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映画コラム

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2024年05月11日

『猿の惑星/キングダム』を観て『ゼルダの伝説』の実写も任せられると思った「10」の理由

『猿の惑星/キングダム』を観て『ゼルダの伝説』の実写も任せられると思った「10」の理由

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2024年5月10日(金)より『猿の惑星/キングダム』が劇場公開されている。

本作はSF映画『猿の惑星』シリーズの最新作。初代映画が公開されたのは1968年。あの『スター・ウォーズ』よりも長い歴史を誇っている偉大なシリーズだ。

前置き1:『メイズ・ランナー』の時から「そうじゃないか」と思ってた

(C)2014 Twentieth Century Fox Film.

そして、大きなトピックであるのが、本作で監督を務めたウェス・ボールが、あの世界的人気を誇るテレビゲーム「ゼルダの伝説」の実写映画でメガホンを取ると発表されていることだろう。

これまでのウェス監督の代表作である『メイズ・ランナー』も、石造りの建造物の「ダンジョン感」や「謎を解くギミック」に「ゼルダっぽさ」があり、その時点で適任だと思っていた。



だが、この『猿の惑星/キングダム』はそれどころではなかった。「これゼルダじゃん!」「あれもゼルダじゃん!」と、5分に1回レベルでゼルダっぽさを感じられる以上に、「このクオリティーならゼルダの実写映画を任せられる」という信頼感が半端ではなかったのだ。

前置き2:同じく猿が多い『ゴジラxコング』とは別物

© 2024 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

ところで、4月26日(金)より劇場公開中の『ゴジラxコング 新たなる帝国』が、「実質『猿の惑星』じゃん」と話題になっている。

タイトル通り猿(キングコング)との共闘が描かれているばかりか、「スカーキング」という敵の猿も、他の猿の集団までも登場するので、正直「また猿がたくさん出てくる映画か……食傷気味だな……」と思っている方も多いのではないだろうか。

結論からいえば、そんな心配をする必要はまったくない。その理由の筆頭は、突き抜けたバカ映画(超褒めてる)だった『ゴジラxコング』に対して、この『猿の惑星/キングダム』はとってもマジメな作風だから。

『ゴジラxコング 新たなる帝国』 © 2024 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

もちろんどちらが良くてどちらが悪いというわけでなく、映画の作風でここまで猿の集団への印象が変わるのかというギャップは、両者を見比べてこそ楽しめると思うからだ。(ただ映画の猿が供給過多だという意見は否定しない)

余談だが、その『ゴジラxコング』でのスカーキングが「猿たちになんの労働をさせているのかさっぱりわからない」という意見が散見されるが、公式Xでは「ショーを運営するため」と発表されている。


まあ、そう言われても、劇中ではシュールな「謎労働」にしか見えなかった気もするが……対して、『猿の惑星/キングダム』では猿たちに労働させる理由がちゃんと明確だったりするので安心してほしい(?)。

関連記事:『ゴジラxコング 新たなる帝国』4DXでもはや爆笑できる“4つ”の理由

前置き3:事前のトイレは必須!でも万人が楽しめるエンタメに



『猿の惑星/キングダム』は完全新作と銘打たれていると同時に、2011年にリブートされた『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』から続くシリーズの第4弾となっている。

とはいえ、今回は過去作を観ていなくてもまったく問題なく楽しめる。シリーズのオマージュは込められていたりもするが、未見の方でも意味がわからないポイントはほとんどない。

何より、ゼルダっぽさを抜きにしても、(後述する様々な理由もあって)ひとつのエンタメ映画として抜群に面白い。今回はシンプルかつバラエティー豊かなアドベンチャー要素が詰まっているので、ずっとのめり込んで観ることができた。観る人を選ばない、万人向けの娯楽映画としてもひとつの理想型だ。


ただ、注意しておくべきなのは上映時間が2時間25分とやや長尺であること。そのため、事前のトイレは必須。そして、その上映時間よりもはるかに短く感じたのは、やはりとてつもなく面白い映画だという証拠だ。あとは、後述する項目2の要素が苦手な人は、ある程度の覚悟を持っていたほうがいいだろう。

さて、すっかり前置きが長くなったが、ここからが本題。筆者が独断と偏見で選ぶ、「この監督だったらゼルダの実写映画を任せられる」と心から思えた「10」の理由を記していこう。

決定的なネタバレはないように書いたつもりだが、一部内容は記しているので、何も知らないまま観たいは、先に劇場へ駆けつけてほしい。

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