映画コラム

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2016年08月09日

『HiGH&LOW THE MOVIE』は『シン・ゴジラ』に匹敵する超娯楽作!男たちにもオススメしたい8つの理由

『HiGH&LOW THE MOVIE』は『シン・ゴジラ』に匹敵する超娯楽作!男たちにもオススメしたい8つの理由



(C)HiGH&LOW製作委員会


まず、はじめに謝らせてください。
現在公開中の『HiGH&LOW THE MOVIE』は、EXILE TRIBE総出演のうえ、ドラマ、マンガ、SNS、ライブなどが連動して展開しているため、ファンの女性のみが楽しめるような、エクスプロイテーション(話題性を先行させて宣伝をする手法)映画という印象を持っていたのです。

そんな印象を持っていてごめんなさい! この『HiGH&LOW THE MOVIE』は、男性であっても、予備知識がなくても大いに楽しめる、すんばらしい娯楽作だったのですから!
ここでは、アラサーのおっさんである自分が、本作が映画ファンにとっても必見作である理由を紹介します。

1.イケメンというだけじゃない!『シン・ゴジラ』並みの豪華俳優陣を見逃すな!


本作の出演者は、EXILEメンバーはもちろん、『ホットロード』や『オオカミ少女と黒王子』の山田裕貴さん、『パレード』や『悪の教典』の林遣都さん、『空気人形』や『悼む人』の井浦新さんなど、かなり豪華。これは、現在公開中の『シン・ゴジラ』で総勢328名の出演者が共演していたことを彷彿とさせます。

若いイケメンだけでなく、中村達也さん、白竜さん、豊原功補さんなどの渋いおじさまキャストがこれまた魅力的。小泉今日子やYOUというベテラン女性キャストが共感必死の言葉を口にするのもたまりません!

2.予備知識がなくても大丈夫!ストーリーは超シンプルだ!


この『HiGH&LOW THE MOVIE』は、過去のシリーズを観ていなくても、まったく問題なく楽しめます! オープニングでは簡潔にシリーズのおさらいをしてくれるうえ、ナレーションが『新世紀エヴァンゲリオン』や『銀魂』でおなじみの立木文彦さんなのでテンションをガン上げできるでしょう!



物語は、岩田剛典さん演じる“コブラ”と、それと対立するAKIRAさん演じる“琥珀”、裏で暗躍するV.I 演じる“李(リー)”という三つ巴の構図がシンプルにまとまっています。これほど多くのキャストが登場しているのに、混乱せずに観られることも、本作の長所でしょう。

3.日本映画とは思えない予算をかけまくったアクション!これは日本製『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 だ!


もうね、はじめっから「日本映画でこんなことすんのかよ!」なシーンが出てきたので大笑いしてしまいました。詳しくは書けませんが、驚きのあまり椅子から転げ落ちそうになったくらいですよ!

そのほか、劇中には白ずくめのホストっぽいイケメンたちが大型バイクに乗って登場したり、霧でよく見えなくなった奥のほうからトラックとバイクの集団がごっそりやって来たり、飛んだり跳ねたりのアクションまでもが満載です。寂れた商店街の画も相まって、これは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』なの?と思ったくらいです(決して誇張ではなく)。

しかも、本作のアクション監督は『黒執事』や『るろうに剣心』の大内貴仁さん。そのキレのある演出は迫力満点なうえ、これほどの登場人物が入り乱れているのに “なにが起こっているのが一目わかる”観やすさもありました。

何よりクライマックスでは 、この映画のために作った300m超のコンテナ街で、総勢500人による“大群”の戦いが勃発するのです! スピーディーで、まばたきするのももったいないこの大迫力のアクションを、ぜひ劇場で堪能してほしいです。

さらに、すごいのは、それぞれの“地区”ごとにキャラの個性があるだけでなく、アクションのバリエーションも豊かなこと! とくに、“RUDE BOY”の立ち振る舞いにはシビれました! 以下に紹介します!

4.パルクールな動きがすごい!“無重力アクション”を見逃すな!


パルクールをご存知でしょうか? これは“フリーランニング”とも呼ばれ、地上や壁をたぐいまれな身体能力で攻略していく競技です。実在のパルクール集団を題材とした『YAMAKASI』、パルクールを使って警察から逃げるシーンがあるドキュメンタリー『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』、はたまた『007 カジノ・ロワイヤル』の冒頭のアクションなどで知っている映画ファンも多いでしょう。

天涯孤独の者たちが集まる地区“RUDE BOY”のメンバーは、まさにこのパルクールなアクションをしまくり! 池上ではブレイクダンスをするように敵を翻弄し、空中では“重力を無視する”ようにジャンプし、「お前は白井健三選手か!」と思うほどのすっげえ“空中回転”もするのですから、たまりません。

なお、劇中でもっともスゴいパルクールの技を見せるZENさんは、日本人初のプロトレーサーとして注目を集める方。もっともっと映画での活躍も期待したくなりました。



RUDE BOYのリーダーを演じる窪田正孝さんもじつに魅力的。口数は少なくても、何よりも家族のことを大切にし、芯には熱いものを持っている青年にはぴったりでした。

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