本物の手錠は痛い!秋吉久美子の『昭和枯れすすき』Blu-ray発売イベント
編集部公式ライターのアスカでございます。
過去の松竹映画をBlu-ray画質で蘇らせる“あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション”に『昭和枯れすすき』が登場しました。1975年に公開された本作をBlu-rayの高画質で楽しむことができます。
Blu-rayが発売となった2015年6月3日、出演者である秋吉久美子さんと映画評論家の樋口尚文さんによるトークショーが開催。秋吉さんはこの日集まった多くのファンを前に、ご自身の女優魂を熱く語っていましたよ!
まずは作品紹介から
簡単に『昭和枯れすすき』のご紹介をしておきますね。
子どものころに故郷の青森を離れ、それからはずっと東京で必死になって生きている兄妹の心の亀裂と愛憎を描いた作品で、昭和の大ヒット曲「昭和枯れすすき」がモチーフ。作品の主題歌にもなっていまして、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。キャストは兄・原田役を高橋英樹さん、妹・典子役を秋吉久美子さんが演じています。監督は野村芳太郎さん。
手錠の痛みに耐えて演じていた
樋口さんが『昭和枯れすすき』の公開当時の懐かしいポスターを広げ、ポスターの様子が作品の内容とかけなられている点を突っ込むと、秋吉さんは撮影の辛さを思い出し、手錠のシーンが痛くて大変だったことを激白。
「お兄ちゃん(高橋英樹さん演じる原田)に手錠かけられて引っ張られるシーンがあるんですが、それが本当に痛くて痛くて。」
しかし、この引っ張られるシーンが見どころの一つであるとベタ褒めする樋口さんは「あれ(演技したの)は秋吉さん?」と質問すると、秋吉さんは「高橋さんですよ。あのあと腫れ上がっちゃって(笑)映画だったらゴム製か何かにするべきなのに、本物の手錠だったんですから!」とコメント。メガホンをとった野村芳太郎監督のこだわりでしょうか、緊迫したシーンをリアルに描こうとした当時の様子が伝わってきました。
野村監督は楽しませつつ言いたいことを言う作品作り
野村監督について、秋吉さんは「昔の監督さんは助監督とかスケジューラーとかいろいろなことを学んでから最後に監督になるので、昔の映画ってしっかりしているんだな、としみじみと感じました。」とコメントし、「もっと一緒に仕事をしたかった。」と、10年前に他界されたことを残念に想う表情も。
続けて「お客さんに娯楽を見せながら、楽しんでもらいながら、だけど僕が言いたいのはコレだ、といった理念とか生き様とかをいろんなものを感じながら作っていたんだなっていうのが今になってわかりました。」と、秋吉さんが『昭和枯れすすき』の撮影を通じて見えた野村監督という人間像を語っていただきました。
やってみることが大事
最後に秋吉さんから「どんなものでもやるっていうのが大事だなというのがこの歳になってわかりました。やってみて初めてわかるものもあるし。」と、ものすごくパワー溢れる発言で締めくくっていただきました。今後も女優としてのご活躍に期待しています!
素晴らしい演技が随所に見られ、出演者や監督のこだわりがたくさん詰まっている“あの頃映画 theBEST 松竹ブルーレイ・コレクション『昭和枯れすすき』”は3,300円(参考価格:税抜)で絶賛販売中です!
(文・写真/アスカ)
公式動画:
あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション 昭和枯れすすき [Blu-ray]
(c)1975松竹株式会社
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