「トリリオンゲーム」8話:ついに黒龍と直接対決!?示唆されるハルとの別れ


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目黒蓮(Snow Man)が初の連続ドラマ単独主演、佐野勇斗が共演する「トリリオンゲーム」が、2023年7月14日スタート。

本作は、野心とコミュ力は超一流な”世界一のワガママ男”・ハル (目黒蓮) と、 コミュ障だがプログラミングの腕は確かなガク (佐野勇斗) が、 2人で1兆ドル(トリリオンダラー) を目指す成り上がりエンターテイメント。脇を固めるのは、今田美桜、 福本莉子、竹財輝之助、 吉川晃司、 國村隼ら。 

本記事では、第8話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

「トリリオンゲーム」第8話レビュー

ゲーム事業、テレビ事業ともに業績好調なトリリオンゲーム。蛇島(鈴木浩介)や桜(原嘉孝)や功刀(津田健次郎)には役職がついていた。このドラマ、各回の重要なゲストが1話限りでなく、その後も物語に関わっていてうれしい。だがそこに、桐姫ことキリカ(今田美桜)率いる動画配信サービスのD-REXが大手家電メーカーと業務提携し、月額料金を1年間無料にすると公表。

あかり(百田夏菜子)、ハル(目黒蓮)へまさかの公開告白


会見で「ベンチャーに毛が生えたような競合他社」と言ったキリカに対し、現地にいたあかり(百田夏菜子)は「トリリオンゲーム社への宣戦布告ですか?」と噛みつく。そしてなぜかハル(目黒蓮)を巡った言い争いに発展し、「彼が好きなの?」と聞かれたあかりは「はい、好きです」と答えてしまう。キリカはマイクを通さずに「うらやましい」と言い、功刀は「生配信だぞ」とあかりに声をかける。


この会見を後ろで観ているハルの表情がいちいちかっこいい。会見後あかりに「うれしかった。トリリオンTVのために、あえて場を盛り上げようとしてくれたんだよな」と伝える。いい感じに流してくれて仕事相手としては助かるが、あかりが本当にハルを好きなんだとしたらちょっと切ない。確かに前回の流れ、あかりがハルを好きになってもおかしくない。役とはいえ、アイドルからアイドルへの告白にちょっとドキドキしてしまった。

人気アニメスタジオ、ポポラの新作をめぐる戦い

ハルが次に目をつけたのは、世界的に有名なアニメスタジオ・ポポラの新作。過去作のジャケットなどの雰囲気やエピソードから、ポポラのモデルはどう考えてもジブリだ……。ポポラはひと足早くD-REXと契約してしまっていたが、めげずに通う。ポポラの中心人物は、天才アニメーターの宇佐美マリ(麻生祐未)とそれをサポートするプロデューサーの安住久子(中島ひろ子)。マリは才能はあるがワガママな変人で、麻生祐未の演技が見事で、麻生祐未だとしばらくわからなかった。

一見うまくいっているように見えるポポラだが、マリのこだわりに付き合うために製作費がかさみ、大きな借金を抱えていた。D-REXと契約したのもこのためらしい。「あの天才に出会って私の人生は変えられてしまった」と言う安住に、ガク(佐野勇斗)は共感し、ハルとのこれまでを思い出す。

お得意のハッタリで海外のアニメスタジオの協力を持ちかけ、マリに「風の丘の少女」の映画化をOKさせたハル。この作品は安住が企画した自伝的作品だが、過去にアニメ化の話が頓挫してしまっていた。

ハルの嘘を暴くキリカだったが……

「風の丘の少女」新作発表の会見の日、キリカがマリに、ハルの話は嘘だと伝え、会見は中止したほうがいいのではと言ってきた。「この嘘つき。会見で言っていい?」というマリに、ハルは動じることなく「言いたいこといっちゃってください」と言う。マリはトリリオンTVの嘘と、一緒に作ろうとしている「風の丘の少女」は安住の企画だということ、彼女に企画のセンスはないけれど、この作品だけは心が震えたこと、安住がサポートしてくれてきたから今まで自分が作品を作ってこられたことを話す。そして、安住のためにも絶対に「風の丘の少女」を映画化することを宣言する。

マリはハルのアニメスタジオの話が嘘なのと、その名目でマリにAI技術をプレゼンしていたことに気づいていたのだ。前者は気づいたけど後者は気づかなかった……! 手描きにこだわっていたマリは、AIを使って作品の制作スピードを早めることに納得していたらしい。「あなたもワガママね」と通じあうマリとハルがなんだかたまらない。安住もガクも自分は天才の足元にも及ばない凡人だと思っているけれど、マリもハルも、彼らに心を動かされ、支えられてきたとわかっているのだ。

キリカとハルの焼き鳥デート、最高だけど……

キリカを呼び出したハルが、一緒に焼き鳥を食べるシーンがよかった。なんだろう、敵だけど通じ合っている、この二人の関係性もたまらない。それにしてもキリカ様、焼き鳥を生まれて初めて食べたっぽくてすごい。ガクとのデートのときは長瀬(竹財輝之助)がいたのに、このときは二人きりっぽかった。キリカの口にタレがついていて笑い合うシーンは微笑ましかったのに、そういう和やかなだけの関係ではいられないんだな。

ついにハルとガクの目の前に現れた黒龍(國村隼)


トリリオンTVにしてやられたD-REXの役員を、黒龍(國村隼)はキリカも含め全員解雇。ちなみに祁答院(吉川晃司)は、彼からの手を組む誘いを断っていた。あらためて黒龍のもとに呼ばれたハル、ガク、祁答院の3人。

黒龍は、3人が持つトリリオンゲーム社の株を700億で買いたいと言う。つまり買収だ。「またえらく買いかぶってくれてんじゃねーの」と祁答院。祁答院のこの口調、ハマりそう……。


「私はライバルとケンカはしない。徹底的に吸い潰すか、丸ごと手に入れる」
そう言った黒龍は「ハルくん。君は素晴らしい(中略)……実に鮮やかだ」と今までの手腕を褒め、キリカと結婚して黒龍家の人間になりなさいと持ちかけた。

ええーーーー!!? いやある意味お似合いの二人だしいつかはそういうことになってもおかしくはないと思っていたけど、お父様からの命令でっていうのはキリカ的にもどうなの……!??
でも、ずっと出てくる「ハルのいない未来」は、もしかしてそういうことなのか……。混乱の中、次回の展開を待つしかない……!
舞台裏では和やかなのがせめてもの救い……!

(文:ぐみ)

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©TBS/撮影:高橋裕子

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