大森南朋「欲しがるなあ〜」映画『秘密 THE TOP SECRET』公開記念舞台挨拶

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2016年8月6日(土)から全国ロードショー中の『秘密 THE TOP SECRET』の公開記念舞台挨拶が8月19日(金)に都内で開催され大森南朋、平山祐介、大友啓史監督が登場しました。

本作は死んだ人の脳をスキャン、記憶を映像化して難事件を捜査する警視庁の特別機関「第九」の捜査官たちが、迷宮入り事件の真犯人を捜すミステリーエンタテイメント作品。

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原作にはない叩き上げのベテラン刑事、眞鍋俊介を演じた大森南朋は「なかなかアクの強い映画だった思いますし、うるさいお芝居を僕がしてたと思うんですけど、生田斗真じゃなくてすいません(笑)」と冒頭の挨拶。

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大友監督は「アクの強い映画を作ろうと思ったので皆さん諦めてください。アクの強い映画です。今日はフランクに話しできる機会はなかなかないので、短い時間ですけど早口で進めますのでどんどん聞けることがあったら聞いてください。」と挨拶をしました。

この日は公開後のイベントということでこの日、劇場に来場した観客と『秘密』公式ツイッターに寄せられた質問を時間のある限り答えていくというトーク形式のイベントなりました。

まずは会場の女性からの「大森さんの役は映画オリジナルだとお聞きしたんですが、どうして原作にない大森さんの役を作ったんですか?」との質問に大友監督は、

「これは「第九」が公式の機関として認められてなくて捜査権がないという設定なので、研究室の部屋の中にずっとこもらないといけないんですよ。ちゃんと外に出ていける人物というのを一人作らなければいけなかったというのが物語上はひとつあります。それと、脳の中を覗くっていう行為に対して、物語上、非常性を持った人間がひとりいるなと思ったんですね。あの体ごと脳を覗くという行為が、生田くんが言ってるけど”神の領域を冒す行為”であると、人の倫理に背くんじゃないかと。そのことについて、どこか表的な立場でいる人間。それに対して全身全霊で「NO」を言える人間がいるんじゃないかと思ったんですね。ある種、そういう役割で『ハゲタカ』『龍馬伝』以来、キーポイントととして大森さんを呼んでいます。」

と答えました。

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またこの日は「第九」副室長、岡部康文役の平山祐介が急遽、舞台挨拶に飛び入りゲストとして登場。

MCから平山の起用した決め手を聞かれ、大友監督は「基本的には薪さん(生田斗真)は小さい設定。生田君は175cmあるから、相対的に見た時にまず生田君の側にいて生田君を小さく見せる体型がいいっていうのがあった。探している時に「そうかっ!いた!」て感じですよ。それでオーディションの時にこういう役やったことないから面白いんじゃないかって。」と起用のキッカケを披露。

平山は「はい、もうその通りでございます。こういうおとなしい役をやったことがなかったもんですから、割と試行錯誤しましたね。今までやった役って激しい役が多くて、人の前に立って「後についてこい」って役が多いから、逆に一歩引いてずっと誰か見てなきゃいけないというのがはじめてだったもので。どう見ていいのかがわかんなくって、特にスタジオの撮影の時は監督に「いつも見てるからね〜」って言われたんですよ。それすごい怖くって。」と撮影時のエピソードを語りました。

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ツイッターからの質問として、「キャラクターの中で眞鍋(大森南朋)が一番感情移入してしまったんですが、監督が思う大森さんの俳優としての魅力はなんですか?」との問いに大友監督は「眞鍋はやっぱり小ズルいところとか醜いところがいっぱいあって、キャラクターとして一番人間らしくて、そこは眞鍋の魅力かなと思います。最後にはちゃんと自分の名誉を守るためにああいう最後にしたいみたいな話をした覚えがあって。あと大森さんはこういう人なんですごい魅力的ですよね。」と大森が演じた眞鍋についてのキャラクターについて話すと、

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大森は「僕は大友さんとは『龍馬伝』以来久々だったんですけど、その間に『るろうに剣心』という超大作3つや『プラチナデータ』を挟んで、それでやっと仕事ができるとなって、僕に求めてくるものって言うのはその中におけるすごい特質な役なのかなと思ってたんですよ。(眞鍋は)まさしくそういう役になって、もちろん現場でもどんどん変わって行くし、それを映画の中で作り上げた感じですね。あとは本当にかっこいい三人が出ているので、それに負けない中年のクサさみたいのが出せればと思ってました。」と大友監督と作り上げた自身の役について語りました。

一番お気に入りのシーンについて聞かれると大森は「やっぱ死ぬところは思い入れを持って、なかなかの大芝居を打ってでてる”俺”みたいな感じが。あれ最後、僕が死ぬところはあんな感じで、監督がいいと思うまでOKしないんですよね。ずっと回してるんですよ。「もう俺、死ぬよ!死ぬよ!」ってメッセージを伝えているのに引っ張ったなあと。(監督)欲しがるなあ〜っていつも思うんですよね。」と自身の最後のシーンをお気に入りにあげました。

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平山は「ほぼ最後のところですけど、絹子(織田梨沙)が炎に包まれていくところですかね。実際、火の向こうに絹子が居る状況で、火がみなさんが思っている以上にやっぱ熱いんですよ。すっごい熱いんです。ちょっと薪さん(生田斗真)が危ないと思って、薪さんの前に出たら「前出なくていいよ」と言われてしまって(笑)でもその炎の向こうにいるキノコの、あ、キノコじゃないや..。」(場内爆笑)

大森「そういうとこあるから気をつけたほうがいいよ(笑)」

平山「絹子の視線というか目というか、何かそれがすごい印象的で、彼女が途中監督と色々話をして絹子というキャラクターを作っていくという過程を見てましたから、撮影も本当に後半だったので「ああ、女優さんてこうやって成長していくんだな」というのを目の当たりにした感じで非常に印象的でした。」と共演した絹子役の織田梨沙とのシーンをあげました。

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ツイッターから寄せられた多くの質問の中には「生田さんの幻想の時に引き出しに出てくる鍵はどういう意味なんですか。」との問いがあり、これについて大友監督は、

「あれは予知夢ですね。一番最後のシーンで突入して行って懐中電灯で照らすと錆びた鍵がぶら下がってて、あれが鍵なんですよ。何かに誘われるようにして生田君の記憶の扉が開いていくっていう時の一つのターニングポイントになっていて、夢の中に出てきたってこともあって完全に予知夢という扱いです。意外とその辺散りばめているので、普通のドラマ的な見方というよりも人間の脳の中を覗き込んでしまった登場人物の精神の錯乱にお客さんもちょっと巻き込まれてほしいという作りにしてて、客観的に謎を解明していくサスペンスという作りにはしてないので、そういう意味ではいろんな記号を散りばめているので、発見してみると楽しいかなと思います。」

と『秘密』の別の楽しみ方を観客に伝授しました。

映画『秘密 THE TOP SECRET』は現在、全国ロードショー中です。
http://himitsu-movie.jp/

(取材・文:東京散歩ぽ 中川マナブ)

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    東京散歩大好き夫婦が東京新名所、イベント、グルメスポットを中心におすすめを紹介するブログ「東京散歩ぽ」を主宰。20代の頃は映画監督を目指し、製作現場での助監督経験有り。一番好きな作品はチャップリンの「街の灯」。邦画から洋画まで幅広く鑑賞します。映画の舞台になった東京のロケ地巡りをはじめ、過去作品から紐解く最新映画の見どころをお伝えします。

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