極めてユニークかつエモーショナル『世界で一番ゴッホを描いた男』監督の最新コメント到着!

© Century Image Media (China)

10月20日(土)より公開されている、映画『世界で一番ゴッホを描いた男』より、ユイ・ハイボー監督とキキ・ティンチー・ユイ監督の最新コメントが到着した。

中国・深圳市近郊にある「大芬(ダーフェン)油画村」では、ゴッホをはじめとする有名画家のレプリカ制作が産業として確立しており、実に世界市場の6割を生産しているといわれている。本作は、そんな大芬で生きるひとりの画家チャオ・シャオヨンが、未だ経験がない“本物のゴッホの絵を見る”という夢を叶えるためアムステルダムを訪れるまでを描いた感動のドキュメンタリー。2016年のアムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭でワールド・プレミアされた後、数多くの映画祭で上映されている。

ドキュメンタリー映画は星の数程あれど、これ程ユニークな構造で撮られ、そして新鮮な驚きと感動に、心躍らせ心揺さぶられる作品は映画史上どれだけあっただろうか?後期印象派を代表する存在でありながら生前は不遇な人生。だが、命を削りながら 一筆、一筆、キャンパスに自身をぶつけ、芸術に人生を捧げ、芸術の高みを目指した孤高の画家フィンセント・ファン・ゴッホ。そんなゴッホに魅せられ、ゴッホに人生を捧げる男を追った、魔訶不思議な魅力を放つ、珠玉にして括目の新たなドキュメンタリー映画の傑作が誕生した。

監督のユイ・ハイボーとキキ・ティンチー・ユイは父娘であり、父は著名な写真家、娘は自身の制作会社で監督・プロデューサーを務めるだけでなく、上海の学校で教鞭も執っている。

ユイ・ハイボー監督&キキ・ティンチー・ユイ監督最新コメント

ー大量の複製画が無造作に積み上げられ/並べられた様子は“原色/極彩色の洪水”という感じでとにかくビジュアルのインパクトが圧巻なのですが、初めて油画村を訪れた時の印象を聞かせて下さい。

まず大芬で手作業で描かれている絵画のその量の多さに驚きました。同時に油絵という高い芸術性と低賃金の労働集約的な複製画産業のギャップにショックを受けました。彼らが生み出している量は膨大でそれは奇跡のようなものです。このような奇跡はここ数十年、劇的な社会変革を経てきた中国の色々なところで起きていて田舎から都市への人口流入がそれを可能にしたとい言えるでしょう。しかし彼らはアートを生み出していて、より多くの人々がアートに接しているという意味で単なる労働集約的な産業以上のものがあります。

ー監督が感じた、“複製画の魅力”とは?

彼らはいわゆる他の「メイド・イン・チャイナ」製品のように複製画を制作しているのではなく、芸術、魂に触れるもの、そして誰かの人生に影響を与えるかもしれないものを生み出しています。彼らの作品は人々に芸術を、ゴッホの作品をより身近なものにしています。私達は大芬に移住してきた若い青年が手作業で複製した「ひまわり」がアメリカやヨーロッパ、日本など世界中に羽ばたいていくところを想像します。どこかの若い女の子がそれを買って部屋に飾るかもしれません。ゴッホの精神がその複製画を通して伝わっていくのです。単に複製画といえども芸術の力は彼女の人生に何かしらのインスピレーションを与えるかもしれません。

ユイ・ハイボー監督は2004年以来、写真で大芬を記録し続けています。定期的にZohang氏(シャオヨン氏の師匠で大芬の画工第一世代)、Huang Jiang氏(大芬の創設者)、油絵生産ラインマネージャーから芸術家に転向し、オリジナル作品を制作している周永治氏(劇中にも登場している)を訪れ、彼らと友好な関係を築き、常に彼らの人生を記録しています。本作品の映像は400時間以上の素材から使用されています。

心を打ち、印象に残る多くの題材がありました。私たちは最終的に強いと思われるテーマ、芸術はいかに画工たちの人生を変えるのか、そして彼らが芸術とは何か、作品を生み出すとはどういうことかを深く掘り下げ苦悩するところを選択しました。私達が映画で表現し伝えたかったテーマでもあります。

© Century Image Media (China)

ー日本のマスコミからも、“ドキュメンタリーだがとても映画的でエモーショナルな作品”という声が多く挙がっています。特に、シャオヨン氏がオランダで現実(自分の作品が画廊ではなく土産物で売られている/自分が手にする額と実際の売り値の差を知る等)を目の当たりにし、そして遂に本物のゴッホの絵画と対峙した後の反応がとても印象的という感想が多いのですが、実際にゴッホの画を見た時のシャオヨン氏の反応/落胆はどれ程のもので、またその瞬間を直接ご覧になった監督が感じたことを教えて下さい。

ゴッホの本物の絵画を見た時、シャオヨン氏は非常に感銘を受けていました。彼が前夜、早朝そして美術館に入った時、とても緊張していたことを覚えています。彼は本物の作品がとてもよく保存され、展示され、そして敬意を評されているのを目の当たりにしました。「本物の絵画はこういうことだ。そうだ、筆遣い、色使いはこういうことなんだ」と言っています。当時ゴッホは貧しくて絵の具を買う余裕がなかったため、実際にはふんだんに絵の具を使っていなかったことを理解しました。

映画監督、そして友人として私達も旅の最中緊張していました。喜び、驚き、失望といった彼のあらゆる感情を切り取ろうとしました。想像できると思いますが、彼は一歩美術館に入った瞬間に展示状態そしていかに絵画が保存されているのかに感銘を受けていました。汗だくになりながら大芬の工房で描き続け芸術の高みに近づいていたのに実際は同時に遠い存在でした。彼はこの時初めて芸術というものはいかに表現され、人々に敬愛されているのかを実感したのでした。皮肉にも本物の絵画に接したことによって、彼はゴッホとの距離の遠さを知ったのです。

私達は彼に対してとても近い距離で撮影できたので彼の微妙な感情の変化をすくい取ることができました。私達は単に記録ドキュメントではなく、映画として作品にしようと意識しました。

ーとてもユニークかつオリジナリティーに溢れ、稀有な魅力を放つ本作に監督が込めたメッセージを教えて下さい。

本作品は単に画工、大芬についての映画ではありません。“Made in China”から“Created in China”に移行している現在の中国でローカル(地域)とグローバル社会の関係性、コピー(模倣)とオリジナル(本物)とは、生産性と創造性について、といった側面を探求しています。そして芸術とは何かをあらためて考える作品です。

ストーリー概要

複製画制作で世界の半分以上のシェアを誇る油絵の街、中国大芬(ダーフェン)。出稼ぎでこの街にやって来た趙小勇(チャオ・シャオヨン)は独学で油絵を学び、20年もの間ゴッホの複製画を描き続けている。絵を描くのも食事も寝るのも工房の中。いつしか趙小勇はゴッホ美術館へ行くという夢ができた。本物のゴッホの絵画からゴッホの心に触れて何か気づきを得たい、今後の人生の目標を明確にしたいという思いと共に。どうしても本物のゴッホの絵画を見たいという想いは日増しに募り、ついに夢を叶えるためにアムステルダムを訪れるのだが…。

ゴッホの複製画4点も絶賛展示中

主人公チャオ・シャオヨン氏が描いた、作品中にも登場するあのゴッホの複製画4点が遂に日本上陸。【東京】新宿シネマカリテ【愛知】伏見ミリオン座【大阪】シネ・リーブル梅田の各劇場で展示中。20年間で10万点以上!“間違いなく世界で一番ゴッホを描いた男”=主人公チャオ・シャオヨン氏入魂の激レアな複製画を目にする希少な機会となっている。
※大阪・シネ・リーブル梅田のみ作品公開は10月27日(土)から。

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