なぜ人々は彼らに熱狂したのか?謎のストリートアーティスト”バンクシー”に迫る2つの映画

イギリスの謎のストリートアーティストのバンクシーという人をご存知でしょうか。路上に作品を設置し、見ている人を驚かせ、感動させるアーティストです。作品は時に絵であり、時にオブジェクトであり、かなり多様です。そんなバンクシーに迫る映画が2作あるので紹介したいと思います。

バンクシーのニューヨーク滞在1ヶ月間の行動を追う
『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』

バンクシー

バンクシーが突如ニューヨークに行き、毎日1作作ると宣言して実行した1ヶ月間を描いたドキュメンタリー。バンクシーはInstagramを使い、設置した作品の写真を投稿します。それを見た彼のファンたちが写真の場所を探しに行くのです。場所や物によっては1時間くらいしか置いてなく、作品を見られなかったファンたちがあった場所だけでも写していたり。中には街中に置かれた作品を勝手に持って行って、バンクシーのコレクターに売り払ったり。

バンクシー作品の面白いところというのは、作品を見ている人、作品に対してなんらかの行動を起こす人、勝手に持って行って売る人までも作品の一部になっているということです。

またニューヨークのいたるところで展示される可能性があるので、ファンたちも常に動き回っております。それがニューヨークの観光案内という側面でもあります。

バンクシー自らが監督を務めた
『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ

(C)2010 Paranoid Pictures Film Company All Rights Reserved.

こちらはバンクシーがストリートアートではなく映画に初挑戦。しかもかなり話が上手くて面白い!ただし、謎のアーティストのため、喋ってる人が本当にバンクシーかどうかはわかりません。でもそういうところも面白さの一つ!

この映画はバンクシーがカメラを手放せない男「Mr.ブレインウォッシュ」と知り合ったことがきっかけ。親戚の一人がストリートアーティストで、作品の記録係として作品を撮影していくうちに、どんどんストリートアーティストと知り合い、その中でバンクシーとも知り合うことになります。

バンクシーと知り合ったあと、バンクシーの顔を撮らない条件で制作現場も映し出されたり。これはおそらく一般人が見られる唯一のバンクシーの創作風景と思われます。かなりレアな映像なのです。バンクシーをしらない人、これでバンクシーを知った人はその貴重さがわかると思います。

もともと映画自体も、ブレインウォッシュが撮った記録映像をバンクシーではなくブレインウォッシュが編集したものになる予定だったのですが、「これは酷い」とバンクシーが感じて、結局バンクシー自身が再編集したものとなりました。そして、随所にバンクシーのコメントや感想が入っていて、芸術性だけでなく話術にも秀でてることがわかります。バンクシーの喋りがとても面白いのです。

どちらもストリートアートが見られるのが魅力

どちらの映画もいろいろな作品を見ることができるのが一番の魅力でしょう。バンクシーはたまに日本で作品を作ることもあるみたいなので、映画で知った方は現実でも彼の作品を見ることができるかもしれませんよ?そしてバンクシーの名前は知らないより、知っていた方が面白いことが増えると思います。何より映画を通してですが、ストリートアートの存在や面白さを知ることができます。

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(文:波江智

    ライタープロフィール

    波江智

    1978年生まれ。映画ライター。シネマトゥデイややcinema Ala Carteなどに寄稿。ジョージ・ルーカスとガイ・リッチーを敬愛。ベストムービーは『ロックストック&トゥースモーキングバレルズ」。

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