インフルエンザ流行の今、映画『コンテイジョン』をを見たら、手洗い・うがいは絶対に欠かさなくなる!

インフルエンザ流行の今、見てほしい映画があります。その名は『コンテイジョン』。この映画を見たら、誰もが手洗いうがいをせざるを得なくなることでしょう。

コンテイジョン (字幕版)

インフルエンザが全国的に流行中

まずは今現在の世の中の状況から整理をしてみます。

1月下旬に東京都が“インフルエンザの流行警報”を発表しました。ほかにも20近い県で警報レベルが上がり、厚生労働省も“全国的な流行”を宣言しました。

一か所の医療施設での患者の数もどんどん増えて、小・中・高校でも学級閉鎖が続発、それを受けての“流行宣言”のようです。毎日のように行われる様々なイベントに出席予定だったアイドルや芸人さんがインフルエンザに感染してしまい直前になって降板なんていうニュースも続いています。スポーツ界にも感染拡大が進んでいて、いろいろな種目で○○の誰それが試合欠場・出場停止などという話になっていたりします。

鳥インフルエンザのニュースも入ってきたりして、毎年この季節にはおなじみのニュースとして(嫌な意味で)定着もしてしまいました。自衛隊では鳥インフルエンザが人に感染して爆発的に感染するいわゆる“パンデミック”を想定して実際の病院と連携した大掛かりな訓練が行われたりもしました。これまた嫌な話ですが“パンデミック=感染症の世界的流行”という言葉もすっかり定着した感がありますね。

インフルエンザは実際に一度でもかかったことのある人ならその辛さはわかると思います。それに加えて他人への感染することも多くて、一人が感染すると職場や学級内に一気に広まってしまったりします。

いろいろな公的機関からの対応策の最初に“えっ、そんなこと?”と思いがちな“手洗い・うがいを念入り”にと書かれています。あまりにも普通なことなので、軽く見がちですが、やっぱりこれは絶対不可欠なもののようです。

それとやはりマスクも欠かせません。口だけでなく鼻もちゃんと隠れるようにしてしっかり装着しましょう。隙間があったり裏表が違っていたりすると完全とは言えないようで、捨て方もフィルターの部分は決して触れずにゴムひもをもってフタのついたゴミ箱へ捨てましょう。

“そんな基本をおろそかにするとホントに大変なことになるかも”という映画『コンテイジョン』

“手洗い・うがい”は徹底的にすること、マスクの正しい使い方、自分が感染した時の人との接し方、感染した他人との接し方には本当に気を付けないといけない!と、そんな思いを強くさせられてしまう映画にスティーブン・ソダーバーグ監督の2011年の『コンテイジョン』という作品があります。

“パンデミック”という言葉ほど馴染みはありませんが“コンテイジョン”もやはり感染(接触感染)を意味する言葉です。映画では新型の未知ウィルスが全世界規模での爆発的に感染。それを受けて世界や人が壊れていくさまがリアルに描かれています。

これまでにもウィルス感染パニック映画はありましたが、「コンテイジョン」は大げさな描写は控えめになっていて、撮影前に感染症の専門家にリサーチを十分にしたこともあってか、リアルでかなり身につまされるお話です。思わず、ああ、感染に巻き込まれたら自分もそうしてしまうかも、こうしてしまうかも……などと思ってしまう場面も一つや二つではありません。

キャストで見るとマリオン・コティヤール、グウィネス・パルトロー、ケイト・ウィンスレットの三大アカデミー賞女優にマット・デイモン、ジュード・ロウ、ローレンス・フィッシュバーンという人気俳優も登場したりするので、もっと賑々しい映画にもなりそうなものですが、徹底的に地味に現実の延長線上の実在感のあるキャラクターとして登場していて、しかも何人かはあっけなく死んでしまったりもします。この辺りもリアルです。

なんといってもラストが怖い、本当に“手洗い・うがい”は絶対!

多くの犠牲と時間を費やしながら、ワクチンが完成してウィルス感染拡大に歯止めが効いて、最悪の状態から少し世界に光が差し始めたかな?というところで映画は終わりを迎えます。しかし、なんといっても怖いのが最後の最後。

一番、最初の感染者(メインキャストの一人)がどうしてそうなったかが映像だけで描かます。

これを見ると本当に“手洗い・うがい”は絶対!という思いが強くなります。

その感染経路がゾンビ映画などにあるようなゆがんだ科学、人為的なことから発生してるのではなくて、自然発生的な事から来ているのも不安感を煽られます。ホラー映画かと思うようなかなりぎょっとする描写もあるのでお子様にも!という風には言えませんが、ウィルスには国境も何も関係ないんだなということ、そして本当に“手洗い・うがい”は絶対!だということがわかる映画です。

さすがに何かに感染したときにご覧下さいとは言えませんが、十分心理への予防接種になるリアルな映画です。

お試しあれ。

(文:村松健太郎)

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    ライタープロフィール

    村松健太郎

    村松健太郎

    村松健太郎 脳梗塞と付き合いも10年目に入った映画文筆家。横浜出身。02年ニューシネマワークショップ(NCW)にて映画ビジネスを学び、同年よりチネチッタ㈱に入社し翌春より06年まで番組編成部門のアシスタント。07年から11年までにTOHOシネマズ㈱に勤務。沖縄国際映画祭、東京国際映画祭、PFFぴあフィルムフェスティバル、日本アカデミー賞の民間参加枠で審査員・選考員として参加。現在NCW配給部にて同制作部作品の配給・宣伝、イベント運営に携わる一方で各種記事を執筆。

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