頼れる平成仮面ライダーに論争勃発!?『仮面ライダー響鬼』【篠宮暁の特撮辞典・第18回】

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【オジンオズボーン・篠宮暁の特撮辞典】

仮面ライダーはなんでもあり、と決定づけた作品

鬼がモチーフの仮面ライダー。完全新生と謳ったこの作品。最初に『仮面ライダー響鬼』を見た時の印象は、「仮面ライダーちゃうやんか」でした。

仮面ライダーらしいところを、最初は見つけられなかったのです。

しかし、そもそも初代仮面ライダーも、当初はヒーローらしからぬビジュアルだと批判的な意見があったこともあり、とりあえずストーリーを見てから良し悪しを判断しようと思って見てみたら、なんとしっかり仮面ライダーなんです。

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仮面ライダーはなんでもあり、と決定づけたのがこの作品であり、「響鬼」があったからこそ、電車ライダーやフルーツライダー、ライダー勢ぞろいのお祭りも難なく受け入れられたのかなと思います。

ベテラン実力派俳優が魅せる、頼りがいのあるヒーロー

三十九之巻「始まる君」

仮面ライダーアギト』あたりから、イケメンヒーローなどと呼ばれ、変身前の俳優さんが注目されるようになりました。

その結果、仮面ライダーシリーズはいつしか、若手俳優の登竜門などと呼ばれるように。しかし『仮面ライダー響鬼』では、登竜門なんて知ったこっちゃない、主役にはすでに知名度があった細川茂樹さんを起用。

おっさんライダーなどと言われたりもしましたが、平成ライダーの主人公は葛藤や苦悩するのに対し、久しくいなかった頼りがいのあるヒーローを細川さんは見事に演じてくださり、毎週毎週、それはそれは安心して見られました。

その安心感は若手俳優にはなかなか出せるものではなく、ベテラン実力派イケメン・細川さんの起用はまさに適役だったと言えるでしょう。

二之巻「咆える蜘蛛」

もう1人の主人公に安達明日夢(栩原楽人)という学生がいます。「響鬼」という作品は“魔化魍(まかもう)”という日本古来からの化け物を倒す以外に、彼がヒビキと出会い、接していくなかで人として成長していく、というところも見どころのひとつです。

賛否両論!? ファン同士で言い合い勃発

三十之巻「鍛える予感」

しかし、いろいろあって、「響鬼」という作品は、前半と後半のカラーが少し違います。

後半は明日夢の成長を描くことが少なくなり、ヒビキの弟子になりたいという桐矢京介が明日夢のライバルとして現れます。こいつが平成ライダー恒例の、まあイヤな奴でなんです。

余談ですが、京介を演じたのは中村優一さん。

「響鬼」の2年後の『仮面ライダー電王』で桜井侑斗として名演されるんですが、それまで僕は京介のせいで中村優一さんが嫌いになってました。

話が少しそれましたが、ファンによっては、俺は前半しか「響鬼」と認めないなんていう人もいたり、また逆に後半の方が平成ライダーらしくなったから好き、なんてファンもいます。

ちなみに僕は両方好きで、その方向転換含めて「響鬼」だと思ってます。

四十一之巻「目醒める師弟」

前半が好きだ、いやいや後半だろなどと、酒の席で何度言い合いなったかわかりませんが、その言い合いも響鬼を楽しんでるからこそできるもの。言い合いそのものもエンターテインメントとなりました。そんな作品は、なかなかありません。

あなたは響鬼の前半後半どっちビイキですか? それとも響鬼ビイキになりますか?

見終わった後、作中に出てくる甘味処「たちばな」に行きたくなること間違いなし。こちら、神田の竹むらというお店で撮影をしています。外観と中は別というのが多いですが、ここはそのまんま。今にも香須実さんと日菜佳ちゃんが出てきそうです。

(文:オジンオズボーン・篠宮暁)

※この記事は、WEBサイト「WB」にて以前連載していたものを、再編集したものです

以前の記事はこちらから

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