寅さんやガンダムの台本を閲覧可能って知ってますか?松竹大谷図書館訪問・前編

映画ファンのみなさん!いや、映画ファンだけでなく、演劇(歌舞伎・文楽・新派・商業演劇)ファン、ドラマファン、アニメファンのみなさんもそうです!東銀座にある松竹大谷図書館をご存知でしょうか?

松竹大谷図書館 台本 脚本 資料 閲覧

この度、シネマズ編集部は特別に許可をいただき体験取材をさせていただきました。実際に体験している模様は後編で記事にしていきますが、前編の今回はそもそも『公益財団法人 松竹大谷図書館』がどのような施設なのかを解説したいと思います。

松竹大谷図書館に収蔵してある資料

演劇(主に歌舞伎・文楽・新派・新劇・商業演劇)、映画、日本舞踊、テレビドラマ等に関する台本、文献、雑誌、スチール写真、プログラム(パンフレット)、ポスター、チラシ、関連記事のスクラップブック等の資料が収蔵されています。松竹作品だけでなく、多方面に及ぶ関係者の方々のご協力を得て、他社作品や海外作品の資料も収集し、資料の充実を図っています。

松竹大谷図書館 台本 脚本 資料 閲覧

松竹大谷図書館 台本 脚本 資料 閲覧

約300年前の浄瑠璃正本や、阿国歌舞伎の様子を伝える貴重な資料『かふきのさうし』(非公開)をはじめ、市販されていない演劇台本・映画シナリオ等も多く所蔵しており、所蔵資料数は2015年2月現在、44万点を超える数を誇っています。

特に松竹大谷図書館が強いジャンルは台本などの生の資料、あるいは歴史が古い資料類です。歌舞伎の筋書・台本や男はつらいよ 第1作やガンダムシリーズの台本、大正8年に創刊されたキネマ旬報のオリジナル版なども保存されており、正規の手続きを踏めば無料で誰でも閲覧することが可能なのです。演劇・映画ファンからしてみたら、毎日通っても飽きないほどの、貴重な資料を読むことができます。

逆に市販されている演劇・映画の書籍については公共図書館の方が充実している場合が多いので、必要に応じて使い分けてください。

松竹大谷図書館の仕組み

松竹大谷図書館は、書籍がフロアに並んでいるような一般的な公共図書館と違い閉架式の図書館になっています。

閉架式図書館とは書架(書棚)が外部からの閲覧者に公開されていない図書館のことを指し、国立国会図書館や専門図書館などで採用されている方式です。一般の利用者は本を直接手に取って探すことはできず、 目録や図書館の備え付けのパソコン(施設により無い場合も)などで閲覧したい資料を検索し、資料請求票をカウンター係に提出して資料を請求・閲覧するシステムです。

松竹大谷図書館 台本 脚本 資料 閲覧

松竹大谷図書館 台本 脚本 資料 閲覧

もし検索しても資料が見つからない時や、作品名等の記憶が曖昧で正確に検索できない場合はお気軽にカウンター係に相談してください。カウンター係は収蔵資料のプロフェッショナルですので、みなさんの記憶をヒントに、適切な資料を探しだしてくれます。

なお、松竹大谷図書館では館外貸出は行わず、館内での閲覧のみ可能となっています。また、写真撮影も禁止となっていますので、メモ帳と筆記用具を忘れずに持って行きましょう。

松竹大谷図書館 台本 脚本 資料 閲覧

閲覧室の席数は14席となっていますので、混んでいる場合は時間を調節して利用しましょう。また閲覧室の奥では定期的に所蔵資料の展示会をおこなっています。

松竹大谷図書館 台本 脚本 資料 閲覧

第40回「山田洋次監督」展第三弾の模様。

なお、平成27年1月8日から平成27年2月27日まで、第50回目の展示会として、『中村鴈治郎』展が開催されています。スチール写真や海外公演プログラムなどが展示されていますので、資料を閲覧しに行く機会があればぜひご一緒に観覧ください。

寄付や書籍類の寄贈も受け付けています

松竹大谷図書館は、所蔵資料を広く一般に無料で公開して、芸術文化の振興と社会文化の向上発展に寄与することを目的とする公益性の高い事業を行っています。そして資料を収集・整理・保存・公開する図書館事業を確実かつ永続的に達成し、さらなる社会貢献をしていくために、随時寄附金を募っています。松竹大谷図書館の理念に共感できる方は、寄附金趣意書および寄附金募集要項をご確認の上、ぜひ前向きにご検討いただけると幸いです。

寄附金趣意書|松竹大谷図書館

寄附金募集要項|松竹大谷図書館

なお、公益認定を受けた財団法人への寄附金支出者は税制上の優遇措置が受けられます。

さらに、松竹大谷図書館では一般の方から書籍等の資料の寄贈も受け付けています。松竹大谷図書館自体でも、作品の上演・封切毎に制作会社や映画の配給会社に資料の寄贈のお願いをするなど、収蔵資料の充実を図っています。しかしながら全ての資料が入手できるわけではありません。

特に単館上映作品や海外作品、国際映画祭のプログラムやポスターなど、なかなか入手しづらい資料もあります。もし自宅で眠っているような資料があれば、ぜひ図書館に連絡をしてみてください。

松竹大谷図書館が一所懸命資料を集める。集めた資料を活用してもらい、新しい作品を生み出してもらう。そしてその資料を寄贈して頂く。このような信頼のサイクルを回し続け、文化の発展の一助ができればとスタッフ一同が願っています。

演劇・映画の専門図書館 松竹大谷図書館のデータ

公益財団法人 松竹大谷図書館

■アクセス
〒104-0045 東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア3階
TEL:03-5550-1694

■最寄駅
東京メトロ日比谷線、都営地下鉄浅草線「東銀座駅」5番出口より徒歩1分
東京メトロ有楽町線「新富町駅」1番出口より徒歩8分

■開館時間
平日午前10時~午後5時

■休館日
土曜日、日曜日、祝祭日、毎月最終木曜日
5月1日、11月22日、年末年始
詳細は開館日カレンダーをご確認ください。

■入館料
無料

■公式サイト
公益財団法人松竹大谷図書館

次回は松竹大谷図書館体験レポート

次回は松竹大谷図書館を大場ミミコさんが実際に体験したレポートをお届けいたします。
映画・演劇の台本やポスター…準備稿までも閲覧可能!松竹大谷図書館訪問・中編

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