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『魔法戦隊マジレンジャー』“戦隊×魔法×家族の絆”に熱狂【篠宮暁の特撮辞典・第29回】
『魔法戦隊マジレンジャー』“戦隊×魔法×家族の絆”に熱狂【篠宮暁の特撮辞典・第29回】
■オジンオズボーン・篠宮暁の特撮辞典
戦隊×魔法×家族の絆
満を持して現れた魔法を使うスーパー戦隊『魔法戦隊マジレンジャー』。
「ハリー・ポッター」の大ヒット後、魔法が日本に馴染んだ空気のなか、作られました。戦隊と魔法の組み合わせなんて、ワクワクしないわけがありません。いざ始まってみると、その期待を裏切ることなく僕たちを熱くしてくれました。
「マジレンジャー」のみどころのひとつは家族の絆です。1990年の『地球戦隊ファイブマン』、1999年の『救急戦隊ゴーゴーファイブ』に続いてシリーズ3作目の兄弟戦隊なのですが、過去2作と違う点は、今までレッドが長男だったのに対し、「マジレンジャー」はレッドが末っ子なのです。
まとめてくれるのはマジグリーンの蒔人兄ちゃんなので、マジレッドの魁は多少無茶して動けるあたりが、同じ兄弟戦隊といっても新鮮に感じました。
一家勢ぞろいの変身にヒートアップ!
そして、「マジレンジャー」では、お父さんとお母さんも過去2作以上にスポットが当てられています。
お父さんにはある秘密があり、それが後半で判明して、なんやかんやあって息子たちと一緒に変身するのです。その際に、お母さんも変身します。
そして一家が勢ぞろいするシーンがあるのですが、これが圧巻&感動。とにかく盛り上がる名シーンなので、そこを目指して見て欲しいです。
ちなみにお母さんが変身するとマジマザーになります。でも、お父さんはマジファザーにはなりません。マジファザーなんてのは出てきません。そこはツッコまずに、そういうものなのだと流してください。あと追加戦士のマジシャインも、まさかの家族入りを果たします。そこも注目です。
毎回魔法を使ったりするその世界観は、否が応でもファンタジー満載となり、シリーズで1番と言ってもいいくらいのファンタジー作品となっています。オープニングも飛翔感バツグンの感じが、一気にマジレンジャーの世界に引き込んでくれます。
ニュージーランドで撮影されたというオープニングは、日本では今や見られないほどの大爆発や綺麗な風景を織り交ぜており、その映像は鮮明に焼きついています。
“ミスター平成ライダー”の戦隊アクションは必見
そろそろ、ここでもスーツアクターさんの話をしてもいいでしょうか?
スーツアクターというのは、実際にヒーローや怪人の中に入ってアクションする人たちのことです。
現在“ミスター平成ライダー”と呼ばれ、数々の伝説を持つ高岩成二さんというスーツアクター界のリーダー的存在の方がいるのですが、このマジレンジャーと同じ時期にやっていた『仮面ライダー響鬼』には伊藤慎さんという方が入っておられまして、高岩成二さんはなんと「マジレンジャー」でマジレッドを演じられているのです。
数少ない高岩さんの戦隊アクション。僕はこのマジレッドのアクションが、ザ・高岩アクションといった感じで、とても好きです。
興味ない人もマジレンジャー見て特撮ファンに混じれンジャー!
マジレンジャーのロボ、マジキングのオモチャは歴代のロボの中で、最も美しくて最も遊びごたえがあると思います。
(文:オジンオズボーン・篠宮暁)
※この記事は、WEBサイト「WB」にて以前連載していたものを、再編集したものです
以前の記事はこちらから
【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】も連載中!
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