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2016年02月08日

ポルトガルが生んだ鬼才、ペドロ・コスタ監督作『ホース・マネー』公開決定

ポルトガルが生んだ鬼才、ペドロ・コスタ監督作『ホース・マネー』公開決定

『ヴァンダの部屋』『コロッサル・ユース』などで知られる、ペドロ・コスタ監督の最新作『ホース・マネー』が2016年6月に公開される。

異国の地で移民として翻弄されたひとりの男の人生


どこからか手紙が届いた。一人の男の人生が終わろうとしていた。アフリカの小さな火山からやってきた男は、移民としてリスボンのスラムに暮らし、レンガ工場や工場現場で働いた。思い出されるのは、故郷で飼っていた一頭の馬(ホース・マネー)の記憶だった――

ホース・マネー



映画『ホース・マネー』は、世界的にも評価の高いポルトガル出身のペドロ・コスタ監督がおくる最新作で、移民として暮らしながら、異国の地で翻弄された男の人生を描いた作品。

『ヴァンダの部屋』『コロッサル・ユース』と同じくリスボンのスラム、フォンタイーニャス地区を舞台としたこの作品で、主人公を演じるのは『コロッサル・ユース』のヴェントゥーラ。カーボ・ヴェルデからの移民であるヴェントゥーラ自身の経験を元に、ポルトガルのカーネンション革命やアフリカ諸国の植民地支配からの独立などの近代史を背景に、ポルトガルに暮らすアフリカからの移民の苦難の歴史と記憶を、ひとりの男の人生の終焉とともに虚実入り混じった斬新な手法で、ペドロ・コスタ監督が描き出す。

本作は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2015では、グランプリにあたる大賞を受賞、2014年のロカルノ国際映画祭でも最優秀監督賞受賞と世界中の映画祭で絶賛され、「サイト&サウンド」や「カイエ・デ・シネマ」など名だたる映画誌でも2015年のベスト作の1本として選出され、これまでのペドロ・コスタ監督作の中で最も多くの国々で劇場公開されている。

映画『ホース・マネー』は、2016年6月よりユーロスペースにてロードショー。

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