『フライト・クルー』は大傑作!迫る嵐と溶岩流、地震に爆発!更に空でも!

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ヒューマントラストシネマ渋谷で絶賛開催中の、「未体験ゾーンの映画たち2017」。いよいよ上映ラインアップも後半戦に突入し、ファンの方々はスケジュール調整に大変なのでは?

さて、今回は個人的に期待度大!だった、ロシア製の航空パニック映画『フライトクルー』を、日曜日の午後の回で鑑賞してきた。

既にネットでも高評価を得ている本作だけに、場内はほぼ満員状態!

二時間越えの大作ながら、そのサービス満点の内容と、次から次へと襲う見せ場の連続(この時点では、あくまでも予告編を見ての勝手な想像だが)に、この作品だけは絶対に見たい!と思って鑑賞に臨んだ本作。さあ、果たしてその出来はどうだったのか?

予告編

ストーリー

洋上の島で火山の大噴火が発生!ベテラン機長ジェチェンコと訓練生アレクセイは、非常通報を受けて旅客機で救助へと向かう。激しい噴火で被災者たちがパニックに陥る中、滑走路に溶岩流が押し寄せ、脱出用の航空機を飲み込んでしまう。ジェチェンコとアレクセイは残った2機に分かれて脱出を試みるが、ジェチェンコの機が離陸時の衝撃によって飛行困難に!果たして彼らはこの絶望的な危機にどう立ち向かうのか?

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次から次へと襲う危機!70年代王道ディザスター映画が帰って来た!

前述した様に、上映時間2時間越えの本作。前半部分は主に登場人物たちの紹介と、人間ドラマが丹念に描かれて行く。
そのため、人によってはその部分を冗長と感じるようで、後半部のパニック描写の大サービス振りに比べて、不満を感じる意見もあるようだ。

確かに、前半部のゆっくりとした人間ドラマの描き方に比べて、後半部は手に汗握る見せ場の連続!火山噴火中の島から間一髪で飛び立った飛行機に、更に襲い掛かる危機また危機!そして、それを切り抜ける驚異のアイディアは、正に映画を見る喜びを観客に与えてくれる。

しかし、こうした後半部の怒涛の盛り上がりも、前半部分の人間関係を丹念に描くという「手間」を惜しまない姿勢があってこそ!

実際、70年代のディザスター映画は、このように人間ドラマを描く前半部と、災害が襲う後半部とに分かれていることが多かった。
内容的にも、本作は過去のディザスター映画を踏襲しており、『タワーリング・インフェルノ』だけでなく、『エアポート’75』や日本の『新幹線大爆破』へのオマージュも感じさせるなど、正に70年代の王道ディザスター映画の復活!だと言える。

詳しくはネタバレになるので書かないが、本作のあるシーンを見て、やっぱり『タワーリング・インフェルノ』が発明した大火災を一気に消す方法は、未だに人々の記憶に残っているのだな、そう思ったとだけ言っておこう。

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最後に

70年代に大流行を迎えたいわゆる「ディザスター映画」の存在意義。それは、実際に遭遇したく無い危険を目撃・疑似体験することで、自分の安全と幸福を再確認して喜ぶ、という映画の楽しみ方を観客に教えてくれること。

一部の超大作以外は、劇場公開よりもDVDスルーの未公開作品として接することが多くなってしまった、このジャンル。

だが、やはりこの手の作品は、映画館の大スクリーンで早送りせずに鑑賞するのがベスト!そう再確認させてくれる本作だけに、是非多くの方に劇場で鑑賞して頂ければと思う。

ちなみに海外では3D上映もされているとか、羨ましい!

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(文:滝口アキラ)

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    ライタープロフィール

    滝口アキラ

    滝口アキラ

    滝口アキラ
    映画ライターにしてブルース・リー研究家。主な著書に、「ブルースリー超全集」「俺たちのジャッキーチェン」「俺たちの007」などがある。映画のコミカライズや、日本オリジナル映画主題歌などの、「失われた映画カルチャー」にも造詣が深く、TBSラジオ「ウイークエンドシャッフル」へのゲスト出演、今関あきよし監督作品への声優出演、更には「実際に映画に出演する映画ライター」として、現在「毎月1本必ず映画に出る」をノルマに活動中。その抜群の企画力と、交友関係の広さには定評がある。

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