『ザ・コンサルタント』バットマンとの“ギャップ萌え”がたまらない!絶対に観てほしい5つの理由

1月21日公開の『ザ・コンサルタント』は映画ファンのみならず、映画をあまり観ないという方にも“絶対に劇場で観てほしい!”と強く思える、素晴らしい娯楽映画でした!アクションや人間ドラマやサスペンスなどの幅広いジャンルの特徴を持ちながらも、オリジリナティもたっぷりな本作の魅力を、以下にたっぷりと紹介します。

1:あの人間力に溢れるベン・アフレックががんばって口下手を演じる!超カワイイ!

(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED

本作の何よりの魅力は、主人公の特異なキャラクターの魅力です。“昼は年収1000万ドルの会計士、夜は命中率100%のスナイパー”というゴルゴ13もびっくりな設定だけでたまらんものがありますが、それだけではありません。彼は他者と打ち解けることが苦手であり、俗っぽい言い方をすれば“コミュ障”なのです。

幼いころから優れた能力を持つ反面、こだわりが強く、自分の思い通りにいかないと癇癪を起こしてしまうのです。彼なりに誰かとコミュニケーションを取る方法を模索しているようにも見えます。

彼が口下手で他者と打ち解けられないことは、スナイパーという“裏の仕事をしなければならなくなった運命”と密接に絡んでいます。彼の孤独や悲哀が徐々に浮き彫りになっていくため、愛おしくってしょうがなくなりました。

そんな主人公を演じるのは、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』や『ゴーン・ガール』などに出演し、『ザ・タウン』や『アルゴ』などで映画監督としても成功を収め、『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』ではバットマンを演じて話題となったベン・アフレック。演技力、ガチムチの肉体、端正な顔立ちと、天が二物も三物も与えまくったお方なのですが……そんな彼が、本作では一転して口下手で不器用な男を演じているわけですよ!

これはもう“ギャップ萌え”と言えるレベルです。観ている間中「あの人間力に溢れるベン・アフレックががんばってコミュ障を演じている!」「かわええ!やべえ!」と思えて幸せでした。ベン・アフレックのファンは萌え死んでしまう勢いですし、彼を知らない方でも一気にその魅力に気づけるでしょう。っていうか全人類が義務教育として観るべきです。

なお、ギャビン・オコナー監督はこの主人公について「秘密を抱えている人物には、どんな場合でも興味が唆られるものだ。この人はこういう人だと思っていたら、実はまったく違ったと知るわけだからね」と語っています。まったくその通りで、彼は“口下手”や“コミュ障”などの単語だけでは語ることのできない多くの秘密を持ち、その内面を知れば知るほど好きになれるというキャラクターになっているのです。

2:実は笑える!“笑ってはいけない”シリーズのような“引き出しネタ”も?

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一見してシリアスな作風に見えて、“実は笑える”ということも本作の楽しいところ。ベン・アフレックのかわいらしさを観ているだけでもニヤニヤしてしまいまいますし、「え?こいつ会計士なのに、こんなにヤバいやつなの?」というギャップがコミカルに描かれていたりもするのです。

これは『96時間』や『アジョシ』や『ジョン・ウィック』や『ドント・ブリーズ』に代表される“ナメてた相手が実は殺人マシーンでした”系の映画(映画ライターのギンティ小林さん命名)でもあります。悪党どもが次々と予想だにしない戦闘力の前に次々と散っていく様は愉快痛快で仕方がありませんでした。

しかも信じられないことに、大晦日に毎年放送されている「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」の罰ゲーム“笑ってはいけない”シリーズを彷彿とさせる、“引き出しに入っていたもので笑わせる”というネタも存在するのです!具体的に何が引き出しに入っているかはネタバレになるので言えません!ぜひ観て確認してください!

また、ヒロインを演じるアナ・ケンドリックが、いわゆる“ツッコミ役”になっているのも最高でした。ベン・アフレックのボケとアナ・ケンドリックのツッコミの応酬はテンポがよくキレキレ。お笑いファンは就業義務として観ましょう。

その他のキャストでは、『セッション』で鬼教師を演じたJ・K・シモンズが、物語の重要な鍵を握る人物になっていることも見逃せません。こちらも主人公と同じく“意外性を持つ”キャラクターになっていますよ。

3:『ジョン・ウィック』のようなアクションや、『ベスト・キッド』のような修行シーンもある!

ザ・コンサルタント プンチャック・シラット

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主人公は凄腕のスナイパーでありながら、同時に格闘術にも長けています。近接攻撃も遠距離攻撃も死角なし、おまけに年収1000万ドルのエリートなので、いろんな意味で無敵ですね(この“盛りすぎ”な設定もいい意味で笑えてきます)。

彼が近接攻撃で繰り出しているのは、アジアの武術である“シラット”。その格闘スタイルは知る人ぞ知るアクション映画の快作『ザ・レイド』でも大いに使われていましたし、近年では格闘技と射撃を融合させた“ガン・フー”を繰り出していた『ジョン・ウィック』を彷彿とさせるとこともありました。これだけでもアクション映画ファンは通過儀礼として観ましょう。

「なんで会計士がそんな格闘技を身につけてんねん」という疑問は、物語と追っていくと明らかになっていくのでお楽しみに。ちなみに『ベスト・キッド』にそっくりな、少年の修行シーンも出てきますよ。

4:実はテーマは深い!“可能性”を限定するべきではないのだ!

ザ・コンサルタント ベン・アフレック

(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED

ギャビン・オコナー監督は本作の主人公が抱えている自閉症について「自閉症にはひとつとして同じタイプはない。自閉症の一人ひとりが独立した個人であり、範囲の異なる場所にいる」と語っており、作中には自閉症を持つ者が偏見の目で見られてしまうこと、“他人よりも劣っている”という間違った価値観を持つ危険性が示されています。

近年では、自閉症は“自閉症スペクトラム(範囲)”という明確な境界線を設けない診断名で語られることが多くなり、その症状をラベリングして(決めつけて)しまうのではなく、その多様性を認め、それぞれの能力を伸ばそうとする動きが活発になっています。この映画で最終的に導き出されたメッセージは、自閉症スペクトラムの方はもちろん、すべての人に当てはまるエールになるのではないでしょうか。

大切なのは、人生の選択肢を狭めずに、より良い生き方をするための可能性を模索することなのですね。娯楽性たっぷりの作品ですが、こうした深いテーマを持ち合わせていることも大好きでした。

5:同監督の傑作『ウォーリアー』も合わせて観るとより楽しめる!

ウォーリアー(字幕版)

『ザ・コンサルタント』は予備知識がまったくなくても楽しめますが、余裕があれば同じくギャビン・オコナーの監督作品である『ウォーリアー』も観てほしいです。

『ウォーリアー』の物語は、仲違いになってしまった兄弟が総合格闘技の大会でぶつかり合うというもの。映画批評サイトのIMDbでは8.2点という超高評価を獲得し、各所で絶賛の声が相次いだものの、日本では東京の1館のみの公開という憂き目にあった作品でした。

観てみればすぐにでも、本作の完成度の高さが分かるのではないでしょうか。一見すると“スポ根”もののようですが、さりげない会話の端々や行動から、兄弟それぞれの他人との接し方や、本質的にどのような人物であるかが、謎を解くように明らかになっていくという“人間を知る”おもしろさにも満ちています。親子の確執や、大人同士の友情を描いたドラマとしても一級品です。

脚本家が違うはずの『ザ・コンサルタント』においても、この『ウォーリアー』ととてもよく似た点があります。
その1つが“人の生き様がどこかに表れている”ということ。『ザ・コンサルタント』の主人公が裏の仕事をしていることは、そのまま彼の“選択肢が限られた”人生そのものを表していましたし、『ウォーリアー』の兄弟それぞれの格闘スタイルも、彼らの生き様そのもののように感じられるのですから。

言葉でベラベラと語らずとも、その人物のことがわかる。これこそ、映画ならではの魅力でしょう。ぜひぜひ、『ウォーリアー』と『ザ・コンサルタント』をセットでご覧ください!

(文・ヒナタカ)

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    ヒナタカ 「カゲヒナタの映画レビューブログ」運営中のフリーライター。All Aboutでも映画ガイドとして執筆中。映画に対しては毒舌コメントをしながら愛することをモットーとしています。

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