『ドクター・ストレンジ』がV2!今週の全米興収ランキング速報![11/11・12・13版]

全米興収ランキング(11/11〜11/13)

1位(→)『ドクター・ストレンジ』
2位(→)『Trolls』
3位(NEW)『メッセージ』
4位(NEW)『Almost Christmas』
5位(↓)『Hacksaw Ridge』
6位(↓)『ザ・コンサルタント』
7位(NEW)『Shut In』
8位(↓)『Boo! A Madea Halloween』
9位(↓)『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』
10位(↓)『インフェルノ』
(速報値/Box Office Mojo参照)

10月末に行われた第29回東京国際映画祭で日本初お披露目となった、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の最新作『メッセージ』が、ヴィルヌーヴ作品では過去最高となるオープニング成績を飾るが、先週ワンツーを飾った大作には一歩及ばず3位からのスタートとなった。とはいえ、Metascoreは82pt、ロッテントマトは93%という抜群の批評受けを記録し、このままアカデミー賞レースに向けて走っていくことも充分に考えられる。

SFというジャンルはオスカーでは相手にされないというジンクスは、すでに過去のもの。近年は作品賞枠の増加に伴ってかメジャーSF作品にもそのチャンスが与えられるようになったことは非常に大きい。配給のパラマウントは今年、マーティン・スコセッシの『沈黙-SILENCE-』と、デンゼル・ワシントン主演監督作の『Fences』で参戦すると思われていたが、ここにきて第三の作品が現れたというわけだ。しかも、先頃『沈黙-SILENCE-』のお披露目が12月の賞レース開始に間に合わないと報じられたことからも、今年のパラマウントの二番手に名乗り上げる可能性も高いだろう。

対照的に批評家からは散々な目に遭っているのが7位に初登場を果たした『Shut In』だ。ナオミ・ワッツとオリヴァー・プラットの共演に、昨年『ルーム』で大きな話題をさらった天才子役ジェイコブ・トレンブレイが出演するスリラー作品だが、ハロウィンの時期を過ぎてから公開させる選択が大きく裏目に出た週末となった。いずれにしても批評家から袋叩きに遭い、ロッテントマトでも驚異の0%という数字を叩き出す結果に。もっとも、ジャンル的には日本に輸入される可能性は低くないので、機会があれば一度観てみたいところだ。

先週初登場を果たした『ドクター・ストレンジ』は先週末比50%とはいえ、まだまだ危なげないヒットを記録。すでに全米国内では1億5000万ドルを超え、世界興収で5億ドルも目前だ。

ドクター・ストレンジ ティザーポスター
(C)2016 Marvel

 同様に2週連続2位となった『Trolls』は、先週比75%と落ちが少ない。子供向け作品の特徴が興収に色濃く出て、平日は一気に落ち込むものの、週末にしっかりと回復をするあたりは流石ドリームワークスといった印象を受ける。先日発表された、アカデミー長編アニメーション賞のエントリー27作品の中にも危なげなく入った同作。過去作が続けてノミネート入りを果たした『カンフー・パンダ3』に代わって、ドリームワークスの代表的なアニメとなることができるだろうか。

来年のアカデミー賞に話の照準を合わせるならば、今週の速報値26位に入ったアン・リーの『ビリー・リンの永遠の一日』は興行的には期待が持てる一方で、伸び切らない批評でやや苦戦を強いられる予感が漂う。もっとも、来週以降の拡大公開でさらに華々しい成績を残すことができれば、革新的な技術を掲げる同作のメンツは保たれるはずだ。

そして同じく29位にランクインしたポール・ヴァーホーヴェンの『Elle』は賞参戦への期待が益々高まる見事なスタートを切った。今年のカンヌ国際映画祭では無冠に終わったとはいえ、ヴァーホーヴェンの華麗なる復活作として、大絶賛で迎えられている同作。イザベル・ユペールの主演女優賞を筆頭に、外国語映画賞(フランス代表としてエントリーされている)や監督賞、あわよくば作品賞への候補入りも狙えるのではないだろうか。

来週は全世界が待ちに待った『ハリー・ポッター』のJ.K.ローリングによる新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』が超拡大公開でスタートする。初登場1位はほぼ間違いないが、果たしてどれほどのメガヒットとなるのか注目したい。

(文:久保田和馬)

    ライタープロフィール

    久保田和馬

    久保田和馬

    久保田 和馬 1989年生まれ。映画評論家/映画ライター/映像作家。フランス映画とアジア圏の映画をこよなく愛する。大学時代からの自主制作の延長で映像制作を行い、2013年から文筆業を開始。「図書新聞」へ映画評の寄稿、「リアルサウンド映画部」への寄稿など。

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