あの感動が更に倍増!『君の名は。』リピーターが観るべき映画6本とは?

君の名は。メイン

(C)2016「君の名は。」製作委員会

8月26日の公開以来、現在も大ヒットを続ける、新海誠監督待望の新作映画「君の名は。」。公開後10日間での累計動員は299万4,670人、累計興収は38億7,264万6,600円と、もはや「シン・ゴジラ」を越えそうな興業成績となっている。アニメファンだけでなく、一般の映画ファン層にも、その作品内容の素晴らしさが口コミで広まり、劇場窓口では朝一番の上映時点で、既に夜の回までのチケットが完売!未だに観たくても観られないファンが多く存在する状況なのだが、その一方で既に何回も劇場に足を運ぶリピーターが続出しているのも事実。

確かに、鑑賞後も自分の中で高まる感動と余韻で、もう一度劇場に足を運びたくなる本作だけに、熱心なリピーターたちによって、ネット上には毎日新たな発見や関連記事が掲載され続けているほどだ。

今夏もう一本の大ヒット作である「シン・ゴジラ」と同様、非常に多くの情報量を持つ本作は、一度の鑑賞だけではその作品世界を全て理解するのは難しく、鑑賞後の分析や自分で補完作業をしたくなるのも当然といえる。

特に今回の「君の名は。」は、新海誠監督の過去作品全ての要素を併せ持つ、「新海誠監督の集大成映画」ともいえる作品だけに、監督の過去作品にも人気が集中!「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」「星を追う子ども」「言の葉の庭」、などの新海誠監督過去作品が、レンタル店でも常時貸し出し中となっているようだ。

そこで今回は、新海誠監督過去作品がレンタル中で借りられない事態に備えて、映画「君の名は。」を鑑賞後に観ておくと、更に感動や余韻が深まったり、作品世界の理解に役立つ実写映画6本を紹介することにしよう。

「君の名は。」リピーターの方、そしてこれから初めてご覧になる方も、是非これらの作品をヒントにして頂いて、自分だけの「君の名は。」の楽しみ方や、各シーンの意味を発見して頂ければと思う。

「君の名は。」鑑賞後に見ると、より作品世界が楽しめる実写映画6本

「ある日どこかで」

ある日どこかで (字幕版)

1980年のアメリカ映画である本作は、公開当時こそヒットしなかったものの、時を追う毎にその評価と人気が高まり、現在では恋愛映画の名作としてカルト的人気を誇る作品となっている。基本的な設定で「君の名は。」を思わせる部分が多いのだが、中でも三葉が瀧くんに電車の中で対面するシーン。ここは、この「ある日どこかで」の冒頭のシーンを観ておくと、より深く楽しむことが出来るだろう。

「レディ・ホーク」

(注:若干のネタバレを含むと思われますので、未見の方はどうかご注意を!)
レディホーク [DVD]
リチャード・ドナー監督による、中世ヨーロッパを舞台とした1985年製作のアメリカ映画。二人にかけられた呪いにより、日没後は人間、日中はタカに姿を変える美女イザボーと、逆に日中は人間、日没後は狼に姿を変える黒騎士ナバール。お互いが人間の姿で会えるのは、日没と夜明け前のほんの一瞬(かたわれ時!)だけ。果たして二人は呪いの元凶である大司教を倒し、再び人間の姿に戻ることができるのだろうか?

「君の名は。」終盤前、「かたわれ時」のあの再会シーンに泣いた!感動した方には必見の作品!

「アップサイド・ダウン/重力の恋人」

アップサイドダウン 重力の恋人 [DVD]

日本のアニメーション映画である、「サカサマのパテマ」と非常に良く似た設定を持つ、2013年に公開されたフランスとカナダの合作作品。空と地上、それぞれが持つ「二重重力」によって、真反対に引力が作用する双子惑星で、貧困層の住む「地上の世界」の少年アダムは、富裕層が暮らす「空の世界」の少女エデンに恋をする。互いの世界を行き来することは固く禁じられていたが、2人は人里離れた丘で交流を深めていた。

しかしある日、2人は一緒にいるところを見つかってしまい、上の世界の人間と交流した罪でアダムの家は焼き払われてしまう。それから10年後、アダムは2つの世界をつなぐ「トランスワールド社」に入社し、上の世界に潜入してエデンとの再会を試みる。

実は10年ぶりに会ったエデンが、アダムに関する記憶を失っていたり、とにかくその映像美の凄さなど、「君の名は。」に通じる要素を持つ本作。特に本作の終盤の展開は、「君の名は。」鑑賞後に観ると、より楽しめることは間違いない。

「イルマーレ」

イルマーレ (字幕版)

2000年の韓国映画。イタリア語で海を意味する「イル・マーレ(Il Mare)」という名の海辺の家を舞台に、設置された郵便受けを通して文通を行なう2人の男女を描いた恋愛映画。2006年には、キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロック共演により、ハリウッドでもリメイクされているだけに、実は公開前から、既に観た人たちの間では、本作のタイトルがネット上で噂になっていた。

本作も、非常に「君の名は。」の重要な設定に似た内容なので、ストーリーの紹介は自粛させて頂くが、「ああ、実写化したらこんな感じかも?」そんな楽しみ方も出来るし、もちろんリピート鑑賞前の補完にも役立つので、是非ご鑑賞を!

「ターンレフト・ターンライト」

ターンレフト・ターンライト 特別版 [DVD]

2003年に公開された香港・シンガポール製作のラブ・コメディー映画。監督は男達の非情な世界を描かせたら第一人者のジョニー・トー。原作は台湾の絵本作家幾米(ジミー)の作品《Separate Ways》(邦題:君のいる場所)。

若手バイオリニストのジョン(金城武)は、初恋の人である翻訳家のイブ(ジジ・リョン)と出会う。二人は子どもの頃サマーキャンプ中に出会い、お互いに好意を抱いていたが、その後音信不通になっていた。

お互いが探していた相手だと知った二人は、また会おうと夕立で大雨の降る中電話番号を交換して別れた。しかし翌朝、紙に書かれた電話番号が雨に濡れてしまって、読めなくなっていることに気がつき愕然とする。覚えているのは、お互いの学生時代の学籍番号だけ。

実は二人は壁1枚を挟んで建てられたアパートの隣同士に住んでいたのが、それぞれのアパートの入り口は離れており、アパートの門を出るといつも右に曲がるジョンと左に曲がるイブは、運命のいたずらですれ違ってばかりで顔を合わせることがない。果たして、彼らは再び出会うことが出来るのか?

とにかく徹底的にすれ違ってばかりで出会えない2人!このまま会えないで映画が終わるのか?と観客が思っていると、ラストで起こるトンデモなく予想外の事態!出会えない2人を徹底して描くことで、「あ、確かにこの二人が会うには、これくらいの事件が起こらないとダメかも?」と、観客に納得させてしまうのは、さすがジョニー・トー監督の手腕だといえる。「君の名は。」の、あの予想外の展開と、2人の恋の行方にハラハラした方に、オススメの作品。

「ビューティー・インサイド」

ビューティー・インサイド(字幕版)

家具デザイナーのウジンは、18歳のときから目覚めると自分の記憶以外の外見、性別、国籍等の全てが変わるようになってしまった。男、女、老人、子ども、外国人…。人に会う仕事ができないため、才能とインターネットを活かして活躍している。そんな彼の “病気”のことを知っているのは母と親友だけ。ある日、アンティーク家具店で働く美しいイスに出会い、一目で恋に落ちてしまう。

彼女に会いたい一心で、毎日初めてきた客のようにお店に通う日々。彼女に告白する“見た目”になる日を待って、ついにデートに誘い、ふたりはロマンティックな3日間を過ごす。しかし、同じ姿でいるため3日間徹夜をしたウジンは、うっかり電車で寝てしまい起きると全く別の顔に・・・。
ウジンはイスに真実を話すことができるのか?イスは、毎日姿が変わるウジンの愛を受け止めることはできるのか?

今回紹介する作品の中では最も新しい作品であり、今年の1月に日本で劇場公開された際には、観た人たちの間でも非常に評価の高かった映画。
「君の名は。」での、眠りが引き金となって二人が入れ替わる設定や、相手の顔が判らなくても運命の相手だと気付けるのか?など、非常に似た要素が多い作品なので、大事な人と二人で観るのにオススメ!といえるだろう。

「哀愁」

哀愁(字幕版)

「君の名は。」のタイトルの元となった、1953年の日本映画「君の名は」の更に元ネタである、1940年製作のアメリカ映画。高校生の恋愛とは違って、こちらは完全に大人の恋愛を描くだけに、ドロドロのメロドラマ的展開で救いの無い悲劇的な結末を迎える。一部で言われている、「ハッピーエンドじゃない方が良かったんじゃ?」という意見。もしも「君の名は。」が、そんなバージョンで作られていたら?そうした視点からも観ることが出来るので、リピーターの方には、こちらもオススメだといえるだろう。

最後に

以上、実写映画6本を紹介してきたが、他にも「Xメン・フューチャー&パスト」や、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」など、様々な作品タイトルがネット上に上がっているので、是非これ以外にも、ご自分のオススメ作品を探してみてはいかがだろうか?ひょっとしたら、あなたしか気付いていない意外な作品が、「君の名は。」と重要な関係を持つ映画かも知れませんよ!

(文:滝口アキラ)

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    滝口アキラ

    滝口アキラ 映画ライターにしてブルース・リー研究家。主な著書に、「ブルースリー超全集」「俺たちのジャッキーチェン」「俺たちの007」などがある。映画のコミカライズや、日本オリジナル映画主題歌などの、「失われた映画カルチャー」にも造詣が深く、TBSラジオ「ウイークエンドシャッフル」へのゲスト出演、今関あきよし監督作品への声優出演、更には「実際に映画に出演する映画ライター」として、現在「毎月1本必ず映画に出る」をノルマに活動中。その抜群の企画力と、交友関係の広さには定評がある。

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