『Get Out』が首位、『ラ・ラ・ランド』上昇!全米興収ランキング(2/24〜2/26)

全米興収ランキング(2/24〜2/26)

1位(NEW)『Get Out』
2位(↓)『レゴバットマン ザ・ムービー』
3位(↑)『ジョン・ウィック:チャプター2』
4位(↓)『グレートウォール』
5位(↓)『フィフティ・シェイズ・ダーカー』
6位(↓)『Fist Fight』
7位(↓)『Hidden Figures』
8位(↑)『ラ・ラ・ランド』
9位(NEW)『Rock Dog』
10位(↓)『スプリット』
(速報値/Box Office Mojo参照)

 ついに第89回アカデミー賞が発表となる週末。先週、先々週とワンツーフィニッシュを切っていた『レゴバットマン ザ・ムービー』、『フィフティ・シェイズ・ダーカー』の牙城を崩したのは、ユニバーサルが送り出したホラー映画『Get Out』だった。

 コメディ俳優として、昨年公開された『キアヌ』や、多くのテレビシリーズに出演してきたジョーダン・ピールが脚本と監督を手がけた同作は、恋人の実家を訪れた黒人青年が体験するミステリアスな出来事を描き出したホラーミステリー。その予告編から漂ってくるただならぬ雰囲気からは、新たなホラー映画の潮流を感じずにはいられないだろう。
 オープニング3000万ドルで初登場1位を飾ったサプライズよりも、その批評が圧倒的に好意的な見解で埋め尽くされていることが最大のサプライズだ。もっとも批評家から叩かれやすいジャンル映画で、しかもコメディ俳優の監督デビュー作というイメージを完全に打ち崩し、ロッテントマトではなんと100%、MetacriticのScoreでは83を獲得するという大絶賛で迎えられたのである。
 これはもはや、ジョーダン・ピールは俳優としてではなく今後は映画監督として充実したキャリアを積んでいくに違いない。

 先週上位にいた4作品は、単純にひとつ順位を落とすだけでない、微妙な変動を見せた。先週のウィークデイでは『レゴバットマン』を凌ぐ強さを見せていた『フィフティ・シェイズ・ダーカー』だったが、今週はすっかり落ち着き始めたようで、『ジョン・ウィック:チャプター2』と『グレートウォール』が健闘。そのまま週末もこの2作に上位を譲ることになった。
 しかし、その両作を上回るほどに『レゴバットマン』が安定した興行を展開。木曜日までのデイリー興収は1位を譲ることなく、しかも水曜日にいたっては先週よりも稼いでいるのだから驚きである。3週目の週末で1憶8000万ドルを稼ぎ出した前作には5000万ドル及ばないものの、充分国内で2億ドルに到達する勢いを維持している。

レゴバットマン ザ・ムービー

(C)The LEGO Group. ™ & (C)DC Comics. (C)2016 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

 また、アカデミー賞が発表される週末ということもあって、関連作がベストテンを含めて上昇傾向にあることが窺える。まずは公開から2ヶ月経ってもベストテンから落ちる気配のない『Hidden Figures』と『ラ・ラ・ランド』は、インディーズ作品が目立つ今年の作品賞候補作の中でメジャー系作品としての威厳を遺憾なく放つ。
ラ・ラ・ランド サブ1

(C)2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND. Photo courtesy of Lionsgate.

 ライバルより先に切りのいい1億5000万ドルに乗った『Hidden Figures』は、主要部門の受賞可能性が低いだけに、何としても興行的なトップには立ちたいところだろう。とはいえ、相手が作品賞をはじめ多くの部門を制圧する可能性が高い『ラ・ラ・ランド』とあっては少々分が悪いか。来週末には『ラ・ラ・ランド』が大きくジャンプアップすることはほぼ間違いないだろう。

 また、今週はベストテンに惜しくも入ることができなかった『LION/ライオン 25年目のただいま』、『フェンス』、『モアナと伝説の海』、『ムーンライト』あたりは、アカデミー賞効果を活かし、来週末はベストテンへ返り咲くことを虎視眈眈と狙っているだろう。

(C)2016 Dos Hermanas, LLC. All Rights Reserved.

 そんなアカデミー賞勢を迎え入れる来週の新作には、先日行われたベルリン国際映画祭で、アメコミ映画ながらコンペティション部門で善戦を見せたジェームズ・マンゴールド監督の『ローガン』がついに公開となる。

 『X-メン』シリーズのスピンオフとして登場したウルヴァリンシリーズの3作目に当たる本作は、過去2作や他のマーベル作品と同様に爆発的なオープニングを期待する声はもちろん、クリストファー・ノーランの『ダークナイト』3部作に匹敵するダークなアメコミヒーロー映画として絶賛評を早くも勝ち取っているのだ。来週の全米興収成績は面白くなりそうだ。

(文:久保田和馬)

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