綾野剛に「20億光年の孤独」を感じた理由。「フランケンシュタインの恋」第2話おさらい

フランケンシュタインの恋2話
4月30日(日)の22時30分から放映された「フランケンシュタインの恋」第2話、ご覧になりましたか?

怪物の父である博士が登場し、その博士を演じたのが斎藤工だったことが話題になっていましたね。

人間界での生活が始まった、怪物こと深志研(綾野剛)が、変態した手で継実(二階堂ふみ)の姉・晴果(田島ゆみか)に触れてしまい、意識不明にさせてしまったことで、山に帰ってきてしまったところから2話は始まりました。

誰か、この怪物を抱きしめてやってくれ。


フランケンシュタインの恋2話

しょんぼりと帰ってきた怪物が本当にかわいそうで、「頼むから、誰か抱きしめてやってくれ!」と思ったところに、お父さん役の斉藤工が登場!

120年前、怪物がやはり変態した手で人間に触れてしまった時の回想シーンでしたが、友情出演だそうで、さすが持つべきものは友達! 怪物を抱きしめてスリスリしていましたね。

いや、わが息子ですから全然おかしなことではありませんが。

ここで、一度死んだ息子を自分が蘇らせたこと、人間とは一緒に居られないこと、「お前は、考える植物だ。寂しくなったら木を見ろ、人間だけが生命の形だと思ったら大間違いだ」と、抱きしめながら説明していました。

「考えるというつらい機能を残してしまったことはあやまる」って、ちょっとお父さん! その説明ではまだ納得できないと思いましたが、詳しいことは次の3話で明らかになるみたいですね。



このお父さんがイケメンすぎで、素敵すぎなことと、怪物との密着度に話題が集中しましたが、私は斎藤工が怪物にスリスリする直前の、怪物の泣き顔、こっちの方がすごかったと思うんです。


「生きていた記憶もなければ、死んだ記憶もない。
」

このセリフを言った時の綾野剛の泣き顔が、とても人間の泣き顔とは思えなかったです。

いや、怪物ですからね。そういう演技なんだと思いますが。

シーンとしては「ちゃぶ台返し」に近い気がしますが、人間の、考えられる限りの泣く理由の範囲を超えているというか、底知れぬ恐ろしい悲しみ。なんだか谷川俊太郎の「20億光年の孤独」を思い出しました。

教科書に載っていましたっけ?



“人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする
 (略)

万有引力とは
ひきあう孤独の力である

 (略)


終わりのない孤独、20億光年の孤独。”


そもそも「フランケンシュタインの恋」の公式サイトで、2話のストーリーに掲載されている写真は、この詩がモチーフになっている(かのごとし)、だと思うんです。

森の中で石の上に、怪物がひとりでちょこんと座って何かに思いをはせている様子なのですが、その石も丸ければ、背中の向こうに見える明かりも球の形。地球の丸さに加えてイメージが重なります。

詩の最初の3行は、「人類」を「怪物」に、「火星」を「人間」に変えて読むと、深志研そのまんま、と思えます。

不老不死だけど、ひとりで居ないといけない。終わりのない孤独、20億光年の孤独だと思うんです。



死ねない怪物と、いつ死んでもおかしくない病気の女のコ。


フランケンシュタインの恋1話

継実が「いつ頭の血管が塞がったり、切れたりして死ぬかわからない病気」を持っていることが、2話で明らかになりました。

いつ死ぬのかわからないのは、人間全員そうですが、それは今日ではないだろうと思っているし、未来があると思っている。でも継実は、それは今日かもしれないし、誰かと一緒に未来を考えることなんてできない、と思っている。

死ぬことは目の前の誰かと別れること。

継実の病気は生まれた時からですから、小さい時から、姉の晴果とさえ、いつ別れて、一人ぼっちで死の世界に行くかもしれない、という孤独と常に隣合わせだったと思います。

逆に、死ねない怪物は、どんなに寂しくても、いずれ死んだら天国のお父さんと会える、と想像することすらできません。

こうなると、死ぬのも死なないのも計り知れない孤独です。

この孤独と孤独が万有引力のごとく、引きあって、怪物と継実は出会えたのかな、という気がします。

深い孤独を抱える魂と魂が、どんなふうに触れ合って、それがどんなふうに描かれるのか。ふたりの心を、そして周囲をどんなふうに温めていくのか、これからの展開がとっても楽しみです。






2話の決め台詞ベスト1


「誰かと一緒に生きることが、もう罰みたいなもんですから」


このドラマの特徴は、いつどこで誰が「決め台詞」を言うかわからないところですね。

言う可能性高いのは、ラジオ番組のレポーターの天草(新井浩文)、稲垣先輩(柳楽優弥)のお父さん(光石研)だろうと思っていましたが、今回のベスト1は、最後に稲垣先輩が言ったこの台詞だと思います!
フランケンシュタインの恋2話

2話の最後で、深志研は工務店に戻ることになるのですが、この台詞がなかったら、戻りにくかったと思うからです。



深志研は、晴果に変態した手で触れて意識不明にしてしまったことを継実にあやまるため、山を下りて再び工務店に来ます。



そして、ラジオで天草が言っていた「許してもらうためにあやまるんじゃない。罰を受けることを前提にしてあやまるんだ」という言葉から、深志研は継実に「僕に罰をください」と言います。

話し合いが進むうち、継実もまた深志研に「罰をください」と言い、さらに「あなたの本当の姿を私に見せてください」と言います。ここで、深志研からまたまた白い胞子が!

再び変態しそうになった深志研が、工務店の奥に逃げ込んだところで話し合いは終わります。



こんな状況の後に、深志研を工務店の家に連れて帰るのは難しかったと思いますが、この台詞のおかげで、一発で説得できましたね。稲庭先輩、頭いいです!

2話でわかったこと。


フランケンシュタインの恋2話

鶴丸教授(柄本明)によると、深志研は、無数の菌を保持している「新種のきのこ」のような存在だと言います。

何らかの感情により手が白い胞子の塊のように変態し、その手で人間に触れると、その中の何らかの菌に感染し、激しいアレルギー症状であるアナフィラキシーを起こしてしまう。それは死に至るものだと深志研は知っています。

しかし、深志研が変態した白い手で触れてしまい、意識不明になっていた晴果は、鶴丸教授が開発したエキスのおかげで回復したのです。

それは、深志研が寝たふとんにびっしり生えたキノコから抽出したもので、「感染した菌を中和させる働きを持つ菌もまた、深志研が持っている」という鶴丸教授の説によるもの。

回復の事実から考えて、教授の説はかなり有益なのでは?

・継実の病気は、いつ頭の血管が塞がったり破れたりして死に至るかわからない、母からの遺伝という設定。

・回想シーンに出てきたサキ(二階堂ふみ、二役)は、継実の祖母の祖母の妹。120年前に、怪物に変態した白い手で触れられ、それが原因で死亡している。




3話に向けて。


再び、稲庭工務店に戻った深志研に、稲庭先輩は、研究対象としても興味深々のまなざし。

予告によると、深志研太郎博士がどのようにして怪物を作り上げたかが、明らかになるらしいですね。

さらに工務店の先輩の室園(川栄李奈)の元彼が現れたり、ラジオ番組の「天草に聞け」のコーナーで、怪物が稲庭先輩の助けを借りて悩み相談をしたり・・といろんな出来事が起こりそう。

予告動画の最後には、また怪物の目から涙がポロリ。2話とは、まるで違う泣き顔が見えました。

怪物の恋の悩みに、天草はなんと答えるのでしょうか?


とりあえず日曜の夜は、怪物に備えて、22時30分を待ちたいと思います。

(文:こいれきざかお)

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