音楽
仮面ライダーを盛り上げる要素のひとつ。魅力的な“ベルト音声”を語る
仮面ライダーを盛り上げる要素のひとつ。魅力的な“ベルト音声”を語る
(C)「ビルド&エグゼイド」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
■オジンオズボーンオジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会
仮面ライダーの新シリーズが始まる時に、皆さんが気になるところはどこですか?
主演が誰なのか(イケメンなのは当然として、あとは演技力とか(気になる)、脚本は誰が担当するのか(かなり重要)、プロデューサーは誰なのか(実績あると安心して見れる)、パイロット監督は誰なのか(1話2話でどれだけワクワクさせてくれるか)、主題歌は誰が歌うのか(その一年はその曲と一緒に過ごすため)、などなどありますが、僕が近年1話放送前に気になるのは“ベルトの音声を誰が担当してるのか”です。
ここ数年、特撮やアニメ好きでない人のあいだでも地名度のある方が担当される傾向になってきており、僕以外の方もそこを楽しみにされてる人、多いかと思います。
『仮面ライダービルド』ではベストヒットUSAでもおなじみ、小林克也さんが担当されてます。
まさか小林克也さんがライダーのベルト音声をやられる日が来るとは。
フルボトルを挿した時のラビット、タンクの発音のいいこと。
ベストマッチの声も聞き心地が本当にいいです。
聞き心地がいいといえば『仮面ライダードライブ』のクリスペプラーさんもかなりよかったです。
ベルトさんとして主人公の進ノ介(演:竹内涼真)ともがっつり絡むため、他の作品と比べて出番も多めで、思い入れも強いものとなりました。
クリスペプラーさんの「スタート ユア エンジン」という言葉から始まるドライブのオープニング。主題歌の「SURPRISE-DRIVE」はたまらなくテンションが上がります。
「タイヤコーカン」の音声も、クリスペプラーさんでなければこんなにかっこよくなかったかも。
ベルトとのやりとりでいうと『仮面ライダーキバ』のキバットバット3世を担当された、杉田智和さんも色気のある声で良かったです。
しかしなんといっても一番興奮したのは、前作『仮面ライダーエグゼイド』で、ライダーガシャットの音声を担当された影山ヒロノブさん。
一般的にはドラゴンボールの主題歌「CHA-LA HEAD-CHA-LA」で知られていますが、特撮にはさらに古くから関っていらっしゃいます。
まずは1985年の『電撃戦隊チェンジマン』の主題歌を担当。
これをきっかけに、特ソンアニソンの扉を開かれます。
「チェンジマン」がなければ、ドラゴンボールもなかったわけです。
ちなみに僕が物心ついて一番最初に見てたのが、「チェンジマン」なんですが、そのせいか影山さんの声を聞くと脳の奥の方がくすぐられるような感覚になるため、本気で神の声として崇めております。
そして『光戦隊マスクマン』、『鳥人戦隊ジェットマン』でも主題歌を。『忍風戦隊ハリケンジャー』ではエンディング曲を。
スーパー戦隊以外でも、牙狼シリーズの主題歌を歌われてますし、牙狼をサポートする指輪“魔導輪ザルバ”の声優もやられてます。
影山さんの歌は声が合うのか、とにかくエモい曲が多いです。
それぞれの主題歌はもちろんのこと、個人的に好きなのは「マスクマン」の映画のオープニングテーマ「ショットボンバー全力集中」と『トミカヒーロー レスキューファイヤー』の主題歌。
未聴の方は一度是非。
『仮面ライダー鎧武/ガイム』のロックシードの音声を担当されたのは、平床政治さん。
Hermann H.&The Pacemakersというバンドで、ギターを担当されてるんですが、このバンドがとにかくかっこいいんです。
実は僕は19歳くらいからヘルマンが好きなんですが、「鎧武」見てても平床さんがやられてるとは全く気づきませんでした。
知った時には嘘みたいな大きい声で「えっ!」と言ってました。
「鎧武」見て、いい声だなと思った方、是非ヘルマンも聴いてみてください。
オススメは「PINKIE`S ROCK SHOW」、「クラッシュ」、「東京湾」でお願いします。
(文:オジンオズボーン・篠宮暁)
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