可愛らしさとセクシーな魅力を兼ね備えた二階堂ふみVS「スプラッシュ」の人魚 ダリル・ハンナ。どっちがキュート!?



■「役に立たない映画の話」

蜜のあわれ

(C)2015「蜜のあわれ」製作委員会

二階堂ふみの、キュートで小悪魔的な個性。

先輩 ご無沙汰しております。先輩。

爺  おお、久しぶりだねえ。

先輩 ますますご健勝の様子で、何よりです。新作映画もマメにご覧になっているとか。

爺  もちろんよ。最近のごひいきは、二階堂ふみちゃんだぞ。

先輩 その好みは・・・若すぎませんか(笑)?

爺  いやいや、もうこの子の何とも言えない可愛らしさとセクシーな魅力は、わしみたいな年齢でも理解出来る。

先輩 そういえば一昨年でしたか、「私の男」を絶賛されていましたもんねえ。

爺  あの役だって、色々と含みのあるキャラクターなのを、見事に表現していた。

先輩 演技力にも定評があるからでしょうね。このところ彼女は新作が続いています。5月に「オオカミ少女と黒王子」、6月には「ふきげんな過去」と。

「蜜のあわれ」の金魚役は、彼女にぴったりだ!!

爺  4月に公開される新作「蜜のあわれ」を見たんだけれど、なんとまあ金魚の役だという。

先輩 彼女のキャラにぴったりじゃないですか。

爺  そうなんじゃよ。まさしく金魚。赤い服がとても似合っているしね。しかも自分のことを「あたい」などと昭和言葉で呼ぶあたり、たまらんわい。

先輩 全体的に小悪魔っぽいキャラなんですよね。そのあたりは「私の男」の彼女のキャラにも通じるような気がします。

爺  「蜜のあわれ」の二階堂ふみを見ていたら、「スプラッシュ」のダリル・ハンナを思い出したよ。こっちは金魚じゃなくて人魚だけど。

先輩 金魚と人魚、日本語で一文字違うだけで、えらく差が出ますね(笑)。

☆「スプラッシュ」の「健康的なお色気」(死語)

爺  「スプラッシュ」のダリル・ハンナは上半身人間、下半身が魚なんじゃが、それだと胸が出てしまうんだよな。

先輩 そのあたりを、あの長い髪の毛でうまく隠していましたね。

爺  こちらもセクシーでキュートではあるんだけれど、いかんせんディズニーのレーベルであるタッチストーンの作品だから、全体的に健康的で健全なタッチ。正直言って「蜜のあわれ」の二階堂ふみのほうが、小悪魔度高いし、何と言ってもエロい(笑)。

先輩 「蜜のあわれ」で奔放かつ小悪魔的な金魚のふみちゃんに惑わされるのが、老作家の大杉漣。最近では「仮面ライダー1号」で地獄大使の役をやっているかと思えば(笑)。

爺  とにかく二階堂ふみが「おじさまの唾で継いでほしいの」だとか「あれが出るときはホットな時なの。のめのめを掻き分けると筋があるから、うまく唾を塗ってべとべとにして」などという台詞を喋るわけだから、そらもーたまらんわい!!

先輩 ご隠居、血圧上がりますよ!!

爺  ご隠居って言うなああ!!

☆半人半魚という存在は、なぜこんなに男どもを惑わすのか?

先輩 もう30年も昔に見た映画なので、断片的なシーンしか思い出せませんが、「スプラッシュ」は人魚が人間に恋をするお話。確かに健全なタッチで、ダリル・ハンナの人魚はそれほどエロくない。でも、彼女がバスタブに入って、尻尾を出すあたりを上から捉えたショットは、なぜかとってもセクシーな、その、見てはいけないものを見てしまったような感じを、若き日の私は受けました。

爺  なるほど。健全な映画から不健全なイメージを感じてしまったというわけじゃな。

先輩 それに比べて、確かに「蜜のあわれ」は二階堂ふみの金魚が、セクシーでキュートなんですが、それを見せるためだけの映画じゃないですよね。

爺  そうだね。むしろそんな金魚に翻弄される、大杉漣の老作家を通じて、わしらは小悪魔的な金魚のキャラを知っていくわけだな。

先輩  おかしなものですね。健全なはずの「スプラッシュ」からエロスを感じたり、そのエロスを意識している「蜜のあわれ」からかっちりした感触を得たりと。

爺  人魚と金魚の差こそあれ、半人半魚という存在は、なぜこうも男たちを惑わすのかなあ?

先輩 常々思っていたんですが、人魚って上半身が人間の女性で、下半身が魚ですよね。

爺  そーじゃよ。

先輩 あれがもし逆に、上半身が魚で下半身が人間だったら、どうなるのかなって。

爺  ・・・それ、考えるのやめない?

先輩 やっぱりイヤですか?

爺  今、頭の中を金魚鉢にして、その中で二階堂ふみの金魚をたくさん飼うことをイメージしている。だから変なことを想像させるでない。

先輩 それは失礼しました。

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(企画・文:斉藤守彦)


    ライタープロフィール

    斉藤守彦

    斉藤守彦

    斉藤守彦(さいとうもりひこ) Morihiko Saitoh 静岡県浜松市出身。映画館、ビデオ会社でのアルバイトを経て、映画業界紙「東京通信」記者 (後に編集長)に。1996年からフリーの映画ジャーナリスト/アナリストとなり、以後多数の劇場用パンフレット、「キネマ旬報」「HiVi」「ザテレビジョン」「日経エンタテインメント!」「宇宙船」「スターログ日本版」「INVITATION」「東京カレンダー」「アニメ!アニメ!」「フィナンシャル・ジャパン」「Pen」などの雑誌・ウェブメディアに寄稿。2007年秋に「日本映画、崩壊 -邦画バブルはこうして終わる-」を、08 年「宮崎アニメは、なぜ当たる -スピルバーグを超えた理由-」、09 年「映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?」、 10 年に「『踊る大捜査線』は日本映画の何を変えたのか」(共著) を上梓。 他の著書に「図解でわかるコンテンツ・ビジネス」1〜4(共著)、「ソノラマ MOOK/ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」(構成・執筆) 、電子書籍「日本映画、飛躍と困惑の過去・現在・未来」等があり、ここ数年は「映画宣伝ミラクルワールド」「80年代映画館物語」と、独自の視点による書籍を執筆。2016年3月には新作「映画を知るための教科書 1912−1979」が世に出る。現在、水道橋博士編集長のメールマガジン「メルマ旬報」で「2016年映画館物語」を連載中。また「BOOKSTAND映画部!」で、「映画を待つ間に読んだ、映画の本」と「映画惹句は、言葉のサラダ」の2つの連載を行っている。

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