織田信成、羽生結弦の殿役にご立腹?!「僕から取っちゃダメだよ!」
2016年5月14日より公開の映画『殿、利息でござる!』の特別試写会が行われ、サプライズゲストとして、プロフィギュアスケーターの織田信成が登壇した。
織田信成がサプライズ登場!『殿、利息でござる!』特別試写会
映画『殿、利息でござる!』は、磯田道史の近著「無私の日本人」の1編「穀田屋十三郎」を原作に、今から250年前の仙台藩吉岡宿に実在した穀田屋十三郎ら庶民9人の“宿場救済計画”に奔走する姿を描く、実話に基づいた物語。造り酒屋を営むかたわら、宿場町の行く末を心から憂える主人公・穀田屋十三郎を阿部サダヲが演じ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平ら豪華俳優陣にくわえ、殿役としてフィギュアスケート選手の羽生結弦が映画初出演する。メガホンをとるのは『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋‐』の中村義洋監督。
昨日5月4日に東京・神楽座で行われた本作の特別試写会にサプライズゲストとして、織田信成が登場した。
上映終了後の熱気冷めやらぬ中、凛とした紋付袴の着物姿で登場した、氷上の“殿様”ことプロフィギュアスケーターの織田信成は、登場するや否や「映画にちなんで、着物で参ったでござる!」と挨拶。
織田信成のサプライズ登場に場内が沸く中「大きな拍手で迎えていただきありがとうございます!歓声なのか笑い声なのか分からないですが(笑)着物は着慣れていないけれど、凛とした気持ちになって、良いですね」と挨拶した。
さっそく映画の感想を聞かれた織田信成は「皆が同じ目標に向かって頑張れば、夢は必ず叶うんだと改めて気づかされましたね。どちらかというとフィギュアは個人競技ですが、その裏には、多くの人に支えられている事実がある。自分も現役時代に沢山の人に支えられてきたので、そういった経験も思い出しながら観ました」と選手時代の経験を踏まえての感想を述べる。
さらに続けて「フィギュア選手時代のコーチは母だったので、かなりお金を両親に工面してもらっていたところもあったのですが、どうしても衣装代など色々とお金がかかるため、飲み物やお弁当は持参したりと、自分自身でも小さなことですが節約してましたね。“つつしみの精神”で特に母親には告げずにやっていたので、気が付いていないと思いますけど。劇中でも、寄付した自分の名前を出さないという『つつしみの精神』の美しさに感動しました」と自身と重ねて本作を絶賛した。
また、本作で千両(現在の約3億円)もの大金を集めたことに関しては「自分がもし3億円を貯めなければならない状況になったら、今住んでいる町のためならやりたい!って思いますね。自分の愛した町を守るためならやれる気もします!でも十三郎(阿部サダヲ)のように率先してできるかって言ったらちょっと難しい気もしますね。十三郎は本当にカッコいいと思う」と、コメント。その一方で「節約のためといえど大好きなスイーツの我慢は無理かも…」と葛藤した様子を見せつつ「でも、大好きなスイーツも町があってのものですしね。…頑張って我慢します!」と語り、会場の笑いを誘った。
さらに、2人の息子の父親でもある織田信成は「僕にも息子がいるので、劇中の親子関係のシーンにはぐっときました。十三郎の父親が何も子供に語らずにやり通していたところに、父親としてのカッコよさをすごく感じました。自分もこんな父親になりたい。普段は『お父さんこんなに頑張って切り詰めているんだから、あなたも頑張りなさい!スイーツもこんなに我慢してるんだから、お菓子ばっかり食べないの!』ってめちゃくちゃ自分のことつつしまずに言っちゃってますからね(笑)」と、劇中で描かれる“父と息子”の関係についても触れ、司会から「映画の音右衛門(重岡大毅)のように、息子が父のためにしたのと同じようなことをされたら」と聞かれると「もう想像しただけで泣いちゃいます!なんて良い子に育ってくれたんだ!って」と目を潤ませながら答えた。
『殿、利息でござる!』撮影風景より
一方、フィギュアスケートの仲間でもある、羽生結弦選手が殿様役で映画初出演を果たしたことについて「羽生くんが殿役で出演決定というニュースを見た時、本当に衝撃が走りました。どうしても今日は羽生くんに一言モノ申したい」と前置きをし「フィギュアスケート界のお殿様といえば僕じゃないのかと!なぜ、僕にオファーがこなかったのか不思議です。ブログのタイトルも『氷上のお殿様』なのに!“殿”の愛称で10年近く愛されてきた自負もあるんですけどね(笑)」とコメント。
さらにヒートアップした織田信成は「発表前に一言でいいから、僕に『先輩の作ってきたキャラクターをちょっとやらせていただきます』って羽生君に言ってほしかった(笑)羽生君はどちらかというと、 “王子様、プリンス”でしょ!“殿様”は僕から取っちゃダメだよ!」と続け、会場からはさらに笑いが巻き起こった。
実際に映画を観た直後に、羽生選手と連絡を取ったという織田信成は「演技も上手くて、本当に素敵だったと羽生君に伝えたら『先輩の“殿姿”も笑顔が最高ですよ』って、めちゃくちゃ気を遣ってもらいました。羽生君後輩なのに…(笑)」と語りつつ「続編があれば、ぜひ僕も別の殿様役に立候補したい!いつか銀幕デビューしたいです」とアピールする場面も。
フォトセッションでは、のぼり旗を掲げ、まるで本物の“殿様”さながらの堂々とした表情を見せ、集まった多くの報道陣に対し「本当に人間ドラマが沢山つまった映画で、感動できます。羽生さんの演技は本当に素晴らしいので、ぜひ注目してください」と、本作もしっかりとアピールしてイベントを締めくくった。
映画『殿、利息でござる!』は、2016年5月7日(土)より宮城県先行公開、5月14日(土)より全国公開。
(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
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