元暴走族芸人の半生をイケメンが!映画『デメキン』主演・健太郎インタビュー



お笑い芸人・バッドボーイズの佐田正樹さんが、自身の暴走族時代を綴った自伝小説『デメキン』の実写化が決定!

1990年代の福岡を舞台に、いじめられっ子の少年・正樹が、福岡で伝説の総長となるまでのストーリーを描いた、バトルあり友情ありの青春映画です。

インタビュー当日は、クライマックスシーンを撮影中だった主演の健太郎さん。もうすぐ撮影が終わってしまうことを惜しみつつ、作品への思いを語ってくれました。

⇒『デメキン』撮影現場レポートはこちらから

暴走族仲間の今に驚き!


— 今作では、暴走族の総長を演じていますが、このお話があったときはどんな思いでしたか?

いろいろな役をやってみたいと思っていたので、はじめての暴走族役で、しかも総長というのがうれしかったです。実は、お話をいただく前から原作を知っていて、「こんな面白い作品に出られるんだ!」と楽しみでした。

総長という役柄自体が座長のポジションと重なる部分があるので、現場では自然にみんなを引っ張っていくことができれば…と。でも、みんなの気合いが本当にすごくて(笑)! 気合いだけは誰にも負けないように居続けました!

ー 実在の人物を演じるという点ではいかがでしょう。

佐田さんの半生を演じさせていただくということで、責任はすごく感じました。内容もハードですし、アクションも初めてでしたし。

現場に来てくださった佐田さんに、「このときはどうでしたか?」って、当時のお話やリアルな心境を教えてもらいました。



(C)よしもとクリエイティブ・エージェンシー/ワニブックス/秋田書店・ゆうはじめ (C)2017 映画『デメキン』製作委員会


でも、当時の話をしている佐田さんはすごく楽しそうなんです。その姿から、「自分たちも楽しんでいないと、この作品の魅力が伝わらないよね」って、みんなとも話して。

だから、楽しんで正樹を演じることが、いちばんの役作りというか、気合いの源でした。

ちなみに、正樹が総長を務める福岡連合のメンバーも、佐田さんの仲間がモデルになっているんですが、みなさんは今、社長として活躍されているそうなんです。そのお話を聞いてびっくりしたんですが、劇中でも描かれているように、仲間を大事にする精神をもたれている方々だから、人をまとめるような仕事が天職なのかもしれないなと思いました。

地元に帰ったときには、いまだに集まって楽しく過ごしているそうで、そんな関係性が築ける青春時代というのもうらやましいなって思います。

正樹の魅力は「愛らしさ」




(C)よしもとクリエイティブ・エージェンシー/ワニブックス/秋田書店・ゆうはじめ (C)2017 映画『デメキン』製作委員会


— そんな仲間に囲まれた佐田さんがモデルの正樹ですが、どんなところに魅力があると思いますか?

「愛らしさ」ですね。強いということだけじゃなく、人を惹きつける力があるので、自然と周りに人が集まるんだと思います。

それに、仲間たちとふざけているときの正樹が一番輝いていると思うんです。だから、そういうシーンはとても印象に残っています。

芝居では、普段の言葉遣いが悪いぶん、正樹の魅力を“笑顔”で伝えられるように意識しました。ちゃんと愛らしさのある笑顔ができているか、注目してみてください(笑)。

— 健太郎さん自身と正樹の青春時代を重ね合わせて、共感する部分は?
今いちばん仲がいい友達がいるんですが、出会ったころは何度も喧嘩したくらい仲が悪い相手だったんです。だけど、いつの間にか仲よくなって。

だから、喧嘩して友情が深まるっていうのはわかります。ただ『デメキン』は、その何倍も濃い、超青春!って感じなので、うらやましいです(笑)。



(C)よしもとクリエイティブ・エージェンシー/ワニブックス/秋田書店・ゆうはじめ (C)2017 映画『デメキン』製作委員会


これから撮影するシーンで、喧嘩したあとに正樹が「ラーメン食い行くか」って誘って、一緒にラーメン店に向かうシーンがあるんですが、そういうのって、なんかいいですよね。好きなシーンなので、演じるのが楽しみです。

『デメキン』はキラキラした青春映画




(C)よしもとクリエイティブ・エージェンシー/ワニブックス/秋田書店・ゆうはじめ (C)2017 映画『デメキン』製作委員会


— “仲間との絆”が見どころでもあると思いますが、親友の厚成を演じた山田裕貴さんとはどんなやりとりを?

7歳も離れているとは思えないほど、仲よくなりました! 俳優としても先輩ですし、お兄ちゃんのような存在でいろいろな話をしました。

例えば、厚成は絶対に正樹の前で弱い姿を見せないんです。そんなふたりの関係がみえるシーンもあるので、心境や演技プランを話しながら作っていきました。

あと、「俺のほうがラーメン食うの早い!」みたいな、くだらないことでも競い合う正樹と厚成の関係って、仲のよさは伝わるのにベタベタしているわけじゃなくて、僕はそのバランスが好きなんです。

山田さんとは、休憩中に「俺のほうが水早く飲んだ!」とか、そんなレベルのことで競い合ったりして、役のまんまで過ごしていました(笑)。

— 最後に、見どころを教えてください。

不良漫画が原作ですが、すごくキラキラしている青春映画なので、男女問わず楽しんでいただけると思います。みんなで助け合って、ひとつのことを成し遂げるという男の友情が輝いている作品なので、そこに注目してもらえたらうれしいです!

健太郎さんの「喜」「怒」「哀」「楽」エピソード




(C)よしもとクリエイティブ・エージェンシー/ワニブックス/秋田書店・ゆうはじめ (C)2017 映画『デメキン』製作委員会


『デメキン』撮影現場での、喜怒哀楽にまつわるエピソードを教えてもらいました!

健太郎さんの「喜」


総長になったシーンの、仲間の方に振り返るカットで「彼らを引っ張っていかなきゃいけない、守っていかなきゃいけない」って気持ちが湧き上がってきて。「あぁ、自分は総長なんだ」と役にシンクロできた瞬間がうれしかったです。

健太郎さんの「怒」


正樹が怒る要素が満載のストーリーなので、撮影中はずっと怒っていたかも(笑)。どう演じるか考えるだけでムカムカと気持ちも高ぶってくるので、怒りのシーンに入る前には、ふざけたりしないで正樹になって過ごしていました。

健太郎さんの「哀」


撮影が終わってしまうのが、本当に嫌だなぁ(笑)。ラストシーンを撮りたい気持ちもあるけれど、撮ったらオールアップだし…って。2週間の撮影期間は、学校の仲がいい友達が集まったみたいで、バラバラになるのがさみしいです。

健太郎さんの「楽」


出演者のみんなといるときがすごく楽しかった! 僕ひとりのシーンのときに、それを見て、みんなニヤニヤしているんですよ。さっき、インタビュー用の撮影をしていたときも俺を笑わせようとしていたし、映画の撮影中もそんな感じでした(笑)。

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映画『デメキン』は2017年冬公開。注目の若手俳優たちが特攻服で演じる青春映画、要チェックです!
デメキン 健太郎


(C)よしもとクリエイティブ・エージェンシー/ワニブックス/秋田書店・ゆうはじめ (C)2017 映画『デメキン』製作委員会



健太郎(けんたろう)
1997年、東京都出身。179cmの長身をいかし、雑誌、広告を中心にモデルとして活躍。2014年、ドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』で本格的に役者デビューを果たす。ほか、人気バラエティ番組「TERRACE HOUSE ALOHA STATE」のスタジオメンバーをつとめるなど、幅広く活動。出演作は『俺物語!!』、『14の夜』、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』、『サクラダリセット 前篇/後篇』など。2017年秋には『先生!』の公開を控える。

(撮影:大谷和美、文:沼尻栞那)

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