『ジョン・ウィック:チャプター2』監督徹底インタビュー!ベースにあるのは何とギリシア神話!?

前作ではおよそ80人ものマフィアを殺したことで話題になったジョン・ウィックの続編、『ジョン・ウィック:チャプター2』がいよいよ2017年7月7日(金)に公開されます。

本作では追う側から追われる側へと立場が逆転し、全世界の殺し屋から命を狙われてしまう「いつ死んでもおかしくないムービー」となっております。

そんな『ジョン・ウィック:チャプター2』の監督、チャド・スタエルスキ監督に単独インタビューすることができましたので、作品の見どころ、撮影秘話などをお聞きしてきました。

──本作では前作に比べ、ジョンの殺し屋としてのスタイルが強く描かれています。より男心をくすぐる演出となっていますが、なぜジョンはここまで男性ファンを惹きつけるのでしょうか?

チャド・スタエルスキ監督(以下、チャド) まずジョン・ウィックの大部分において、私が見てきたヒーロー、ジーン・ハックマン、スティーブ・マックイーンそして、チャールズ・ブロンソンなどの影響が強く反映されています。また、三船敏郎を始めとするサムライ映画の影響もあります。

そしてもっと大きく言えば、ギリシャ神話がベースです。ギリシャ神話は、運命と向き合い、内なる葛藤と外での戦いを強いられているものが多い。ジョン・ウィックのストーリーラインも同じで、シンプルに運命や復讐を描いています。

ジョンが悪人を殺すことは二の次であり、内なる葛藤をメインに描いているのです。ジョンは運命に耐え抜けるのかどうか、という部分に惹かれるのだと思います。また、多くを語らないサイレントヒーローであり、侍的に描くことを意識して作っているところも日本やアジアで受けている理由の1つだと思います。

──たしかにジョンの殺し方には美学を感じました。復讐であっても痛めつけることはせず、ヘッドショットで苦しめずに殺す。まるで痛みよりも死そのものが罰であるかのようですが、ここも侍を意識されたのでしょうか?

チャド そうですね。そこも侍を意識しています。殺される側にも尊厳ある死を、という考えがありますよね。慈悲深く無駄なく殺る。ガン・フーは武士道精神に通じています。一撃必殺の美学なのです。

──前作では、亡き妻がジョンに残した愛犬を殺された復讐で、およそ80人ものマフィアを殺したことで話題になりました。本作にも犬が登場しています。監督にとって犬とは特別な存在なのでしょうか? 猫ではダメだったのでしょうか?

チャド それは…猫は言うことを聞いてくれないから(笑)

個人的には猫派だけど、監督という立場から言うと、犬の方が好き。なぜなら撮影しやすいから。もっと言えばとにかく動物が大好きなので、自分のペットが殺されたらジョンのようにただではおかないぞと思っていることは事実です(笑)

──私の中でアクションスターと言えばジャッキー・チェンなのですが、ある女性に聞いてみたところ、アクションスター=キアヌ・リーブスという回答でした。これは間違いなく『マトリックス』や『ジョン・ウィック』の影響だと思うのですが、今後キアヌをどんなアクションスターにしていきたいと思っておられますか?

チャド アクションと一口に言っても、アクションデザインとコリオグラフィーがあります。これらは似ているけれど、別物です。アクションデザインはストーリーテリングで、コリオグラフィーはダンスのような振り付けなのです。チャプター3(仮)ではこの2つをより発展させたいと考えています。すでにこれまでに無かったアイデアも出ています。

ガン・フーをどう超えるか。みんな同じものを見たいけど、一味違うものを欲しがる。単に派手にするだけでは駄目で、どう発展させるかが難しい部分なのです。変えないといけないけど、変えすぎると反感を買ってしまう。

チャプター2で描けなかったことがあって、それを3作目で実現する予定です。もっともっと進化したキアヌをこれからお見せできると思いますよ。

──またキングことローレンス・フィッシュバーンとの共演にファンは大興奮しています。今後もローレンス・フィッシュバーンの出演はあるでしょうか?

チャド (力強く)イエス! ローレンスが何と答えるかは分からなないけど、私の中では決定していますよ。

──シリーズ通して、殺し屋やマフィアなどの裏社会が描かれていますが、日本の極道が登場することはあるでしょうか?

チャド チャプター3(仮)では出てくるかもしれません。日本刀は登場させたいと思っています。

──では最後に、ジョンのように、生きる希望を失っている人にアドバイスをいただけますでしょうか?

チャド とにかくジョンのようにネバーギブアップでいることが大切です。人生とは苦悩の連続なのですから。その苦悩が個性を仕上げてくれるのです。苦悩そのものが人生なのだと、ジョンならそう言うと思います。

(取材・文:ゆうせい)

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