ディズニー負け知らず!全米興収レポート(4/15〜4/17付)、実写版『ジャングル・ブック』が特大ヒットスタート!

全米興収ランキング(4/15〜4/17付)

1『ジャングル・ブック』(New)
2『Barbershop : The Next Cut』(New)
3『The Boss』(↓)
4『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(↓)
5『ズートピア』(↓)
6『Criminal』(New)
7『My Big Fat Greek Wedding2』(↓)
8『天国からの奇跡』(↓)
9『God’s Not Dead 2』(↓)
10『Eye in the Sky』(→)
(速報値/Box Office Mojo参照)

ジョン・ファブロー監督の『ジャングル・ブック』が、高い期待値をものともせず、それを遥かに超える大ヒットスタートを果たした。

THE JUNGLE BOOK

(C)2016 Disney Enterprises,Inc.All Rights Reserved.

オープニング週末興収の歴代32位に滑り込んだ同作。ディズニー映画に絞ってみれば、超大ヒット作が軒を連ねる中で、歴代9位のオープニグ興収を記録したのだから、かなりの大ヒットであることがわかる。しかも、興収が落ち着く4月に1億ドル超のオープニングを叩き出したのは昨年の『ワイルド・スピード SKYMISSION』と同作だけである。

これまで『エルフ 〜サンタの国からやってきた〜』、『アイアンマン』、『アイアンマン2』とヒット作を送り出してきたジョン・ファブローは、本作でキャリア5作品目の1億ドル超えを達成。俳優出身監督で1億ドル超え作品を出した本数では、クリント・イーストウッド(4作品)を超えたことになる。
2011年にカルチャー誌Pasteが発表した「俳優出身の偉大な監督15人」には、チャップリンやウディ・アレン、ジーン・ケリーといった錚々たるメンバーの中に選ばれたファブロー。早くも世界興収で制作費を回収している同作は続編の制作が決定しており、ファブローの続投が濃厚なだけに、今後名実ともにハリウッドを代表する監督へと成長していくに違いない。

同じく今週初登場を果たした『Barbershop : The Next Cut』は、アイス・キューブ主演の人気コメディシリーズの12年ぶりの3作目。過去2作はいずれもスマッシュヒットを記録しており、今回も若干劣りはするオープニングではあったものの、順調な興行が期待出来る。日本ではいずれも劇場未公開に終わっているシリーズではあるが、1作目に匹敵する好意的な批評が大半を占めていることも心強い。さすがに日本では劇場公開は厳しいだろうが、比較的早くDVDリリースされる可能性もあるだろう。

ベストテンの他の作品に目を向けてみると、4位にランクを落とした『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』は、4週目にして週末興収1000万ドルを下回る見込み。前作『マン・オブ・スティール』は4週目でもかろうじて1000万ドルを超えていたことと比較すると、やはりスタートダッシュが大きすぎて落ちが目立ってしまうことは否めない。また、『MOS』は4週目以降にトータルで2000万ドルしか数字を上げられなかったことを考えると、『BvS』も同じぐらいの推移をしていくだろう。つまり、3億5000万ドルの大台に乗ることも難しく、今週も15位以内に入ることがほぼ確実となっているマーベルの『デッドプール』を超えることはほぼ絶望となったのである。

一方、同じディズニー配給の『ジャングル・ブック』が予想外のヒットとなったことに押されてか、『ズートピア』の興行もやや落ち着いてきている。思いのほか上映館が減っていない中で先週の6割ほどの興収になったことは気にかかるが、5位に踏みとどまり、ケビン・コスナーの新作を封じ込めたのはさすがである。いよいよ今週から日本公開が始まる『ズートピア』は、世界興収で『ファインディング・ニモ』や『ライオン・キング』を超えて10億ドルに到達できるか否かが、今後の課題となる。

来週からは2012年にヒットした『スノーホワイト』の続編『スノーホワイト/氷の王国』が登場。前作ではルパート・サンダース監督と主演のクリステン・スチュワートの不倫騒動が取り沙汰され、作品外のところで注目を集めてしまったわけだが、今回はその二人が降板し、立て直しにかかる。とはいえ、肝心の〝スノーホワイト〟がいないというのはどうも腑に落ちないのだが。一時はフランク・ダラボンがメガフォンを執るとの話もあったが、結局前作でVFXを務めていたセドリック・ニコラス=トロイヤンが監督デビューを果たした。現在のところ批評は極めて凡庸で、既に公開された各国でも、『ズートピア』ら強力な作品にやや押され気味な点が気にかかる。

おそらく、来週も『ジャングル・ブック』の勢いが止まることはないだろう。

(文:久保田和馬

    ライタープロフィール

    久保田和馬

    久保田和馬

    久保田 和馬 1989年生まれ。映画評論家/映画ライター/映像作家。フランス映画とアジア圏の映画をこよなく愛する。大学時代からの自主制作の延長で映像制作を行い、2013年から文筆業を開始。「図書新聞」へ映画評の寄稿、「リアルサウンド映画部」への寄稿など。

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