映画コラム
エイリアン版『ゼロ・グラビティ』?映画『ライフ』、押さえておくべき5つのポイント
エイリアン版『ゼロ・グラビティ』?映画『ライフ』、押さえておくべき5つのポイント
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『ライフ』と聞くと、生き方の映画かな?と思う方もいらっしゃると思います。私も最初はそう思いました。実はタイトルからは想像しにくいですが、これはSF系のホラー映画です。
では、どんな映画なのか、5つに整理してお伝えしてまいります。
1:どんな話?
火星で生命体の細胞が採取され、宇宙ステーションで極秘調査を行う6人の宇宙飛行士。生命体の実験を始めてから、友好関係を築きつつあります。しかしある時、刺激を与え過ぎたせいか、生命体は成長し、宇宙飛行士たちを敵と認識し……。
2:謎の生命体がとてもエグい
今作で登場する生命体の恐ろしいところは敵意を持ってから、容赦なく宇宙飛行士たちを襲っていくところです。
しかも宇宙ステーションという逃げ場がない、いわゆる密室。どこから襲ってくるかもわからないという恐怖もあります。その追い詰め方がかなり秀逸で、ドキドキできます。
さらにどんどん成長し変化までしていきます。知識もどんどん増えていきます。攻撃の仕方などもどんどん増えていきます。攻撃の方法もなかなかユニークで映画的な魅力も満載。
さらに刺激を受ければ、即座にその刺激に対して耐性をつけてしまので攻撃も迂闊にできなくなっていきます。
生命体の見た目の初期は以下の画像の通り。一見美しいのですが、これがだんだんとんでもないことになっていきます。
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3:宇宙ステーションという舞台設定
舞台が宇宙ステーションのため、前述通り逃げ場がありません。酸素や食べ物にも当然限界があり、永遠と逃げるわけにもいきません。
さらに生命体はある実験から人間に攻撃し始めているので、一緒に地球に連れて帰るわけにもいきません。
また宇宙ステーションなので、武器がありません。有り合わせの道具を使って戦うしかないのです。身を守れるものも、身を隠せる場所も少ない絶望的な中でどうやっていくのか……。
そうなると、手段は限られてきますね。じわじわと追い詰められていく恐怖感とも戦わなければいけません。その描き方が秀逸でドキドキです。
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4:豪華俳優陣が追い詰められる
メインキャストがジェイク・ギレンホール、レベッカ・ファガーソン、ライアン・レイノルズ、真田広之です。
彼らがどのようなピンチを迎えるのか、ドSになってワクワクするもよし、または真逆に彼らにシンクロして、ハラハラドキドキするもよし。
真田さんもちゃんと活躍してくれるところが日本人としては嬉しいところ!彼の活躍を応援しましょう。
5:エイリアン版『ゼロ・グラビティ』
まず途中で感じたのが『ゼロ・グラビティ』みたいだな、と感じました。
宇宙空間が舞台ということだけでなく、いろいろな状況が似ています。
「『ゼロ・グラビティ』に変な生命体なんてでてこないよ」って野暮なツッコミはご縁量を。もちろん覚えてます(笑)
どこがどう似ているかは見ていただければわかっていただけるかと。
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まとめ:やっぱり宇宙って怖そう
『ゼロ・グラビティ』の時も「宇宙って怖い」と思い、『ライフ』でもやはり「宇宙って怖い」と思いました。
そもそも宇宙服なしでは船外に行けないってのが怖いですよね。空気もないし。未知の生命体に襲われるかもしれないし。
ちなみにダニエル・エスピノーサ監督はこの映画のような出来事はすでに起こってるのではないかと、この作品を通して警鐘しているそうです。
大分暑くなってきたので、すっごいホラー映画ってほどではないですが、こちらの軽めのSFホラー映画で涼しくなってみてはいかがでしょう?
またほとんど触れてはいない生命体の造形も注目ください。
(文:波江智)
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