ジョン・ラセター「ヒット映画三原則の一つは、悪役であっても魅力的にということ」

映画を集中して観ている間は、その世界に入り込んで現実逃避出来ます。
…が、やはり現実は現実。人間関係で悩んでいる方も、逃げ出してしまいたい!と思っても簡単にその関係を放棄するのは難しいものです。私もなかなか厳しい上司の元で仕事をしていた時は、夢にまで出てくることもありました。笑

「悪い人でもイヤなところばかりじゃなくて、見どころもある!」

と頭ではわかっていても、余裕がないとなかなかそこに目を向けられません。

 

ピクサーの作品にもこれまでたくさんの悪役が登場して来ました。

ジョン・ラセターのヒット映画三原則のうちのひとつ、「登場人物が魅力的である 悪役であっても魅力的に」にのっとり、どの悪役にも見どころはあって憎みきれないのですが、それでも成ばいされるとすっきするもの。

今回は私の独断と偏見で、ピクサーの長編アニメーションに出てくる悪役をランキングにして発表させて頂きます!

第5位 「トイ・ストーリー」のシド・フィリップス

トイ・ストーリー (吹替版)

・プロフィール:主人公アンディの近所に住む「おもちゃ殺し」という異名をもつ、おもちゃたちにとって怖い存在。歯科矯正をして、ドクロのTシャツを着て見るからに悪役、といった感じ。
・悪者になった経緯:(特に作品の中で描写はありませんが、若気の至りでしょうか。お母さんには従順。)
・悪事:おもちゃを改造したり、爆発物を括りつけて爆破したりおもちゃをいじめまくる。
・結末:おもちゃたちの復讐に恐れおののき、妹の人形にまで怖がって逃げまわるようになる。
・その後:「トイ・ストーリー3」では、このシドがゴミ収集の仕事をする作業員として同じドクロのTシャツを着て再登場。

第4位 「モンスターズ・インク」 /「 モンスターズ・ユニバーシティ」のランドール

モンスターズ・インク (吹替版)

・プロフィール:8本の手足を持った、紫色のトカゲのようなモンスター。カメレオンのように、身体を周りの色と同化させることで消えたように見せることが出来る。もともと目が悪いのに、消えて見えるようにマイクの指摘でメガネを掛けないようになったため、目つきが悪い。
・悪者になった経緯:常に怖がらせ屋として1位のサリーをライバル視し、「モンスターズユニバーシティ」ではサリーのせいで大事な戦いで負けたと思っている。
・悪事:サリーに勝つために、モンスターズ・インクの社長ウォーターヌースの陰謀に協力をして、実験台であるブーを狙って人間界に戻さないように画策。
・結末:ブーにやっつけられて、サリーとマイクによって人間界に追放される。
・その後:ディズニーランドのアトラクション「モンスターズ・インク ライド&ゴーシーク」では、自力でモンスター界に戻って来た、という設定になっている。

第3位 「トイ・ストーリー3」のロッツォ・ハグベア

トイ・ストーリー3(吹替版)

・プロフィール:保育園を牛耳る、イチゴの香りのクマのぬいぐるみ。一見すると、杖もついてとても穏やそうに見える。
・悪者になった経緯:前の持ち主に誤って置き去りにされてしまい、自力でその少女の元に戻ったところ、すでに新しいロッツォが可愛がられているのを見て性格が歪んでしまう。
・悪事:保育園に入ってくる新入りのおもちゃたちを、まだ分別が付かずおもちゃを乱暴に扱う月齢の「イモムシ組」に入れて監視することで、自分たちが穏やかに「ちょうちょ組」で暮らせるようにする。焼却炉で、ウッディやバズたちと一緒に燃やされそうになってしまう時も、自分だけが助かり、ウッディたちを見捨てようとする。
・結末:ゴミ集積場の作業員が、「昔持っていた」とロッツォを懐かしみ、ゴミ集積場の作業車の先端にくくりつけられてしまう。

第2位 「カールじいさんの空飛ぶ家」のチャールズ・F・マンツ

カールじいさんの空飛ぶ家 (吹替版)

・プロフィール:劇中では94歳。元々、カールじいさんと奥さんのエリーが憧れていた 1930年代に活躍した冒険家。
・悪者になった経緯:冒険で見つけた「パラダイスの滝の怪物」とされる怪鳥の骨が偽物と断定され、冒険家協会の協会員資格を剥奪されてしまったために心が歪んでしまった。
・悪事:怪鳥を見つけて名誉挽回をするために、南米の洞窟に飛行船を置いて奮闘していたが、訪れる冒険家たちも同じく怪鳥を狙っていると思い込み、彼らを片っ端から片付ける。カールじいさんやまだ子供のラッセルも同じく攻撃をする。
・結末:カールじいさん、ラッセルたちとの熾烈な戦いの末に飛行船から雲の下に落ちていく。

第1位 「Mr.インクレディブル」のシンドローム (本名 バディ・パイン)

Mr.インクレディブル (吹替版)

・プロフィール:子供の頃に、Mr.インクレディブルの熱狂的ファンで「インクレディボーイ」と名乗っていた。
・悪者になった経緯:Mr.インクレディブルの相棒になろうとしたのにも関わらず邪険にされたため、それ以降Mr.インクレディブルやスーパーヒーローを憎悪するようになり、人間不信になってしまった。
・悪事:引退したヒーローたちを騙してロボットと戦わせ、どんどんと殺害していく。最終的には、自身がスーパーヒーローになるために、自分で開発したロボットを自分が倒す、という自作自演をしようとする。
・結末:Mr.インクレディブルとの壮絶な戦いの後、マントが飛行機のエンジンに巻き込まれて死んでしまう。

ランキングは、同情の余地があるか、周りにいそうか、などの観点から選抜しました。
「身の回りにいるちょっと苦手なあの人」に似ていそうなキャラクターはいましたでしょうか?(ここにいる悪役たちは、極端過ぎますでしょうか!?)

イライラした場合に、この悪役たちを重ねてみて、ほんの少しでもゆとりが出たら嬉しいです。(そしてそんなことじゃゆとりは出ません、という方は作品を観てみて成ばいされたり改心するところまで観てみてください!)

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(文:hosohana

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    hosohana

    hosohana 1984年生まれ。2児の母。 映画に携わることだけを考えて就活し、「何らかの形でPixarに関われるのでは!?」と思い某IT企業に勤務しています。至福の時は、ポップコーンとビールを手に映画を観ている時。出身は、映画のロケ支援を市を上げて行っている長野県上田市です。映画以外の趣味は、食器集めとサラダ屋さん巡り。特技は人を痩せさせることです。 好きな国はハワイとニューヨーク。NYに行った時に「アイ・アム・レジェンド」の撮影で道が閉鎖されていたり、Apple Storeで買い物をしようとしたら大好きなウーピー・ゴールドバーグがお会計の列で前にいたり、訪れると何かミラクルが起きます。

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