あの人に会いたい!インタビュー「アントキノイノチ」上田プロデューサー(中編)

11月19日公開の映画「アントキノイノチ」。さだまさし氏の原作小説を映画化した、この作品の魅力をお聞きするため、松竹の上田プロデューサーにお話を伺いました。

松竹 上田プロデューサーにインタビュー!

「アントキノイノチ」プロデューサーインタビュー

映画プロデューサーという仕事について

― これまでに手がけられた作品にはどんなものがありますか?
プロデュースメンバーとしてやってきた作品は、2009年に「GOEMON」「60歳のラブレター」、あとは「風が強く吹いている」という箱根駅伝の映画等です。

組織的に割り振られることもあれば、これがやりたいと手を上げることもあるのですが、わりとシニア映画が多いかな(笑)。昨年「RAILWAYS」という映画をやったのですが、今その第2弾をやっていたりと、なぜか誰もが落ち着いて観れるドラマが多いですね。

― どんな基準で作品を選ぶのですか?
「面白いかどうか」に尽きます。自分が面白いと思って、その映画のために頑張れるものかが基準です。

― ご自身の好きな映画は?
いろいろありますけど、僕、すごいベタなんですよ(笑)。「フォレストガンプ」とか「ゴットファーザー」とか、ある意味家族とか人間に軸足を置いた作品が好き、なのでハリウッド映画が好きですね。

― どんな作品に魅力を感じますか?
最近はとにかく、グサッと深く刺さるものですね。仕事上、脚本の構成とか映像の撮り方とか、そういう目線にはなりますが、それでもやっぱりいいものが観たい。ヒットしている作品は一応見とかないとと思って行きますけど。

― 今後どんな作品を作りたいですか?また、描きたいテーマなどはありますか?
残る作品が作りたいですね。今大ヒットするのもいいんですけど、目先のことよりも、中ヒットくらいでも長く残っていく作品がいい。

テーマで言うと、やっぱりヒューマンドラマなのかなぁ…大恋愛ものみたいなのもちょっとやってみたい気もしますね。まあ、どちらかというとあまり得意ではないかもしれないですけど(笑)

とにかく見た人が「ああ、すっごいものを観てしまった」というような衝撃というか、ちょっと疲れてしまうくらいのものを作ってみたいですね。

― 原作ものとオリジナル作品を作るのとで、違いはありますか?
全く違います。原作がある場合、ストーリーラインやキャラクター設定は基本それに沿って作られて、原作を基準にどこを変えるかという話だったりします。オリジナルは全くゼロからなので、「RAILWAYS」なんかも最初にコンセプトがあって、そこから紐付けてストーリーが広がっていく。脚本家の腕もあるし、そこに色々な角度で味を加えていくプロデューサーの力量も必要です。

― どちらが好きですか?
どっちも面白いなと思いますよ。大ヒットコミックの映画化なんかもやってみたいですけどね。

― 松竹という映画会社の独特の社風はありますか?
僕がいる6年くらいの間で言うと、プロデューサーに意思があればすごくやりやすい環境だと思います。ただ、その分全てを背負わなければならないという部分もあるんですけどね。自由でもあり、責任も重い。

― 今求められているテーマなど、時代の流れを意識されることはありますか?
常に意識しています。そうあるべきと、今回の「アントキノイノチ」で改めて感じましたね。やはり、時代性のないものは同じ力をかけてもあまり転がっていかない。車の車輪と一緒で、ポンと押したら惰性でしばらく進んで行きますよね、押す力が強ければ強いほど遠くまで転がる。時代性があると転がっていきやすい気がします。

― そのために、ご自分で意識的にされていることはありますか?
よく人を見たり、人と話したり。あとは、なぜその人はそう思ったんだろうってことを、聞いたり考えたりします。一般的ですが、ニュース読んだり新聞読んだり、機会があれば別の世代の人とも交流していきたいですね。

― 映画がヒットする秘策というのはあるのでしょうか?
先程の話とつながりますが、時代の空気感を捉えることが大事だと思います。それから、新しい要素を加えるというか、独特の感性を味付けして作品を花開かせることですね。
企画でも宣伝でも、何か一つ新しいことをやらないといけないと考えています。

― 映画作りのために日頃から心がけていことは?
特にはありません。美味しいものを食べて、よく寝て、よく運動して、よく働いてます(笑)。

いよいよ次回は、上田プロデューサーへのインタビューも最終回。ご自身の事について色々と伺ってまいりました。次回もご期待ください。

あの人に会いたい!インタビュー「アントキノイノチ」上田プロデューサー(前編)
あの人に会いたい!インタビュー「アントキノイノチ」上田プロデューサー(後編)

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