『存在のない子供たち』ポスター・予告編|12歳の少年が“僕を産んだ罪”で両親を告訴

【ポスタービジュアル・予告編】
『存在のない子供たち』
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2019年7月、シネスイッチ銀座ほか全国公開




中東の貧困と移民の問題を描く、7月公開の映画『存在のない子供たち』のポスタービジュアルと予告編が解禁された。

是枝裕和監督作『万引き家族』とともにカンヌ国際映画祭を震わせ、コンペティション部門の審査員賞とエキュメニカル審査員賞を受賞、本年度ゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞®外国語映画賞にノミネートされた本作。中東の問題に果敢に挑んだのは、レバノンで生まれ育った監督ナディーン・ラバキー。監督・脚本・主演を務めたデビュー作『キャラメル』がカンヌ国際映画祭の監督週間で上映され、現在開催中のカンヌ国際映画祭ある視点部門の審査員長にも就任している。

リサーチ期間に3年を費やし、監督が目撃し経験したことを盛り込んでフィクションに仕上げられた本作。主人公ゼインを始め出演者のほとんどは、演じる役柄によく似た境遇にある素人を集め、感情を「ありのまま」に出して自分自身を生きてもらい、彼らが体験する出来事を演出するという手法をとったという。



ポスタービジュアルは、ラバキー監督が一目見てそのカリスマ性に惹かれ抜擢した主人公ゼインの、大きな深い瞳でまっすぐ見つめる姿が印象的なビジュアルに。予告編では、「両親を告訴する。こんな世の中に、僕を産んだから。」という衝撃的な映像や、過去へと遡り、その理由と経緯がつぶさに描き出される。まだ幼い少年が切に発した言葉の真意とは何だったのか――。中東のスラムを舞台に、懸命に生きようとする少年の成長物語に心揺さぶられる内容となっている。




ストーリー


わずか12歳で裁判を起こしたゼイン。訴えた相手は、自分の両親だ。裁判長から、「何の罪で?」と聞かれたゼインは、まっすぐ前を見つめて「僕を産んだ罪」と答えた。中東の貧民窟に生まれたゼインは、両親が出生届を出さなかったために、自分の誕生日も知らないし、法的には社会に存在すらしていない。学校へ通うこともなく、兄妹たちと路上で物を売るなど、朝から晩まで両親に働かされている。唯一の支えだった大切な妹が11歳で強制結婚させられ、怒りと悲しみから家を飛び出したゼインを待っていたのは、さらに過酷な“現実”だった。果たしてゼインの未来とは―。


公開情報


監督・脚本・出演:ナディーン・ラバキー『キャラメル』
出演:ゼイン・アル=ラフィーア、ヨルダノス・シフェラウ、ボルワティフ・トレジャー・バンコレ
2018/レバノン、フランス/カラー/アラビア語/125分/シネマスコープ/5.1ch/PG12
字幕翻訳:高部義之
配給:キノフィルムズ/木下グループ
(C)2018MoozFilms

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