“音楽×青春”にハズレなし!傑作揃いの青春音楽映画5選





トレイ・エドワード・シュルツ監督が、使用する楽曲のプレイリストを作成。そこから着想を得て脚本執筆に取り掛かかったという、フランク・オーシャンをはじめとする今の音楽シーンをリードする豪華アーティスト陣による31の名曲が主役とも言える映画『WAVES/ウェイブス』。

監督自身が“ある意味でミュージカルのような作品”と語るように、全ての曲が登場人物の個性や感情に寄り添うように使用され、時には音楽がセリフの代わりに登場人物の心の声を伝えている。

過去にも音楽が印象的な作品はたくさんあるが、その中でも「音楽」と「青春」を組み合わせた作品は、一生に一度は観ておくべき名作が揃っている。本作をはじめ、選び抜かれた豪華楽曲がひとつの物語を紡ぎだし、曲や歌詞が登場人物の心の声を伝える青春音楽映画5作品をピックアップした。

『トレインスポッティング』(1996年)


トレインスポッティング(字幕版)



未来を選べ!90年代最高の大ヒット青春映画!
『スラムドッグ$ミリオネア』『イエスタデイ』などの監督・ダニー・ボイルが、アーヴィン・ウェルシュの小説を映画化した異色青春ドラマ。ドラッグ中毒の主人公と仲間たちのハチャメチャな日々を、スタイリッシュな映像で活写する。今や大スターとなった若き日のユアン・マクレガーが主演を務め、『ビザンチウム』などのジョニー・リー・ミラーらが共演。イギリスをはじめ世界中が熱狂したポップな感性に魅了される。

【主な使用楽曲】
「ラスト・フォー・ライフ」「ナイトクラビング」イギー・ポップ、「ディープ・ブルー・デイ」ブライアン・イーノ、「トレインスポッティング」プライマル・スクリーム、「銀河のアトミック」スリーパー、「テンプテーション」ニュー・オーダー、「シング」ブラー、「パーフェクト・デイ」ルー・リード、「マイル・エンド」パルプ、「2:1」エラスティカ、「ボーン・スリッピー」アンダーワールド、「クローゼット・ロマンティック」デーモン・アルバーン

『ブギーナイツ』(1997年)


ブギーナイツ (字幕版)


“アメリカのポップカルチャーの裏側”を描いた傑作。
『マグノリア』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ザ・マスター』『ファントム・スレッド』などアカデミー賞作品を多数手がけるポール・トーマス・アンダーソン監督が描く、70年代後半のアメリカで、ポルノ業界に革命を起こそうとした映画制作者たちの大所帯をめぐる、波乱に満ちた舞台裏ストーリー。ゴールデングローブ賞助演男優賞(バート・レイノルズ)を受賞した他、アカデミー賞では助演男優賞(バート・レイノルズ)、助演女優賞(ジュリアン・ムーア)、脚本賞(ポール・トーマス・アンダーソン)がそれぞれノミネートされた。

【主な使用楽曲】

「ベスト・オブ・マイ・ライフ」エモーションズ、「フライ・ロビン・フライ」シルバー・コンベンション、「ジャングル・フィーバー」チャカチャス、「心の扉をあけよう」メラニー、「ママ・トールド・ミー」スリー・ドッグ・ナイト、「愛にくるって」エルヴィン・ビショップ、「黒い夜」マーヴィン・ゲイ、「神のみぞ知る」ザ・ビーチ・ボーイズ、「ロックバルーンは99」ネーナ、「オーロラの救世主」エレクトリック・ライト・オーケストラ

『シング・ストリート 未来へのうた』(2016年)


シング・ストリート 未来へのうた(字幕版)



爽快!感涙!80年代を席巻した大ヒット曲の数々。
『はじまりのうた』『ONCE ダブリンの街角で』のジョン・カーニー監督の半自伝的作品で、1980年代のアイルランド・ダブリンを舞台に、好きな女の子を振り向かせるためにバンドを組んだ少年の恋と友情を、1980年代ブリティッシュサウンドに乗せて描いた青春ドラマ。カーニー監督の音楽人生の原点とも言えるストーリーを、ザ・キュアー、デュラン・デュラン、ザ・クラッシュ、ザ・ジャムなど当時のヒット曲が彩る。主題歌をマルーン5のアダム・レヴィーンが担当していることも話題となった。

【主な使用楽曲】
「ステイ・クリーン」モーターヘッド、「リオ」デュラン・デュラン、「悪意という名の街」ザ・ジャム、「インビトゥイーン・デイズ」ザ・キュアー、「マンイーター」ダリル・ホール&ジョン・オーツ、「ステッピン・アウト」ジョー・ジャクソン、「ポップ・ミューヂック」M、「ゴー・ナウ」アダム・レヴィーン

『ベイビー・ドライバー』(2017年)


ベイビー・ドライバー (字幕版)



音楽と映像がシンクロする爽快アクション!
『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』などで知られるエドガー・ライト監督が、音楽にのりながら驚異の運転テクニックを発揮する若きドライバーの活躍を描いたオリジナル作品。主人公ベイビーを『きっと、星のせいじゃない。』で注目された若手俳優のアンセル・エルゴートが、ヒロインとなるデボラを「シンデレラ」のリリー・ジェームズが演じるほか、ケビン・スペイシー、ジェイミー・フォックスといった実力派ベテラン俳優も共演。第90回アカデミー賞において3部門(音響編集賞、録音賞、編集賞)でノミネートされた。

【主な使用楽曲】
「Bellbottoms」ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン、「Neat Neat Neat」ダムド、「Easy (Single Version)」コモドアーズ、「Early in the Morning」アレクシス・コーナー、「When Something Is Wrong with My Baby」サム&デイヴ、「Intermission」ブラー、「Radar Love (1973 single edit)」ゴールデン・イヤリング、「Brighton Rock」クイーン、「Baby Driver」サイモン&ガーファンクル

『WAVES/ウェイブス』(2020年4月10日公開)





一生に一度の傑作!ミュージカルを超えた<プレイリスト・ムービー>
新進気鋭のスタジオA24が放つ、超豪華アーティストによる31曲が物語を彩る〈プレイリスト・ムービー〉。ある夜を境に、幸せな日常を失った兄と妹。傷ついた若者たちが、再び愛を信じて生きる希望の物語。スクリーンいっぱいに躍動するサウンド、息を呑むほど美しい色彩と独創的なカメラワーク、登場人物の心情を疑似体験するストーリーテリングは、いまだかつてない映画体験をもたらし、映画の持つ無限の可能性を感じさせる。

※プレイリスト・ムービーとは?
選び抜かれた31の楽曲が、ひとつの物語を紡ぐ。
曲や歌詞が登場人物の心の声を伝え、新しい体験ができる映画


<豪華31曲のプレイリスト>
「FLORIDADA」「LOCH RAVEN (LIVE)」「BLUISH」アニマル・コレクティヴ、「BE ABOVE IT」 「BE ABOVE IT -EROL ALKAN REWORK」「BE ABOVE IT – LIVE」テーム・インパラ、「MITSUBISHI SONY」「SIDEWAYS」「FLORIDA」「RUSHES」「RUSHES (BASS GUITAR LAYER)」「SEIGFRIED」 フランク・オーシャン、「WHAT A DIFFERENCE A DAY MAKES」ダイナ・ワシントン、「La Linda Luna」 ケルヴィン・ハリソン・Jr、「LVL」 エイサップ・ロッキー、「AMERICA」 ザ・シューズ、BACKSEAT FREESTYLE」 ケンドリック・ラマー、「IFHY」 タイラー・ザ・クリエイター feat. ファレル・ウィリアムス、「FOCUS」 H.E.R.「LOVE IS A LOSING GAME」 エイミー・ワインハウス、「SURF SOLAR」 ファック・ボタンズ、「U RITE」「U-RITE (LOUIS FUTON REMIX)」 THEY.、「I AM A GOD」 カニエ・ウェスト、「GHOST!」 キッド・カディ、「MOONLIGHT SERENADE」 グレン・ミラー・オーケストラ「THE STARS IN HIS HEAD(DARK LIGHTS REMIX)」 コリン・ステットソン、「HOW GREAT」 チャンス・ザ・ラッパー、「PRETTY LITTLE BIRDS」 SZA feat. アイザイア・ラシャド、「TRUE LOVE WAITS」 レディオヘッド、「SOUND & COLOR」 アラバマ・シェイクス

ストーリー


傷ついた今日も、癒えない痛みも、愛の波が洗い流すー
高校生タイラーは、成績優秀なレスリング部のエリート選手、美しい恋人アレクシスもいる。厳格な父親ロナルドとの間に距離を感じながらも、恵まれた家庭に育ち、何不自由のない生活を送っていた。そんなある日、不運にも肩の負傷が発覚し、医師から選手生命の危機を告げられる。そして追い打ちをかけるかのように、恋人の妊娠が判明。徐々に狂い始めた人生の歯車に翻弄され、自分を見失っていく。そしてある夜、タイラーと家族の運命を変える決定的な悲劇が起こる。
一年後、心を閉ざして過ごす妹エミリーの前に、すべての事情を知りつつ好意を寄せるルークが現れる。ルークの不器用な優しさに触れ、次第に心を開くエミリー。やがて二人は恋に落ちるが、ルークも同じように心に大きな傷を抱えていた。そして二人はお互いの未来のためにある行動に出る・・・。

作品情報


監督・脚本:トレイ・エドワード・シュルツ(『イット・カムズ・アット・ナイト』)
出演:ケルヴィン・ハリソン・Jr、テイラー・ラッセル、スターリング・K・ブラウン、レネー・エリス・ゴールズベリー、ルーカス・ヘッジズ、アレクサ・デミー
作曲:トレント・レズナー&アッティカス・ロス (『ソーシャル・ネットワーク』、『ゴーン・ガール』)
原題:WAVES /2019年/アメリカ/英語/ビスタサイズ/135分/PG12
https://www.phantom-film.com/waves-movie/
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