欅坂46 平手友梨奈の魅力と『響 -HIBIKI-』

欅坂46の不動のセンターとしてグループを牽引してきた平手友梨奈。デビュー曲「サイレントマジョリティー」から先日発表された「黒い羊」まで全8作のセンターを務めてきました。

欅坂46の歴史は平手友梨奈の歴史であると言っても決して大げさではありません。昨年主演を演じた映画『響 -HIBIKI-』のBlu-rayの発売もいよいよ明日(2019年3月6日)に迫りました。ますます見逃せない平手友梨奈のこれまでの歩みとアイドルと女優2つの視点から魅力を紹介していきます!

© 2018「響 -HIBIKI-」製作委員会 © 柳本光晴/小学館

<INDEX>

1:平手友梨奈とは?
2:平手友梨奈が多くの人々を惹きつけるのはなぜか
3:平手友梨奈と欅坂46センター論
4:平手友梨奈と表現
5:平手友梨奈と映画『響-HIBIKI-』について
6:平手友梨奈が醸す物議
7:平手友梨奈の活躍の紹介
8:平手友梨奈 活躍表
9: 最後に

1:平手友梨奈とは?

憑依型とも言われるパフォーマンスやセンター論については後述することにして、ここでは平手友梨奈とはどのような人物なのかを簡単な経歴とともに紹介していきます。

愛知県出身現在17歳(2001年6月25日生)の平手友梨奈(愛称はてち)。2015年に行われた欅坂46第1期生オーディション(オーディション募集当初は鳥居坂として行われていた)に合格し欅坂46のメンバーに。欅坂46のメンバー最年少ながら(2015年当時)デビュー曲「サイレントマジョリティー」でセンターを務めることが発表され、周囲を驚かせました。

アイドルを目指すきっかけについては、自分を変えたいという思いから。乃木坂46のファンであった兄の影響もあり応募に至りました。オーディションでは、THE ALFEEの「星空のディスタンス」を歌い、その堂々たる佇まいに当初から平手友梨奈に対する評価は高かったとのこと。欅坂46のレギュラー番組「欅って書けない?」の自己紹介で、司会の土田晃之は雰囲気が場面ごとに違うことを指摘しており、アイドル好きとしても知られる土田晃之だからこそ平手友梨奈から感じる何かがあったことを感じさせます。

また、今でこそ「笑わない」であるとか、「やる気がない」など世間では言われていますが、お笑い好きでもある平手友梨奈は「欅って書けない?」では流れ星・ちゅうえいのモノマネを披露するなど、10代の女の子らしい一面も見せてくれます。余談ではありますが、同番組内で今泉佑唯との赤ちゃん言葉での会話が私としては特に印象的でした…。このように等身大の可愛らしい一面も持ち合わせています。

デビュー後の活躍については皆さんもご存知の通り、シングル曲の8枚全てでセンターを務め、さらには映画『響-HIBIKI-』で主演に抜擢、「第42回日本アカデミー賞」では新人俳優賞を受賞とアイドルとしても俳優としても成功を収めています。

Ⓒ2018映画「響 -HIBIKI-」製作委員会 Ⓒ柳本光晴/小学館 

2:平手友梨奈が多くの人々を惹きつけるのはなぜか

欅坂46のセンターとして多くの人々を魅了するパフォーマンスをしてきた平手友梨奈。平手友梨奈のパフォーマンスを見てしまったら虜になってしまう人も多いはずです。では、なぜ平手友梨奈が多くの人を魅了し、惹きつけるのでしょうか。

私はこう考えています。思春期ならではの危うさと不安定さを平手友梨奈自身が「今」現在進行形で体現しているから。そして現在進行形で進んでいる平手友梨奈は当然ながら常に変化もしているということです。そのこの先どうなるか予見できない変化が私たち視聴者を平手友梨奈という人物に夢中にさせてしまうのではないでしょうか。

このことは当然欅坂46のメンバー全員に当てはまることなのですが、平手友梨奈の場合はちょうど思春期ど真ん中であり、さらにセンターということで顕著に感じます。欅坂46の世界観と等身大の平手友梨奈が見事に融合することにより、あのパフォーマンスへとつながるのです。

3:平手友梨奈と欅坂46センター論

平手友梨奈を語る上で外せない要素の一つが、欅坂46における絶対的なセンターであるということです。これまでリリースしてきた8作品連続でセンターを務め、欅坂46のパフォーマンスの核として常に中心として、良くも悪くも欅坂46のイメージを形成してきたと言っても過言ではありません。

前述のように欅坂46のセンターは基本的にはライブやテレビ出演時には平手友梨奈が披露しています。そのため、平手友梨奈の存在ありきの欅坂46と思われる側面も多かれ少なかれ話題に上がっていたと思います。

2017年に開催された欅坂46 全国ツアー2017「真っ白なものは汚したくなる」で絶対的なセンターの平手友梨奈が体調不良により欠場を余儀なくされました。欅坂46はセンターである平手友梨奈を中心にダンスや楽曲を作成しており、その中心が抜けるということは大きな痛手であることはいうまでもありません。欅坂46がデビューから行ってきたセンターの固定化はパフォーマンスをさらなる高みへと昇華していくためには良いですが、その核となる平手がいなければ脆い部分が露呈してしまいます。

実際に、この全国ツアーの平手友梨奈不在について縁の下の力持ちでもある齋藤冬優花がブログで「神戸初日、センターのいないサイマジョを初披露名古屋初日、平手がいない公演この二日間が、本当に辛かったです。自分なりに精一杯頑張ったけど、辛かった。こう見たら、センター平手友梨奈がいないとだめなんだこう思うと思います。でも言いたいです。そうです。平手がいないとだめなんです。」と辛辣に当時の現状を記しています。

また、このことはメンバーの総意であるとも語っており、平手友梨奈不在という現状がメンバーにとってもいかに困難であったのかを痛感させられました。しかし、同ブログ上で方向性の違いも指摘していた齋藤冬優花ですが、齋藤冬優花の「みんなはどうしていきたいですか?」という問いかけにチームとしてのまとまりが生まれたそうです。欅坂46の歴史においても、このセンター不在という出来事がひとつの転換期だったのかなと思います。

その後、2018年に欅坂46デビュー2周年を記念して行われたワンマンライブ「欅坂46 2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE」では、欠席を発表していた平手友梨奈に変わり、メンバーがローテーションでセンターを担当するなど必ずしも平手友梨奈依存ではないことを知らしめました。欅坂46は平手友梨奈中心であることは8枚目のシングル「黒い羊」を見ても、当分は変わることはないでしょう。しかし、メンバーそれぞれはたとえ平手友梨奈がいなくとも、代わりとして、いやそれ以上のパフォーマンスを披露してくれるはずです。このような意味において「いま」の欅坂46には「絶対的な」センターはいないのです。

4:平手友梨奈と表現

平手友梨奈の表現についても語らなければならないでしょう。いざパフォーマンスを披露するとなったら突然スイッチが入ったかのように楽曲の世界観へと入り込む姿が印象的な平手友梨奈。時にはそのパフォーマンスから「憑依型」とも評されます。

憑依型と言っても、様々あるわけですが、平手友梨奈は自身のパフォーマンスについて、「セットリストに、そのストーリーのつながりが見えないと、切り替えができない」「自分ではブレーキかけれない」「ライブは本当に大変なんです」など、パフォーマンスにおける苦悩をこのように語っていました。一曲一曲に全力投球なあまり、ライブのような複数の楽曲が披露される場では自身の切り替えが難しく、またテレビ出演時における楽曲パフォーマンスにおいてもその一曲を披露することだけに集中しているのです。

また、平手友梨奈の表現力の凄さは楽曲の世界観をいち早く理解し、その楽曲の主人公=平手友梨奈として演じきるところにあります。憑依型とは端的に言えば、求められている楽曲の主人公にいかになりきるかと言えそうですが、平手友梨奈の場合はなりきるだけではなくそれよりも上の次元でのパフォーマンスを見せてくれます。

つまり、平手友梨奈は楽曲の世界観に入り込んだ上で、自分の感性と照らし合わせながら試行錯誤しているのです。しかし、平手友梨奈は欅坂46 の楽曲について「成りきっているわけではない」「楽曲が合ってきちゃってる」など、平手友梨奈がいま経験している葛藤や思いが同期していることを明かしています。それには欅坂46の楽曲がメンバーの年齢と同じくらいの年代ならではの大人への反骨心や自分自身に対する苦悩をテーマにした楽曲が多いことが挙げられます。このことは、「憑依型」と形容される平手友梨奈のパフォーマンスに影響していることは少なからずあることでしょう。

5:平手友梨奈と映画『響-HIBIKI-』について

ここでは平手友梨奈が主演を務めた映画『響-HIBIKI-』について触れたいと思います。映画映画『響-HIBIKI-』が公開されたのは2018年の9月。柳本光晴の漫画「響 小説家になる方法」の映画化であり、天才女子高生小説家である主人公・鮎喰響を欅坂46の平手友梨奈が演じるということで、公開前から映画やアイドルフリークの間でも話題になりました。出演者も北川景子や小栗旬、柳楽優弥ら今を時めく豪華俳優陣が名を連ねました。

平手友梨奈が演じる鮎喰響は、誰もが実力を認める文才を持つ15歳の女子高生。自分の信念を決して曲げず、むやみやたらと突き進んでしまう危うさを持ち合わせていることから、劇中内でも大人とは度々衝突してしまうことも。前項でも述べていますが、平手友梨奈の表現における姿勢がまさにこの鮎喰響という15歳の少女に重ねてしまいます。

実際に映画を見た率直な感想は、平手友梨奈とびっくりするほどに重なっている主人公・鮎喰響でした。そこには平手友梨奈が演じている、役に成りきっているという感覚はなく、そのまま平手友梨奈が投影されているように感じたのを今でも覚えています。原作者の柳本光春は「「サイレントマジョリティー」のPVを見た時から、もし響が実写化するなら、主演は平手さんしかいないなと思いました。響の持つ、媚びない、屈しない、信念の人間、そういったイメージとあまりにもピッタリで。なにより、目が。」と公式HPにコメントしていました。その確信の通り、平手友梨奈は鮎喰響という強烈な役柄を見事なまでに演じて見せましたよね。

 Ⓒ2018映画「響 -HIBIKI-」製作委員会 Ⓒ柳本光晴/小学館 

しかし、演技派まだまだ経験があるとは言えない平手友梨奈は、演じるにあたって監督と響の役作りを徹底的な話し合いが行われたそう。一対一での話し合いに3時間という膨大な時間をかけ、それが2ヶ月も続いたと監督は明かしており、その中には「演技ってなんですか?」という難しい質問があったとも語っていました。監督との緻密な話し合いの結果生まれたのが、鮎喰響なのです。

平手友梨奈を囲んでいる多数の出演者の存在も外せません。花井ふみ役の北川景子とは抜群の信頼関係のもと演技をすることができたようで、2人がメディアに登場する際には信頼関係に基づいた仲睦まじい様子も伺えました。出演者との良好な関係性があったからこそ平手友梨奈が鮎喰響を演じることに集中することができたのでしょう。

映画の主題歌「角を曲がる」がまた格別で、主題歌ということで鮎喰響に寄った歌詞にはなっているのですが、その中に平手友梨奈を思わずには入られませんでした。鮎喰響と平手友梨奈2人の思いがシンクロしていて、涙なしには聴けません。

関連記事
『響-HIBIKI-』の平手友梨奈がとんでもない「5つ」の理由

 Ⓒ2018映画「響 -HIBIKI-」製作委員会 Ⓒ柳本光晴/小学館 

6:平手友梨奈が醸す物議

欅坂46のセンターである以上多くの人に見られる立場であり、欅坂46を論じる際に標的になるのもセンターである平手友梨奈です。欅坂46の結成当初は明るく元気な女の子というイメージが強かったと思いますが、徐々にメディア上での笑顔も消え、ファンも心配になってしまうほど。体調不良でライブを休むことも増え、一時期は体調を不安視する声ばかりが聞かれることもありました。

メディア出演の際には必ずと言って良いほど「笑顔がない」や「無気力」、「思春期だから」と言ったネガティブなイメージで語られますが、それらは全て推測の域を出ません。平手友梨奈がどのような意図でそのような態度をとっているのかは当事者のみぞ知るです。平手友梨奈のことですから楽曲の世界観の表現を突き詰めた結果かもしれませんし、やはり本人以外は知る由もありません。ここまで注目されるのは、やはり平手友梨奈という人物の魅力でもあるのかなと思います。

7:平手友梨奈の活躍の紹介

映画以外にも平手友梨奈はラジオやテレビCM、アーティストのMV出演など欅坂46外でも目まぐるしい活躍をしています。ラジオでは「SCHOOL OF LOCK!」のパーソナリティーを務め、ここではまた違った一面を見せてくれるのでファンからも好評です。

テレビCMはACジャパン共同キャンペーン「フリする女の子」のCMで見せた平手友梨奈の繊細な演技や24hコスメのCMでは平手友梨奈のソロ曲「夜明けの孤独」が使用されるなどCMでも平手友梨奈を見ることが多いのではないでしょうか。

さらにはSEKAI NO OWARIの楽曲「スターゲイザー」のMVに平手友梨奈が出演。Fukaseが楽曲の主人公に平手友梨奈を重ね、オファーに至ったのだそうです。以前、SEKAI NO OWARIとは共演していたという経緯もあってのコラボが実現。ダンスシーンは多くはないものの、様々な感情が入り混じる不思議な感覚になることでしょう。

8:平手友梨奈 活躍表

●欅坂46参加曲

・1st『サイレントマジョリティー』
「手を繋いで帰ろうか」
「山手線(ソロ曲)」
「乗り遅れたバス」
「キミガイナイ」
・2nd『世界には愛しかない』
「語るなら未来を…」
「渋谷からPARCOが消えた日」(ソロ曲)
・3rd『二人セゾン』
「大人は信じてくれない」
「制服と太陽」
「夕陽1/3」
・4th『不協和音』
「W-KEYAKIZAKAの詩」
「微笑みが悲しい」
「エキセントリック」
・5th『風に吹かれても』
「避雷針」
・6th『ガラスを割れ! 』
「もう森へ帰ろうか?」
「夜明けの孤独」(ソロ曲)
・7th『アンビバレント』
「Student Dance」
「I’m out」
・8th『黒い羊』
「Nobody」

●欅坂46アルバム参加曲

・『真っ白なものは汚したくなる』
「月曜日の朝、スカートを切られた」
「東京タワーはどこから見える?」
「太陽は見上げる人を選ばない」
「危なっかしい計画」
「自分の棺」(ソロ曲)
「君をもう探さない」
「AM1:27」

●AKB48参加曲

・「誰のことを一番 愛してる?」(坂道AKB)

●平手友梨奈ソロ曲

・角を曲がる(映画『響-HIBIKI-』主題歌)

●平手友梨奈MV参加曲

・SEKAI NO OWARI『スターゲイザー』

●平手友梨奈テレビドラマ出演

・テレビドラマ
・『徳山大五郎を誰が殺したか?』
・『残酷な観客達』

●平手友梨奈映画出演

・『響-HIBIKI-』(2018年9月14日公開)

9: 最後に

先日第42回日本アカデミー賞の授賞式が行われ、『響-HIBIKI-』で平手友梨奈が新人俳優賞に輝きましたね。平手友梨奈の演じることへの誠意が認められてのことでしょう。映画を見た人ならば、新人俳優賞にふさわしいと誰もが納得しているのではないでしょうか。2019年はまだまだ始まったばかりですが、今から平手友梨奈のアイドルとして、俳優として、どのような飛躍を遂げるのか期待せずにはいられません。

(文:川崎龍也)

関連記事

『響-HIBIKI-』の平手友梨奈がとんでもない「5つ」の理由
『響 -HIBIKI-』ブルーレイ&DVD、3月6日発売!平手友梨奈、ビジュアルコメンタリー初挑戦


    ライタープロフィール

    川崎龍也

    川崎龍也

    岩手県出身のフリーランスのライター。音楽を中心にアイドルやYouTuber、eスポーツ関連の記事も書いています。

    ピックアップ

    関連記事

    新着記事

    WP Facebook Auto Publish Powered By : XYZScripts.com