特撮向上委員会
『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』に出演!撮影現場での思い出を振り返る
『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』に出演!撮影現場での思い出を振り返る
ついに!! ついに!!! ついに!!!!
仮面ライダーの映画に出演することができました!
ありがとうございます!
めちゃくちゃうれしい!!
「ジオウ&ビルド」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
撮影に参加してきた映画はもちろん、12月22日(土)公開の『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』。
「電王」、「ディケイド」ではワンシーンだけ出演させてもらった自分ですが、今回の「平ジェネFOREVER」では!!
なんと!!
もちろんワンシーン!!
ありがとうございます!! 長さとか関係ありません!! 携わることができただけで幸せ!!
それなのに!!
さらに!! さらにですよ!!
今回なんと、僕だけじゃないんですよ!!
まさかの我が息子と一緒に出演という、ウィルスミスばりのウルトラCを決めてきました!!
しかも息子が僕の幼少期を演じるというシビれる設定!! 息子ありがとう!!
多分、お前ありきで父ちゃんの出演決まったと思う!! お前のバーターといっても過言じゃない!!
お礼にライドウォッチ買ったろ!!
さて、撮影は茨城県庁にて。
演技経験ゼロ、しかもハイパー内弁慶の息子も出演、さらに早朝の現場入りということで嫁にも帯同してもらい、当然娘も連れて行って、という篠宮家総動員でのバックアップ体制。
夫はともかく、息子の銀幕デビューに興奮気味の嫁は、撮影日前日にちょっとお高めの美容院を予約。そして、「息子を最大限にかっこよくしてもらってこい」そして「息子を引き立たせるためについでにおめぇも切ってこい、もちろんおめぇの分は自分の小遣いから出せよ」との嫁からの特命を受け、親子でお揃いの髪型にしてもらって当日に臨みました。(薄々気づかれた方もいると思うんですが、その通りです、僕の嫁はゴリゴリの鬼嫁です)
現場に着くと、もう既に県庁前の道路が撮影のために封鎖。
そして何百人と参加されているエキストラの方々。
響くドローンの飛ぶ音。
否が応でもテンションの上がる父と息子。
関係なしに遊ぶ娘。
状況が飲み込めない嫁。
そしてバイクシーンの撮影に。
食い入るように見つめる父と息子。
まったく興味を示さない娘。
待ち時間の長さにイライラし始める嫁。
映画とかドラマってそういうもんだからと、大して出たこともない夫が全力で嫁の機嫌をとったりなんやかんやしてたりすると、ついに出番の到来。
嫁が必死で息子の士気を高める。
さすが嫁。
これで息子がいい感じで出演できるなら、僕がいくら嫁にブチギレられようがイライラからくる罵声を浴びさせられようが、安い安い!
メガホンを取るのは、山口恭平監督。 『仮面ライダー4号』でライダーファン、特に『仮面ライダー555』ファンを唸らせた山口監督が満を持して「平ジェネ」の監督に。
その監督から指示をもらって準備。
僕の出るシーンは息子以外に2人の子役の男の子と一緒だったんですが、その子らの腰を見てみると一人はジクウドライバー、もう一人はビルドドライバーを装着。
じゃあ、うちの子も何か着けるのかなと息子の腰を見てみたらなんと!
「クウガ」のアークルを巻いてるじゃありませんか!
渋い、渋すぎる!
「コンセレ(大人向けの変身ベルトシリーズ・COMPLETE SELECTION MODIFICATION)」じゃないですよ!! 当時のソニックウェーブのやつですよ!!
こういったところからも、スタッフさんの熱い想いが伝わります。
さらにスタッフさんは懐かしいものを持ってきてくれました。
クウガの子供用ヘルメットです。
あった! めっちゃ覚えてる!!
そして、それを息子の頭に。
おお!! 似合う!!
2018年現在、世界でアークルつけてそのヘルメットかぶってるのはお前しかおらん!!
感動するね!と嫁に同意を求めると、なぜか拳を握りしめてる嫁。
あら? 感動しすぎで震えてるのかしら、と思ってたら、「昨日散髪した意味ねーだろーが!コラァ!」
……。
カズミンにも引けを取らない「コラァ!」。
武田航平くんに是非聞いて欲しい。
とりあえず嫁の怒りは帰りに俺がしっかりとくらうことを約束し、握った拳をなんとか開いてもらって二人で息子を全力フォロー。
セリフはひと言「クウガー!」と叫ぶだけ。
しかしスタッフさんが何十人といる現場、しかもエキストラさんを背中に何百人も感じながら大声を出すのは3歳には至難の技…。
何回かテストを繰り返した後、いよいよ本番。
頼むぞ! 男見せてやれ!
下手で当たり前! 思いっきり精一杯かましたれ!
「ジオウ&ビルド」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
そして現場に響き渡った「クウガー!」の声。
五代雄介もビックリの両親指でサムズアップする僕。 親バカで申し訳ありませんが、本当にいい「クウガー!」でした。
この「クウガー!」、な、な、な、なんと予告にしっかりと入っておりました! どの映画の予告よりも繰り返し見させてもらいました。
もしよろしければ、皆様もご確認をお願いします。
では、劇場で会いましょう!!
俺の名演を焼き付けろ!!(嫁にキレられた分だけ、ええカッコさせてください) 今回書けなかった話はまた公開後にでも。
そして、次回12月16日(日)は、白倉伸一郎プロデューサー×武部直美プロデューサーへ取材させていただいた記事が公開されます。こちらもぜひチェックを!
(文:篠宮暁)
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