『一週間フレンズ。』アニメ、原作、映画を比較して考えてみた

一週間フレンズ。 主題歌版予告編 サブ


(C)2017 葉月抹茶/スクウェアエニックス・映画「一週間フレンズ。」製作委員会


『一週間フレンズ。』は葉月抹茶さんの原作漫画から、アニメ化、映画化された作品です。2012年から2015年2月まで『月刊ガンガンJOKER』で漫画が連載されましたが、アニメは連載が終わる前の2014年4月から6月に放送されています。

そして、2017年2月に山﨑賢人さん、川口春奈さん主演で実写映画化されました。8月2日にブルーレイ&DVDの発売が決まり、この機会に、映像作品であるアニメ版と映画版を中心に、原作も含めて、作品がどのように違うのかをまとめてみたいと思います!

■『一週間フレンズ。』ブルーレイ&DVD情報

将吾の話ばかりする香織に怒る(嫉妬する)


映画版では、祐樹の親友だというくらいで、とくに活躍する場面のなかった将吾ですが、アニメ版や原作ではかなり重要なキャラクターとして登場しています。

特に原作では、祐樹のことは1週間(日曜日から月曜日になる時点でリセット)でなくなるけれど、将吾のことは覚えているというものでした。香織は、大切な人ほど記憶に残すのが難しく、気軽に親しくなることができた将吾のことは覚えていたようです。

原作ではその事実に気落ちしている祐樹が描かれましたが、アニメ版でも、香織が将吾のことを楽しそうに話題にすることに対して、祐樹が怒り出してしまうというシーンがありました。

一週間フレンズ。 BD&DVD サブ


(C)2017 葉月抹茶/スクウェアエニックス・映画「一週間フレンズ。」製作委員会



祐樹が香織の母親からもらったメモ


勉強をするために香織の家に遊びにいった祐樹と、のちに香織とも仲良くなる沙希。その帰り際に、祐樹は香織の母親からこっそりとメモを渡されます。

「公園に来てください」と書いてあり、そこで香織の過去を知ることに。
映画版では、香織が1週間で記憶がなくなることなどを教えてくれたのは、担任の先生でした。

ちなみに、沙希も、原作やアニメでは、小学生のころ将吾と同級生だったことになっていますが、実写映画では、祐樹と幼なじみという設定。そして、性格も、いじめられっ子で忘れっぽいほわほわっとしたキャラクターから、映画では、学級委員を務めるなどしっかり者になっているなどの違いがあります。

一週間フレンズ。 主題歌版予告編 メイン


(C)2017 葉月抹茶/スクウェアエニックス・映画「一週間フレンズ。」製作委員会



4人で海に行こう!(夏休み)


アニメ版では、夏休みに海へ行こうという展開になっています。祐樹は、香織とふたりで行きたかったようですが、結局、将吾や沙希らと一緒に4人でいくことになりました。

実写映画版では、ランタンを見る夏祭りに4人で行っています。それも、言い出しっぺは沙希ですね。映画では、ここで九条と再会することになり、断片的に記憶を取り戻して、倒れて病院へ運ばれるというシーンが描かれています。

一週間フレンズ。 BD&DVD サブ2


(C)2017 葉月抹茶/スクウェアエニックス・映画「一週間フレンズ。」製作委員会



記憶を無くした部分の描写


話の中盤に至るまでの違いはこれまでご紹介した通りですが、そもそも、香織の記憶が1週間しか持たなくなった経緯も、原作・アニメ・映画それぞれで違うのです!
*原作・九条兄弟によって仕組まれた香織への告白作戦

物語の中盤で出てくる九条一(はじめ)には、兄がいる設定です。小学6年生だった時、引っ越しによって転校が決まり、その前に、はじめが恋心を寄せている人への告白が成功するようにと、兄が悪役を買って出ようと言い出したことがきっかけでした。
当日、待ち合わせの場所まで来ていたものの、その作戦を偶然盗み聞いてしまった香織は、こわくなって逃げ出し、その帰り道で事故に遭ったとされています。

しかし、これは九条目線の話であって、事故に遭った直接の原因は別にありました。
九条兄弟の作戦を知って戸惑っていた香織に、その場にいた同級生の女の子たちは、「香織は、はじめが転校することを自分たちよりも先に知っていた」、つまり、告白をする、されるというのは抜け駆けだ!と言いつけるのです。
これによって友達の存在が恐ろしくなり、走って逃げたところで、事故に遭ってしまうのでした。
*アニメ・香織が真相を知ったのは、たまたま居合わせたファミレスだった

九条兄弟の話はごっそりと抜けていますが、事故に遭った原因は、小学校の同級生の女の子によるもので同じです。

ただ、現在(高校生の今)の部分で、祐樹が香織の過去を知りたいと、九条に問い詰めたところ、詳細がわからなかったので、当時の同級生だった女の子とファミレスで会うことになります。そこで、祐樹も真実を聞くわけですが、たまたま、沙希らと遊んでいてファミレスに入った香織も、そこで真実を聞かされることになります。
*映画・事故を起こしたのは中学生ということに!それを文化祭で知る

1週間で記憶をなくすきっかけになった事故の経緯は、アニメ版とほとんど一緒ですが、事故を起こしたのは、中学生ということになっています。

また、祐樹も香織もその事実を知るのは、事故の原因となった当事者の女の子が、彼らの文化祭に足を運んで、そこで話を聞いたからでした。
一週間フレンズ。 Blu-ray&DVD 場面写真1


(C)2017 葉月抹茶/スクウェアエニックス・映画「一週間フレンズ。」製作委員会



ラストシーン『友達になってください』


ラストシーンは、原作・アニメ・映画とも「友達になってください」という言葉ですが、それぞれ、少しずつ違っています。
*原作・祐樹が、もう一度香織へ「友達になってください」と手を差し出す

*アニメ・祐樹と、香織が同時に「友達になってください」と言い合う

*映画・香織が自ら、祐樹に「友達になってください」と手を差し出す

一週間フレンズ。告白


(C)2017 葉月抹茶/スクウェアエニックス・映画「一週間フレンズ。」製作委員会



映画オリジナルキャラクターも楽しんで


細かい部分の違いもみると、それぞれに工夫されていることがよくわかりますね。

特に、実写映画には、映画だけのオリジナルキャラクターも豊富。

中学時代に、香織が事故を起こし記憶喪失になるきっかけをつくった近藤まゆ(古畑星夏)、香織の父(甲本雅裕)、図書委員のフミ(伊藤沙莉)など。

また、アニメ版で香織の声を演じた雨宮天さんが校内アナウンスにて声で出演されています。

映画ブルーレイ&DVDは、8月2日より発売です。原作やアニメと比較しながら見比べてみると、より一層楽しめそうですね。

■『一週間フレンズ。』ブルーレイ&DVD情報

(文:kamito努)

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