コンテンポラリーダンスとドラムのセッションが魂を揺さぶる!『ANIMAを撃て!』

こんにちは、八雲ふみねです。

今回ご紹介するのは、現在公開中の『ANIMAを撃て』。
コンテンポラリーダンスとドラムのセッションが魂を揺さぶる、青春ダンスムービーです。

八雲ふみねの What a Fantastics! ~映画にまつわるアレコレ~ vol.150

果穂はクラシックバレエカンパニー「BAN」に所属する、将来を有望視されるダンサー。ダンス留学を支援する試験に挑戦中だが、心の奥底ではクラシックなダンスを踊ることに違和感を持ち始めていた。

ある日、ホールの倉庫でドラムをたたく元ドラマーのホール職員・伊藤と出会う。果穂はそのリズミカルなドラムの音色に引かれ、伊藤もまた試験直前に倉庫で踊る彼女を見て音楽への情熱を取り戻していた。二人は意気投合し、伊藤のドラム演奏でコンテンポラリーダンスを踊り、最終選考の自由演目に挑もうとする果穂だが……。

ダンスと音楽、言葉にならないエモーションを鮮やかに描き出す

ある青年との出会いがきっかけとなり、コンテンポラリーダンスの世界に飛び込んだ女性の成長をつづった『ANIMAを撃て!』。

“ANIMA=魂”の躍動を爽やかに描いた“ガール・ミーツ・ボーイ”ムービーです。

メガホンを取ったのは、『いたくても、いたくても』で注目を集めた若手映画監督、堀江貴大。本作が商業映画監督デビュー作となります。

埼玉県で2004年から続いているデジタルシネマにフォーカスした国際コンペティション映画祭「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」にて、2017年オープニング上映を飾った本作は、映画祭実行委員会が主体となって若手映像クリエイターの発掘・育成を目的に長編映画を製作する企画の第3弾として誕生。

コンテンポラリーダンスの奥深さに興味を覚えた堀江監督が「コンテンポラリーダンスの魅力を伝えたい」と思い立ったのがきっかけで、このようなストーリーを考えついたのだそう。

自分が表現したいダンスに悩む女性ダンサーと、夢を諦めかけた元ドラマー。ダンスと音楽、言葉にならないエモーションを、堀江監督の鮮やかな手腕で描き出しています。

新人女優・服部彩加×実力派俳優・小柳友、その究極のケミストリーが作品に命を吹き込む

主人公の果穂を演じるのは、服部彩加。

本作が映画初出演にして初主演。そのうえダンスについては、クラシックバレエはもちろん、競技ダンスや新体操などさまざまなジャンルをこなす実力派。  本作でも伸びやかで美しいダンスを披露、その表現力の高さで観客を魅了します。

そんな経験豊かな彼女でも、初めて触れるコンテンポラリーダンスの世界には新たな発見も多かった様子。コンテンポラリーは決まった振り付けがあるわけではなく、力強さやパッションで動いていくダンス。

その質感や躍動を捉えていく…という意味でも、撮影中の振り付けは即興によるものが多かったそう。振付家が目の前で振り付けた動きを、その場で瞬時に再現するのは、ダンス巧者の服部さんにとってもハードルが高かったとか。

そしてもう一人の主役、伊藤役は小柳友。ドラムを叩くのは約5年ぶりとのこと。しかし撮影を通じて音楽の楽しさやドラムの魅力に改めて気付かされたとか。

コンテポラリーダンスとドラムのセッションシーンは、映画の撮影を超えてお互いの“ANIMA=魂”が揺さぶられているよう。特にクライマックスのコラボレーションは、観る者の魂をも揺さぶる名シーンです。

舞台挨拶、注目を集めたのは堀江貴大監督の…

劇場公開に先がけて開催された完成披露試写会には、服部彩加、小柳友、堀江貴大監督が登壇。
さらにスペシャルゲストとして、コンテンポラリーダンス界からダンスカンパニー コンドルズのオクダサトシ、山本光二郎も登場しました。

本作の見どころやダンスの魅力についてトークが盛り上がるなか、話題はこの日の堀江監督のファッションに。

「監督の今日の衣装もコンテンポラリーですよね。それは…パジャマですか?」と、オクダさん。

実は堀江監督とオクダさんは、専攻は違えども東京藝術大学大学院の先輩後輩という間柄。大先輩からの予期せぬツッコミに、思わずタジタジ?!な奥田監督でした。

そして、初日舞台挨拶でも…。

「今日は監督が、ちゃんとシャツを着ているのでよかったです」と、今度は小柳さんからツッコミが。

先日の完成披露試写会でのひと幕から、初日舞台挨拶に何を着ようかとても迷ったという堀江監督。

「(先日着ていたものの)色違いに一度は袖を通したんだけど、やめてよかった」と、はにかみ笑顔。

実は司会を務めさせていただいた私も、この日の監督の衣装は密かに気になってました。

しかし、同じアイテムの色違いをお持ちだとは衝撃!確かにお気に入りのモノって、色違いで持ちたい時がありますよね。

「いよいよ映画が公開。でも、今日からが“始まり”のように感じます」と、初日舞台挨拶で服部さんが語ってくださったように、満を持して船出を迎えた『ANIMAを撃て!』。
次から次へと公開される商業映画の中では決して大きな作品ではないかもしれませんが、大きな志と希望がたくさん詰まった映画です。

<作品情報>

ANIMAを撃て!
2018年3月31日から新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督・脚本:堀江貴大
出演:服部彩加、小柳友、黒澤はるか、藤堂海、中村映里子、大鶴義丹 ほか
©2017 埼玉県/SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ
公式サイト http://anima-movie.com/

八雲ふみね fumine yakumo

八雲ふみね大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
八雲ふみね公式サイト yakumox.com

    ピックアップ

    関連記事

    新着記事

    WP Facebook Auto Publish Powered By : XYZScripts.com