『フランケンシュタインの恋』×RADWIMPS!ドラマと主題歌「相乗効果」のここがすごい!

フランケンシュタインの恋1話
日曜ドラマ『フランケンシュタインの恋』の主題歌「棒人間」。なんか聴いたことがあると思ったら、RADWIMPSが2016年にリリースしたアルバム「人間開花」の9曲目に入っている楽曲だったのですね。

『君の名は。』の「前前前世」と「スパークル」が入っているのと同じアルバムですから、持っている人も多いのではないでしょうか?

私も「あれ、これ知ってる!」とは思いましたが、「こんなにいい曲だったの!?」と改めて感激しました。

と言いますのは、『フランケンシュタインの恋』というドラマの内容とかなり合致していて、以前聴いた時よりも、ぐっと歌詞が自分の中に入ってくるんですよね。
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主演の綾野剛が「僕は、人間じゃないんです」という歌詞で始まるこの曲を、主題歌として提案したそうです。そして、RADWIMPSは、今回ドラマの主題歌起用を受けて、ストリングスバージョンを制作。2017年5月10日にリリースされたRADWIMPSのニューシングル「サイハテイアイニ/洗脳」の中に収録されていますが、ドラマでは第3話にて解禁されました。

シンプルなピアノバージョンもよかったですが、弦楽器を加えたストリングスバージョンを聴いてみると、確かにドラマのテイストに、よりマッチしています! この感激は、ドラマの中で、森の中の怪物の家を初めて見た時の感激に似ています。美術も音楽もこんなに凝ってるとは!

「棒人間」は人間の曲なのに、なぜ怪物のドラマにぴったりなの?と、はじめは思いましたが、回が進むごとに、どうリンクしているかが見えてきました。「なるほど!」と納得し、さらに、このドラマと楽曲が好きになりました!すばらしい相乗効果です!

※ドラマの内容に関する参考記事はこちら

この歌詞がドラマの内容と合致しているんです!

1.「僕は、いったい誰ですか?」

フランケンシュタインの恋1話

「棒人間」とは、どんなに絵心がない人でも描ける、マルと線だけの絵ですよね。人の動作を説明する時なんかによく使いますが、漠然とした「人間」の絵であって、これが「誰か」ってことは、わからない。

歌詞の中に ♪僕はいったい誰ですか?♪というフレーズがあるように、本当の自分がどんなんだか、わからない人の話だと思うんです。そう! 怪物の話であり、われわれの話でもありますね、これは。

第


1話で、ラジオのリポーターの天草(新井浩文)が「あなたは誰ですか? 名前以外で答えてください」と、道行く人にインタビューしていました。そのとき「サラリーマン」とか「子どもの父親」とか答えた人に、「じゃあ、会社がなくなったり、子どもの父親でなくなったりしたら、あなたはあなたでなくなるんですか?」と突っ込んでいました。

「名前以外の自分を面白がることができますか?」という、具体的な自分を知る方法を言っていたりして、怪物(綾野剛)も大変参考にしているようでした。歌詞をなぞってみると、この辺りはかなり直接的にリンクしていると感じました。

第

2話でも、怪物こと深志研は、自分が誰だかわからなくて泣いていました。

父の深志研太郎博士(斉藤工)が、一度死んだ息子を生き返らせ、不老不死の命を与えますが、本人は「生きていた記憶もなければ、死んだ記憶もない」「僕は人間じゃないんですか?」と言って泣くのです。

父によると深志研は「考える植物」だと言い、津軽継実(二階堂ふみ)と稲庭先輩(柳楽優弥)が所属する大学の鶴丸教授(柄本明)によると、「新種のきのこ」だと言うのですが、これだと、かなり誰だかわかりません。

でも、私たち人間も、生まれてきた時の記憶はないですよね。はっと気が付いたら幼稚園や小学校に通っていて、誰かと聞かれたら、付けてもらった名前を言うしかありません。♪見よう見まねで生きている♪(歌詞より)と言えばそうかもしれないです。それは、怪物と大差ないのではないですか?




2.「人間として初歩中の初歩を何ひとつとしてできないままに」

フランケンシュタインの恋2話

まるでこの歌詞を踏まえたかのように、第2話でしっかりと「ありがとう」と「ごめんなさい」を学んだ深志研。特に「ごめんなさい」の学びが深かったです、本当に!

ここでもラジオのリポーター天草の話なのですが、「ツイッターでつい友達の悪口を書きこみ、怒らせてしまった。どんなにあやまっても許してもらえない。どうすればいいですか?」という悩み相談を受け、ヤクザの家にインタビューに行きます。

「あなたはどうしてヤクザになったのですか? 勉強や仕事をしなくても、この世界ならやっていけると思ったからですか?」「人間のクズと言われても、人を暴力で屈服させるのは気持ちいいですか?」と言って怒らせ、あやまることで許してもらえるかどうか、体を張って実験します。

結果、当然許してもらえませんが、殴られながらも「許してもらうためにあやまるのではなく、罰を受けることを前提にあやまるべき」「自分のしたことから逃げちゃいけない」とマイクを握って言うのです。

許してもらうことを目的に「ごめんなさい」というのは、コレ、自分のためですよね。

確かに、あやまるべきときにあやまるのは必須だけど、許してもらえるまであやまるというのは、ちょっと違うかもしれない。友達に許してもらえなくても嫌われても、それは自分がしたことの罰だとしたら。
嫌われっぱなしでもいい。潔く嫌われましょう!

人間の初歩中の初歩ですが、「ありがとう」「ごめんなさい」は結構むずかしい時もありますよね。



3.「誰かのために生きてみたいな。生まれた意味を遺してみたいな」

フランケンシュタインの恋2話

第3話では、なんと、ラジオレポーターの天草に深志研(以下、研さん)がお悩み相談をするという展開がありました。

研さんは字は書けるのですが(達筆です!)、稲庭先輩がメールで出してくれました。

「人間を殺すかもしれない怪物は、恋をしてはいけないのですか?」という質問に対して、天草は「怪物こそ恋をするべき。」という回答をします。長年ラジオだけが頼りだった研さんにとって、天草がいいと言ったら、いいのですから、恋モードへGO!

第3話終盤では、継実に「はっきり言って、このキノコ(研さんの体から出た赤いキノコ)が好きなんです」と告白?され、さらには「あなたは恋をしてもいいと思います。人間の世界で私と一緒に生きてみませんか?」とプロポーズ!?と、までは言わないですが、ぐーんと二人の関係は進展します。

♪誰かのために生きてみたいな♪(歌詞より)という、入り口に立ったのではないでしょうか? 今後は、研さんと継実のほんわかしたシーンも多く見られるでしょう!

まとめ

フランケンシュタインの恋1話

「棒人間」は、歌を聴けば聴くほど、まるで『フランケンシュタインの恋』のために書き下ろしたかのように思えてきます。たぶん、怪物も人間も同じなのです。怪物は、私たち人間だと目に見えない部分をわかりやすいように見える形にしただけ、そんなふうにも思います。

人間だらけの世界で、自分ひとりだけが、みんながサクサクできることができない。いつも目の前で電車は閉まるし、定期を落とすのは買ったばかりのとき。英単語のテスト範囲は必ずズレている。親切にした異性は、必ず自分の親友が好きだと相談してくる。

何かおかしいのではないか? 少しでもそんなことを思ったことのある人は、きっと、このドラマと楽曲に共感できると思います。

まだ『フランケンシュタインの恋』は、始まったばかり。「棒人間」の楽曲が好きな人は、2倍楽しめることでしょう。怪物に会えるのは、日曜の夜です!

(文:こいれきざかお)

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