働く女性にこそ観てほしい『図書館戦争THE LAST MISSION』

図書館戦争

(C)2015“Library Wars LM”Movie Project

3月25日に映画『図書館戦争THE LAST MISSION』のDVDが発売!

シネマズby松竹公式ライターの大谷です。
2016年3月25日に映画『図書館戦争THE LAST MISSION』のDVDが発売されます。そこで魅力的な登場人物を中心に、この作品をご紹介したいと思います!

簡単な世界観を説明すると、舞台は正化という年号を迎えた架空の日本です。厳しい言論統制の末に表現の自由、本を読む自由が奪われ、人々が自由に本を読めるのは図書館だけという世界。

規制にかかった本を狩る政府組織の良化隊(メディア良化委員会)は、「図書館の自由に関する宣言」の下に本を読む自由を守る図書館に対し、武力行使で本を回収しようとしました。それに対抗して、武力を持つ自治体組織の図書隊が設立され、文字通り図書館での「戦争」が行われるようになります。

仕事に生きる『図書館戦争THE LAST MISSION』の女性キャラクターたち

笠原郁(榮倉奈々)

”王子様”こと、高校生の頃助けてもらった図書隊員に憧れ、図書隊に入隊した笠原郁(榮倉奈々)。防衛部の特殊部隊・タスクフォースとして、第一線で良化隊と戦います。鬼教官こと堂上篤(岡田准一)がその王子様だと知らず、衝突することも多々ありましたが、厳しくも優しい堂上教官に惹かれていき、1作目のラストで王子様の正体に気づくことになります。

頭より体が先に動く性格のため、無鉄砲でよく無茶をして、観ているこちらもハラハラしてしまいますが、本を守ることにかける思いは誰よりも強く、諦めず立ち向かう姿勢に勇気をもらえます!

恋愛事に慣れていないキャラクターのため、堂上教官とのラブシーンも甘々なものではなく、コメディタッチに描かれている場面がほとんど。少女漫画のようなベタな恋愛映画が苦手な筆者でも楽しく観られました!

常に不利な状況で命をかけた戦いを強いられる中で、本を読む自由を守る事に対するまっすぐな姿勢は、仕事に打ち込む女性ならきっと共感できるものだと思います。

柴崎麻子(栗山千明)

笠原郁の同期でルームメイトの柴崎麻子(栗山千明)は、防衛部ではなく日常の図書業務をこなす業務部の所属ですが、内密に設立された情報部の一員として、良化隊との戦いの中で欠かせないメンバーでもあります。

美人で恋愛経験も豊富なしっかり者、笠原のお姉さん的なポジションですが、自分の欲しい情報を手に入れるためなら手段を選ばず、正確な情報しか提供しないというプライドを持って仕事をしています。

外見がよく、仕事も完璧とくれば、女性にあまり好かれないタイプにも映りがちですが、純粋な笠原に対して、計算高い性格の自分にコンプレックスを感じている姿を陰ながら見せることもあって、そこも魅力のひとつだと思います。

折口マキ(西田尚美)

妙齢をすぎても独身で仕事に打ち込むザ・キャリアウーマン!な折口マキ(西田尚美)は、言論統制に屈する雑誌や出版社が多い中、発禁覚悟で出版される週刊誌「新世相」の記者。

人々が本を自由に読める図書館を守るため、図書隊が命をかけて戦っているということ、劇中で描かれている言論統制がいかに危険な思想なのか、そういったことを知らない、知ろうとしない国民へ、簡単には届かないことをわかっていながら、戦いの現場に出向いて図書隊の活躍を記事にします。

今作での、笠原の活躍を収めた展示が映るシーンは涙無くしては見られず、今まで他人事のようにしか感じていなかったジャーナリズムのなんたるかを筆者に教えてくれたキャラクターでもありますし、出演シーンはそこまで多くないものの、男前な折口マキを演じる西田さんの存在感はすごいです。

また、かつて図書隊隊長の玄田竜介と同棲していましたが、お互いの仕事のために別れた過去もあり、恋愛より仕事を選びながらも、相手を思い合って今も現場に立っている姿にグッとくる人もいるはずです!

イケメンぞろい!?『図書館戦争THE LAST MISSION』の男性キャラクター

岡田准一演じる堂上篤をはじめ、男性キャラクターも個性豊かできっとお気に入りのキャラクターを見つけられると思います!

堂上篤(岡田准一)

堂上篤は、その昔、自分が規約違反をおかして助けた少女がそのせいで図書隊に憧れて入隊したことを拒絶し、笠原に厳しく当たっていましたが、前作での戦いの中で図書隊としての笠原を認めるようになります。しかし、笠原の中で王子様にまで昇格してしまった図書隊員が自分だと言い出せるはずもなく、周りから見れば明らかに両思いの状況なのに、コメディ色強めの恋愛模様を繰り広げることに…。

ここぞという時はいつも笠原を助け、まさに王子様(ドSだけど)という役どころの堂上ですが、今作ではその立場が逆転する場面も。女性の強さをしっかりと描く「図書館戦争」ならではの展開になっています。

小牧幹久(田中圭)

堂上と同期でチームメイトの小牧幹久(田中圭)は、無愛想でよく怒鳴っている堂上とは真逆の、いつも笑顔で笑い上戸なキャラクター。朗らかな人柄に見えて、正論で相手をうちのめす冷徹な一面もありますが、良き理解者として、熱くなりがちな堂上を冷静な視点でサポートします。

バディとしてお互いを信頼しあっている、堂上との男同士ならではのやりとりも、ある意味で女性が憧れる関係性を描いていると思います。

また、まさに少女漫画のような展開がお好みなら、小牧と年の差のある幼馴染・中澤毬江(土屋太鳳)をメインに描いたスピンオフ作品『図書館戦争 BOOK OF MEMORIES』もオススメです。

手塚光(福士蒼汰)

笠原の同期で、父親は図書館協会の会長というエリートの手塚光(福士蒼汰)。前作では出来の悪い笠原に対して嫌味を連発する、ちょっと性格がよろしくない感じのキャラクターでしたが、笠原や他のメンバーとの関わりの中で考えを改め、今作では立派な図書隊員になっています。また、激しいアクションシーンが多い劇中での、スナイパーとしての活躍も見どころです!

図書隊員をやめ、家を出た兄・慧に対して複雑な思いをいただいており、この兄弟の関係が今作のストーリーにも大きく関わってきます。

手塚慧(松坂桃李)

手塚光の兄・慧(松坂桃李)は、エリート図書隊員だったにもかかわらず、良化隊といくら戦っても図書隊の状況がよくならないことに嫌気がさし、未来機構という組織を立ち上げて、根本から戦いをなくそうと考えます。しかし、図書隊が不利になる政策を力づくで行おうとする姿勢に多くの図書隊員は賛同できず、光はそんな兄に反発します。

劇中ではいわば悪役の立ち位置ではありますが、確信犯としての存在は一概に悪と言い切れない側面もあると思いますし、松坂桃李くんがまっすぐな瞳で演じていることで、己の正義を信じて戦う姿に説得力が増しているように感じます。

「図書館戦争」のリアルさとは?

図書館と戦争、一見結びつかないようなテーマではありますが、そこにリアリティをもたせているのが「図書館の自由に関する宣言」です。
原作の有川浩先生がこの作品を書くきっかけにもなったというもので、もちろん劇中にも登場します。

第1 図書館は資料収集の自由を有する
第2 図書館は資料提供の自由を有する
第3 図書館は利用者の秘密を守る
第4 図書館はすべての検閲に反対する

図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。

以上のような宣言が実在していることを知ると、この作品がただのSF作品ではないように感じませんか?実在するかもしれない世界の中で、戦い(仕事)も恋愛も日常として描かれているのが「図書館戦争」です。

男が戦って、女は守られたり、見守っているというのではなく、女だって働くし、戦ってるし、という現代の価値観を映しているように思います。
自分の仕事や生き方に真摯に向き合っていく中に恋愛要素も描かれている、そんな作品なので、仕事に命をかけているという女性にもぜひ観てもらいたい映画です。

(文:大谷和美)

    ピックアップ

    関連記事

    新着記事