忌野清志郎が歌う、あのライブ定番曲が主題歌に決定『殿、利息でござる!』

阿部サダヲ主演の映画『殿、利息でござる!』の主題歌に、坂本九の名曲をRCサクセションがカバーした「上を向いて歩こう」が決定したことがあきらかとなった。

『殿、利息でござる!』主題歌にRCサクセション「上を向いて歩こう」

殿、利息でござる!

金欠の仙台藩は百姓町人へ容赦なく重税を課し、破産と夜逃げが相次いでいた。さびれ果てた小さな宿場町・吉岡藩で、故郷の将来を心配する十三郎(阿部サダヲ)は、知恵者の篤平治(瑛太)から宿場復興の秘策を打ち明けられる。それは、藩に大金を貸し付け利息を巻き上げるという、百姓が搾取される側から搾取する側に回る逆転の発想であった。計画が明るみに出れば打ち首確実。三億円相当の大金を水面下で集める前代未聞の頭脳戦が始まった。「この行いを末代まで決して人様に自慢してはならない」という“つつしみの掟”を自らに課しながら、十三郎とその弟の甚内(妻夫木聡)、そして宿場町の仲間たちは、己を捨てて、ただ人のために私財を投げ打ち悲願に挑む!

映画『殿、利息でござる!』は、磯田道史の近著「無私の日本人」の1編「穀田屋十三郎」を原作に、今から250年前の仙台藩吉岡宿に実在した穀田屋十三郎ら庶民9人の“宿場救済計画”に奔走する姿を描く作品。

造り酒屋を営むかたわら、宿場町の行く末を心から憂える主人公・穀田屋十三郎を阿部サダヲが、町一番の知恵者である茶師・菅原屋篤平治を瑛太が、そして十三郎の弟で、吉岡宿一の大店・造り酒屋の浅野屋の主・浅野屋甚内を妻夫木聡、さらに竹内結子、寺脇康文、きたろう、千葉雄大、橋本一郎、中本賢、西村雅彦、松田龍平、草笛光子、山﨑努と、錚々たる顔ぶれも話題となっている。メガホンをとるのは『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋‐』の中村義洋監督。

このたび本作の主題歌に、忌野清志郎率いるRCサクセションの歌う「上を向いて歩こう」が決定した。「上を向いて歩こう」は、ビルボードで全米1位を取った唯一の日本語楽曲。RCサクセションは1979年に本楽曲をカバーし、RCサクセションを率いた忌野清志郎は、30年以上に渡り「日本の有名なロックンロール!」と紹介しながらライブのクライマックスで歌ってきた。

今回の発表にあわせて、主演を務める阿部サダヲ、中村義洋監督、池田史嗣プロデューサーからのコメントも到着している。

阿部サダヲ/穀田屋十三郎役

発表しちゃうんですね。
最後清志郎さんの声が聴こえてくるとは思っていなかったので感動しました。
発表しなくていいのに…(笑)

中村義洋監督

このたび、映画のエンディングにRCサクセションの「上を向いて歩こう」を使わせていただきました。
理由についてあまり多くは語れません。
プロデューサーから「どうでしょう?」と提案され、迷わず「イイね!」と答えました。歌詞はみなさんご存知の通り。久しぶりに聴いてみて、なぜこの映画を、どうしても今作らねばならないと思ったのか、それを思い出させて頂きました。清志郎さんはこの曲をライブで演奏する時、「日本の有名なロックンロール!」と紹介していました。それには、こんなすごい曲があるんだぜ、という意味もあったと思います。
それは、こんなすごい人がいたんだぜ、という、この映画を作る意義にも合致したような気がしています。

池田史嗣プロデューサー(松竹)

1.なぜ、この楽曲にしたのか。
まず、曲から決めました。『上を向いて歩こう』はビルボードで全米一位を取った唯一の日本語楽曲。また多くの悲しみに直面したときに、人々が口ずさむ名曲中の名曲です。目の前の問題と向き合いながら、悲しみをこらえ、未来に向かって進んで行く庶民にとってこれ以上の応援歌はありません。

2.どうしてRCサクセションのカバーバージョンなのか。
数多あるカバーの中からRCを選んだのは、そこに込められたスピリットが今回の映画製作の志と完全に共鳴したから。勿論、監督も私もRCサクセションの大ファンです。(中村義洋監督は過去作『ちょんまげぷりん』でも忌野清志郎の楽曲『REMEMBER YOU』を使用)清志郎さんはライブのクライマックスでよく『上を向いて歩こう』を歌い、その際に必ず「日本の有名なロックンロール!」と紹介していたのは有名な話。“キング・オブ・ロック”忌野清志郎さんは、原曲が持つ単なる歌謡曲に留まらない魅力から、「名もなき者が持つ強さ」いう、ロックにとって何よりも大切なマインドを感じ取っていた(だからこそ大胆にアレンジしてカバーした)……のかもしれません。

3.「殿、利息でござる!」との関連性
製作にあたって目指したのは、このチームだからこそ作れる、新しくてロックなエンターテイメント。江戸時代であれ現代であれ、例えお上が頼りなかったとしても、庶民は賢くたくましく、勇気を出して、上を向いて生きていかなければならない。きっと、いつも世も同じことです。この話は実話なので、映画に出てくるのは皆実在の人物ですが、歴史上全く無名の存在。自分たちの町を救うため、己を捨て、強大な権力を持つお上を相手に知恵と工夫で一世一代の大勝負を挑んだ名もない、勇気ある人々のドラマを締めくくり、映画を観てくれた方々に爽快なエネルギーを受け取っていただくには、時代やジャンルなど関係なく、この曲しかないと確信しています。

(コメント)
映画のラストを飾る歌を、最も敬愛するアーティストが歌った、一番大好きな日本語楽曲にできたら……ただの夢物語として一笑に付されるかと思いきや、中村監督が「それで行こう!」と即答してくれ、(お二人共お亡くなりになっているだけに)たぶん交渉は困難を極めるだろうと思いつつ、恐る恐る権利元に打診してみたところ、忌野清志郎さん、中村八大さん共に事務所の方に予想以上に好意的に受け止めていただき、実現に至ることができました。偉大な先人の宝物のような歌を使用できたこと、幸せであると同時に身が引き締まる思いでいます。国民的名曲を主題歌にいただいた本作、オールスターキャスト&まさかの羽生結弦さん友情出演で既に話題ですが作品そのものは笑って泣いて、最後は爽快な国民的歴史エンターテイメントとして、ついに完成しました。劇場でお楽しみいただけたら幸いです。

殿、利息でござる! ポスター

映画『殿、利息でござる!』は、2016年5月14日より全国公開。

(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会

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