ママも虜! イケメンヒーローの原点『百獣戦隊ガオレンジャー』【篠宮暁の特撮辞典・第47回】

百獣、吼える!!

■オジンオズボーン・篠宮暁の特撮辞典

平成ライダー&スーパー戦隊に史上最大規模の追い風

特撮ファンはシリーズを見続けていると、「あれ? なんか外が騒がしいぞ」と感じることが何年かに一度訪れます。外が騒がしいということがどういう意味かと申しますと、子どもや特撮ファン以外も作品に熱狂していて、大きなムーヴメントが起きているということです。

特撮ファン歴30年超の僕が、最も外が騒がしいと感じた年があります。それは2001年、21世紀最初の年。

高校卒業したての春、篠宮暁18歳。

夢が語る!!

前年、仮面ライダーは「クウガ」として復活し、平成ライダーシリーズの礎を築きました。その後に始まった「アギト」では、平成ライダー史上最大規模の追い風が吹きます。

追い風はもちろんスーパー戦隊シリーズにも吹きました。その追い風を背中に受けていた作品、それがシリーズ25作目記念として制作された『百獣戦隊ガオレンジャー』でした。

お母さんをも虜にする“ヒーロー=イケメン”

闘い終わらず

「ガオレンジャー」は最高視聴率11.5パーセントを取るほどの人気作に。子どもがわかりやすいストーリーながらも、途中でシリアスなシーンも入り、大人も熱狂させてくれました。

しかし、いちばんの要因はガオレッドの金子昇さん、ガオシルバーの玉山鉄二さんの人気が爆発し、さらに『仮面ライダーアギト』でも賀集利樹さん、要潤さんも注目を集めていました。

「ガオレンジャー」「アギト」を見ていた子どもだけではなく、そのお母さんをも虜にし、その一大ムーヴメントはワイドショーでも取り上げられるほど。

ヒーロー=イケメンというイメージはこの時、強烈に植えつけられ、特撮を知らない人も「イケメンが戦うやつね」という感じで、幅広く知られることとなりました。

特撮の未来を見た!? 斬新な取り組みも

巨牛、壊れる!!

「ガオレンジャー」はイケメンばかり取りあげられがちですが、作品としても傑作でした。

ガオレンジャーたちはガオアニマルという巨大な動物の力を借りて戦うのですが、このガオアニマルをCGで表現したのがかなり斬新で、それまでのミニチュア特撮では表現できなかったことを見事に見せ、巨大戦の革命を起こしてくれました。「特撮の未来を見た」と、当時興奮したものです。

百獣戦隊、全滅

巨大戦もすごかったのですが、玉山鉄二さんが演じる追加戦士のガオシルバーが加わるまでのストーリーもとてもいいし、ガオレッドとガオシルバー以外の4人が殺されてしまうエピソードもとても好きです。

ヒーローが死ぬシーンは他の作品にもあって、どれも好きなのですが、絶望感という点では「ガオレンジャー」が群を抜いています。それほど衝撃的なシーンです。是非見てみてください。

しょうゆガオ好きもソースガオ好きもハマること間違いなし。

産声が凍る!!

上記のシーンも最高ですが、巨大ロボのガオキングの力の源、ソウルバードを孵化させるエピソードは、「ガオレンジャー」ならではの見せ方だと思います。そして、その一連が絶妙にかゆいところに手が届いている感じですごく好きです。

(文:オジンオズボーン・篠宮暁)

※この記事は、WEBサイト「WB」にて以前連載していたものを、再編集したものです

以前の記事はこちらから

【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】も連載中!

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