赤白ボーダーカーペットに“2人の楳図”奇跡の登場♪映画『マザー』完成披露上映会 開催!
完成披露上映会にて楳図監督&片岡愛之助さん舞台挨拶
この日行われた完成披露上映会では、楳図監督のトレードマーク“赤白ボーダー”姿の方も多数いらしたお客さまを前に、映画の完成と大ヒットに向けての意気込みを、息ピッタリの“二人の楳図”楳図監督&愛之助さんにお話頂きました♪
ファンの皆さまお待たせいたしました、
満を持して監督デビューを果たされた楳図かずお監督
楳図監督「ハイ♪楳図かずおです、ありがとうございま~す!(愛之助さんと一緒に)二人の楳図でグワ~シ♪」
「お待たせいたしました、ようやく映画『マザー』完成いたしました!今日ご覧頂く皆さまが本当に最初のお客さまなんですよね。そう思うとドキドキドキドキ…するんですけど、皆さまもきっと心のなかで“どんな映画になってるのかな?!”ってドキドキされてるんじゃないかと思います。」
「今回は本当に精一杯チカラを入れまして、出演者の皆さんにも力一杯頑張っていただき、紛れも無く素晴らしい映画になっておりますので“ハズレ”はありません!」
「全てが“大当たり”という内容になっております、これは嘘ではございませんので、まずは楽しんでご覧いただければ嬉しく思います。よろしくお願いいたします!」(会場から大きな拍手)
ある出版社の依頼から底知れぬ恐怖に巻き込まれていく
主人公“楳図かずお”役 片岡愛之助さん
愛之助さん「片岡愛之助です、よろしくお願いいたします!今日はこんなにたくさん集まってくださいまして、ありがとうございます。」
「私と監督で漫才コンビのように、どこに行っても“グワシ!グワシ!”とやっておりますけど、映画にはこんなシーンは一切ございません(笑)」「取材の写真なんかが本当に明るい雰囲気だから、僕「コントにでも出たんですか?」ってよく聞かれるんです。まったくそんな事はなく、内容は本当に“ホラー映画”です。そしてタダのホラー映画ではなく“楳図先生の世界観”のホラー映画になっています!」
「今日ご覧頂く皆さまは、きっと楳図先生の作品を沢山読まれていると思います。“あ!コレはあの作品”というシーンが作中に沢山入っていますので、それもぜひ楽しみにして下さい。」「そして!最後の最後、タイトルロールまで席を立たないように…最後の最後の最後まで!観ていってください。よろしくお願いします♪」
愛之助さん、いつもの歌舞伎衣装ではなく“赤白ボーダー”を着た感想は?
愛之助さん「最初この“赤白ボーダー”を着させていただく時に、先生には失礼ながら、大丈夫かな…ちょっと恥ずかしい思いもあったんです(笑)そう思ってたんですが、着てみると意外とシックリくるもので、最近プライベートでもボーダーを着てるんですよ!」
「えー?!って思った皆さん、売店でも売ってますから買って帰ってください。ぜひ、着てみてください!着ると意外とシックリきて、モチベーションが上がって気分が明るくなりますね♪」
楳図監督「本当に、それは言えますね!愛之助さん、メチャクチャ似合ってますもんね♪」
愛之助さん「ありがとうございます、恐縮です(笑)」
愛之助さん「今日も吉祥寺の方にロケに行ったら、ボーダー柄を着た方が沢山いらっしゃって!嘘じゃないですよ(笑)」「ビックリするくらい“ボーダー率”高いんですよ!世の中で流行ってるんだな…ってビックリしました。」
楳図監督「いやぁ嬉しいです~♪」
愛之助さん「先生、流石ですね!」
今月9月3日に78歳のお誕生日を迎えられた楳図監督、おめでとうございます!
愛之助さん「おめでとうございます!」
楳図監督「ありがとうございます~イエーイ♪」(会場からも大きな拍手)
これまでの漫画の世界から大きく違う、映画の世界に挑戦されて如何でしたか?
楳図監督「そうですね!やっぱり漫画の方が“取っ掛かり”早く始められるというのがあって。僕は中学二年生の時に描いた「森の兄妹」というのが最初の作品なんですけど、漫画はとりあえず描いたものを出版社を送るとか…漫画家になる道筋はすぐ分かるんです。映画を始めましょう!って言ってもどの道筋から…やっぱりカメラ買うところから行くのかもしれないけど(笑)」
「手続きが複雑すぎて、そこになかなか到達できませんよね!それが、この歳になってようやく到達できた~!っていう思いがあります。」
「漫画も映画も基本となる“モノを創る”って所は同じなんですけど、それに関係なく漫画から19年目の“新作”という事で今回の映画を作品として見て頂けると嬉しいなと思います。」
「今回の映画作りでも、漫画のやり方を踏まえている所もあります。絵コンテなんかはすごく漫画に近いもので、むしろ漫画は大変手の込んだ絵コンテを描いているようなイメージでやっている時もありました。」「漫画を描いていると、映画だったら“このシーンはどうなるんだろう?!”とか色々考えることもありました。やっぱり漫画で表現するなら映画では表せない画を描かなきゃ!なんて、けっこう映画を競争相手として意識していましたね。」
「「漂流教室」だったら、えぐり取られた学校だけが砂漠にドンっと載っている…コレを描いてる時は、こんなの絶対映画では作れないだろう!って思いつつ描いてたんです…が!」「ところが最近になって、あの“シージー”が出現したおかげで!“わ!映画でもやってるやんけ~負ける!”とか思うようになって(笑)」
「だけど!そういうマイナーな面もあったんだけど、そのおかげで僕に映画の話が来たのかな、と思います。そういう技術が出来たからこそ(それまで実写では再現できない独特の正解感を持つ)僕が監督をやらせて頂ける様になったんだな、と思うと色々な事に感謝ですよね♪」
「漫画もありがとうございます♪映画もありがとう!こういうチャンスを下さったファンの皆さまにもありがとう!そんな大変嬉しい気持ちで今この場に立たせて頂いております。」(会場から拍手)
歌舞伎にドラマと様々な役を演じられてきた愛之助さん、今回“楳図かずお”役を最初はお断りされたそうですが?
愛之助さん「ハイ(笑)最初は楳図監督の自伝というか“生き様”そのままを映画化するという話を頂いて…即刻お断りしたんですよ(笑)!全然似てないじゃないですか、僕と楳図監督!やっぱり似てる人が演じるべきだろうってお話させていただいて。」
「そしたら、監督の方から“楳図かずおという漫画家の役を演じてください”と言われて、それならちょっと…」
(話に割り込んで)楳図監督「まぁ“楳図かずお”っていう記号みたいなものなので、ハイ!逆に、似てる、似てないっていう事をあんまり掘り下げても物語全体からすると違ってしまうので。」「それよりも観ていただいて“あぁ恐かった♪”とか“面白い工夫が隠されてるな…”といった事を観て頂きたいんです!」
愛之助さん「ストーリー重視ですよね!」
楳図監督「それは愛之助さんもすぐ分かって頂いて、素直に演じて頂いたのが大変良かったんだろうと思います♪」
愛之助さん「ありがとうございます♪」
愛之助さん「実は楳図監督、撮影の前にケガをされて入院されていたんです!」
楳図監督「そうなんです!(大きなリアクションで)ブチーッ!ブチーッ!って」
愛之助さん「こんなに明るくされてますけど大変な事だったんですよ(笑)血が溜まってしまって頭を手術されたんですから!」
楳図監督「手術で頭から大量に血を抜いた後に、映画やらなきゃ…って(笑)頭から管を垂らしながら最初の打合せもやってましたね~。」
愛之助さん「そうなんです!手術の話を最初お聞きして“今回、映画は無理かも…”と思っていたら、監督が奇跡的な回復力で戻っていらしたんです♪」
楳図監督「医院長先生にも大変驚いていただきました!回復力も褒めていただいて、その上さらに“すごく立派な脳をしている”と褒められて…これは何と言っても嬉しかったですよね~♪」
愛之助さん「脳なんて褒められること普通無いですからね(笑)!」
愛之助さん「…監督、ボク喋っていいですか(笑)?」(会場大爆笑!)「いつも、僕のコーナーはすぐ監督に盗られちゃうんですよ(笑)!」
「初めて監督にお会いした時には、手術の後だったので頭に大きな“ハゲ”が出来ていらして…これは注目して観て頂きたいんですけど、舞羽美海さん演じる さくら は、ちょうど同じ所にハゲがあるんですよ!現実と同じ現象が起きるなんて…すごい“恐いなぁ”って驚いて!」
楳図監督「ね!チカラ入ってますよね~♪」
-え!偶然なんですよね?!
愛之助さん「偶然なんですよ!だから、この撮影は無事終えられるのかな…って本当に恐くって。でも、こういう事があった時こそ“成功する”んですよね?!」
楳図監督「そうなんです!もう、これは絶対成功する!って思いましたね~ハイ♪」
愛之助さん「監督に(楳図かずお役を)どう演じたらいいんですか?って伺ったら“台本を読まれて、思った通り演じてください”って言われて(笑)!えぇ~すごく大雑把だな…と思ったんですけど、そこで監督が絵コンテを出してこられたんです。」
「この絵コンテに、このシーンは“こんな表情で、こう演じて欲しい”って全て描かれていて…また、その絵コンテの画が上手いんです!大先生だから、当たり前なんですが(笑)すごく分かりやすかったです。」
「(映画やドラマでは)絵コンテって普通はスタッフさんのカット割りなんかを指示するもので、僕ら役者の動きはそんなに重視されてないんですけど。」「楳図監督の絵コンテは僕らにも分かるように、描かれている顔の表情が僕に似てたりして(笑)分かりやすいんですよね!」
楳図監督「さすが漫画家ですよね♪」
愛之助さん「自分で言っちゃった(笑)」(会場大笑い)
愛之助さん「その絵コンテがすごく分かりやすかったんで、あ!監督はこう演じて欲しいんだなって方向性が楽に理解できたんです。さすが漫画家だなって思いましたね(笑)!」
愛之助さんの“楳図かずお”は如何でしたか?
楳図監督「愛之助さんの演技はパーフェクト!はっきり言って放っておいたほうが安心なくらい♪愛之助さんと舞羽さんは、放っておいても大丈夫なお二人でした。そのお二人を中心に撮影は進んでいきますから、すごく安心して見ていられましたね。」
「(初監督を終えて)絵コンテは大変大事だな、と思いましたね。ここで役者さんが間違った方向に捉えちゃったら後でどうやって修正されるんでしょうかね…他の監督の方は?」
愛之助さん「そうですね(笑)!ほとんどの監督は現場での“こう演じて!”って指示ですよね。」「楳図監督の場合は絵コンテでの指示なので、僕ら役者はそれに従って演じていく。すごく演じやすかったですよね、スタッフさんも困ることや迷うことが無くて。」
「それに、楳図監督は撮影しながら、その横で“このシーンはこんな音楽で!こんな音で!”って打ち合わせして、音も全部現場で決めちゃうんですよ。これは凄いな!って関心しましたね。」「普通は音は後からなんですけど、監督は頭のなかに…この穴の開いた頭のなかに(笑)全て入っているんですよね~!」
楳図監督「塞いどいて良かったですよ(笑)!」(会場 大笑い)
楳図監督「漫画が上手く活かされているっていうのは、やはり長い経験が無駄ではなかったんでしょうし、歌もやってましたから…」
愛之助さん「監督はライブなんかもやっているから。言ってみれば、この映画は監督がこれまでやって来た事の集大成ですよね!」
楳図監督「そうですね♪そういう意味でも、映画って総合芸術だなって思いました。」
物語のストーリーテラーとして、編集者の若草さくら役を演じた舞羽美海さん。そして、圧倒的な存在感を放つ“マザー”楳図イチエ役は真行寺君枝さん。お二人の印象はいかがでしたか?
愛之助さん「舞羽さんは、宝塚出身の方なんですけど…」
(話に割り込んで)楳図監督「歌舞伎!宝塚!漫画!日本を代表する“三大”芸能文化が一つに集まったんですから、これまでにない出来上がりになっているんじゃかと思います!」(会場から思わずクスクス笑いが…)
「言いました♪」(会場から大きな拍手)
愛之助さん「監督、ボク喋っていいですか(笑)?」(会場大爆笑!)
「宝塚出身の方って独特の演技なんですよ。ドラマなんかでご一緒すると“あ!宝塚出身の方だな”ってすぐ分かるんです(ちょっと宝塚風に)“ワタシは!”みたいな感じで(笑)」「舞羽さんは、そういったクセが一切なくてビックリしましたね。この人はなんでも演じられる、スゴい人だなと思いました。」
「普段は真面目で明るい方ですよね♪」楳図監督「いつもニコニコされていて、場が和む方ですね」
愛之助さん「撮影現場では、僕と監督、舞羽さん3人にでいつもケラケラ笑いながら撮っていたんで、これ本当にホラー映画になるのかな…って毎日心配してました(笑)」
楳図監督「そうですね、現場では“このシーン、ホラーになってないな”って気付いてる時もあったんですけど…」(愛之助さん「え!」大爆笑)「後で“シージー”という奥の手があると思って、その場を乗りきって…」
愛之助さん「監督、それはゴマカシですか(笑)!?」楳図監督「いや、演技は素晴らし…」
愛之助さん「グワシッ♪」(会場大爆笑!)
監督のお母様はどんな方だったんですか?
楳図監督「いやぁ、ごく普通の母親でして。真行寺さんのように綺麗とか色気がある、という事はない本当に普通のお母さんでした。」
「真行寺さん演じる母イチエは、綺麗なんだけどどこか“怪しい”っていうキャラクター。その“怪しい”っていう部分をどうにかして引っ張り出せれば、とすごく苦労したんです。普通のシーンは真行寺さんの素材そのまま綺麗なお母さんで行くんですけど、後半ドンドン凄まじくなっていく“怪しさ”をどう出せばいいのかが大きな課題でしたね。」
愛之助さん「監督は、結構“シージー”でと仰ってますが、この映画は結構アナログな感じで撮影されてるんですよ。CGに頼りきった感じではなく、本当に表現しきれない同しようもない所をCGで補って。」
楳図監督「(ジェスチャーを混じえて)愛之助さんの、こんなのとかね♪」(会場笑)
愛之助さん「それ以外は頑張ってアナログで撮ったんですよ…今すぐ観て欲しい(笑)!」
楳図監督「怖いシーンも一杯あるんですけど、僕がすごい好きなシーンは…言っちゃっていいのかな?」
愛之助さん「いえ、あんまり言っちゃダメですよ(笑)!」(会場大笑い)「ほどほどにして下さい(笑)!」
楳図監督「愛之助さんの手が…じゃあ、ここまでしか言えないですね!」
愛之助さん「全然分からないと思いますけど、そのくらいがいいと思います(笑)!」
最後に公開を待ちわびるファンの皆さまにメセージを!
楳図監督「はい、ぜひ皆さん楽しんで観てください!それから観終わったら、この作品大変素晴らしい!と周りの方にも知らせて頂いて、二度観、三度観、四度観…もう五度観でも結構ですので(笑)ぜひまた劇場にお越しください。よろしくお願いします♪」(会場から大きな拍手)
愛之助さん「今回この映画は“ただのホラー映画じゃない”と言いたいです。ホラーが苦手な方もご覧いただける作品、そしてホラー好きな方にはもちろん喜んで頂ける、何よりも楳図監督のファンの皆さまに喜んで頂ける、そして!楳図監督の漫画を読んだことがない方にも楽しんで頂ける作品です。」
「私が演じる“楳図かずお”という役は、生まれた場所など本当の楳図かずお監督の経歴なんです。監督のお家にも(劇中と同じく)緑の皿と赤の皿があって、そこに水をお供えされていたそうです。」「僕も演じていて、どこまで本当で、どこから嘘なのか分からなくて…。監督に聞いたら、さっきみたいに“エヘヘヘ…♪”って笑って誤魔化されたんですけど…」
(話に割り込んで)楳図監督「いや、最初はそんなつもりで…」
愛之助さん「監督、さっき挨拶終わったじゃないですか(笑)!」(会場大爆笑!)
「ちょっと待っててくださいね(笑)そんな映画なんで、とにかく観て頂いて、楽しんで頂いて、色々な人に“こんな映画があったよ”って伝えて頂いて、SNSなんかで拡めて下さい!」
楳図監督「そうですね!マザーを観ていない人にね!」
愛之助さん「この後、最後に監督にもう一言挨拶していただきますんで(笑)よろしくお願いします!」(会場から大きな拍手)
楳図監督「イエーイ!ありがとうございま~す♪」
「まずは楽しんで観て頂く事が一番だと思います。怖いシーンでは構わず大きな声でキャーッ!って叫んで思いっきり発散して下さい!よろしくお願いします♪」
最後に楳図監督&愛之助さん「グワ~シッ!」
ホラー漫画界の巨匠 楳図かずお監督が自ら明かす秘密と原点。映画『マザー』は9月27日(土)全国ロードショー!
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