『マイティ・ソー バトルロイヤル』悪役ヘラが日本の戦隊物に与えた影響とは?

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新展開を見せる『アベンジャーズ』への導入部として、アメコミファンには見逃せない作品なのが、この『マイティ・ソー バトルロイヤル』!

今回はこの話題作を、公開2日目の最終回で鑑賞して来た。ネットでのレビューや感想では、どうやらコメディ色が強くなっているらしい本作だが、果たしてその出来はどうだったのか?

ストーリー

アベンジャーズの一員ソーの前に現れた最強の敵、それは実の姉である[死の女神・ヘラ]。

実の父オーディンへの復讐と征服の野望に燃えるヘラは、ソーの故郷アスガルドへ攻撃をはじめる。故郷を奪われたソーは、この最強の敵を倒すため盟友ハルク、宿敵ロキらと型破りのチーム“リベンジャーズ”を組み極限バトルに挑む。 果たして、ソーたちは史上最強の敵からこの世界を守ることができるのか?

死の女神・ヘラの復讐の目的は!?そこには、ソーの運命を変える秘密が隠されていたー。

予告編

意外にも、コメディ要素満載の笑って楽しめるエンタメ作品だった!

いや、ネットの評判通り今回は面白かった!

過去のマイティ・ソー作品が、神々の世界を舞台に親子や兄弟の争いや苦悩を描いていたのに対して、今回は何とコメディ要素満載!

しかも、出て来るギャグが意外と「脱力系」だったりするので、日本人観客にはまるで『勇者ヨシヒコ』シリーズの福田雄一監督が撮ったのでは?と思える位テイストが似ている。特にジェフ・ゴールドブラム演じるグランド・マスターは、繰り返しのギャグや受け答えの反応の悪さ、会話が脱線し続けるなど、完全に佐藤二郎かムロツヨシにしか思えない程!

もちろんコメディ要素以外にも意外な大物俳優のカメオ出演や、久々のハルクが大暴れ!などの見せ場が盛りだくさんの本作。

個人的には、何故か突然登場するドクター・ストレンジとソーのツーショットの部分がツボだったと言っておこう。
(原作コミックでは、ソーも人間の姿の時はドクターストレンジと同じ外科医として生活している、という設定があるので。)

今回過去の作品とは、かなり趣向を変えて展開する本作。今までアメコミ映画に馴染みの無かった方にこそ、全力でオススメします!

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意外!本作のあのキャラが日本の戦隊物の元ネタに?

今や日本でも完全に知名度を得た、アメコミ原作の実写化作品の数々。しかしここまで来るには実写化以外にも、翻訳本の出版や専門誌の創刊など様々な試行錯誤の積み重ねが存在している。

日本におけるマーベルコミックスとのコラボ実写化作品と言えば、そう誰もが頭に浮かぶのはあの東映版「スパイダーマン」!

実は東映が「スパイダーマン」終了後、更に続いてマーベル社と提携した作品には、初期戦隊物である「バトルフィーバーJ」「電子戦隊デンジマン」「太陽戦隊サンバルカン」の三作品があるのをご存知だろうか?。

まず、東映が「スパイダーマン」に続いて制作したのが、マーベルコミックスの「キャプテン・アメリカ」を元にした戦隊物「バトルフィーバーJ」。

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当初はマーベルの「キャプテン・アメリカ」の設定とキャラクターを流用した、「キャプテン・ジャパン」として企画が進行するも、日本人の嗜好には合わないとの判断で、残念ながら企画は変更。結局、マーベルの前身であるタイムリーコミックスのキャラクター、「ミス・アメリカ」の名称のみが使用されることに。一説には、このミス・アメリカのコスチュームの星条旗が、キャプテン・アメリカのデザインを流用している、とも言われているようだ。

そして、続く「電子戦隊デンジマン」に登場するのが、女性の悪役キャラ「ヘドリアン女王」。実はこの「ヘドリアン女王」のデザインに、今回の『マイティ・ソー バトルロイヤル』にも登場する悪役「ヘラ」のデザインが流用されているのだ。確かに両者のコスチュームのカラーリングは全く異なるが、よく画像で比較してみるとデザインは非常に似ていることが判る。

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残念ながら前2作の反響により、アメコミ設定やキャラデザインは日本の市場に合わないと判断されたためか、続く『太陽戦隊サンバルカン』では、一切マーベルコミックスからのデザインや設定の流用はされなかった。

ちなみに、本作の日本語吹替え版でヘラの声を担当しているのは、女優の天海祐希!これ程の適役は無いと思われる今回の起用だけに、ここは日本語吹替え版での鑑賞がオススメかも知れない。

正義のヒーローでは無く、まさかの悪役に影響を与えたマーベルコミックス!本作鑑賞後には、是非『太陽戦隊サンバルカン』を見て、比較検証して頂ければと思う。

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最後に

『マイティ・ソー』や『アベンジャーズ』過去作からの小ネタや引用・お約束もかなり含まれる本作。そのため、本作単体で初めて鑑賞する観客には、細かい部分まで理解するのにちょっとハードルが高いのでは?との印象を受けた。

ただ冒頭でも述べた様に今回はコメディ色を強くしているため、ストーリーや人物関係を追いきれない方でも、単順に笑って楽しめる様に出来ているので、まずはご安心を。

ちなみに、本作ではソーに重要な変化(外見上や武器だけで無く、その能力まで)が訪れるため、来年以降のマーベル実写化作品を追いかけるための予習として、是非劇場に足を運んで頂ければと思う。

(文:滝口アキラ)

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