映画コラム
全てアドリブ!ラッスンゴレライな『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』鑑賞レビュー
全てアドリブ!ラッスンゴレライな『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』鑑賞レビュー
編集部公式ライターのアスカでございます。
ゾンビが出てくる、奇妙な物音がする、振り向いたら急に幽霊が襲い掛かってくる、などといったホラー映画はわりと好きなのですが、2015年1月24日より公開の映画『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』はなんとコメディー!
人気急上昇中「ラッスンゴレライ」の8.6秒バズーカーさんが応援隊長に就任したことでも話題になっている作品です。
雪が降る寒空の下、丸の内ピカデリーで公開ホヤホヤの作品を観て笑ってきましたので、ネタバレしない程度にレポートしますね。
ヴァンパイアなのに舞台はニュージランド
まず、ヴァンパイア(吸血鬼)の基本をおさらいしておきますと、ルーマニア・トランシルヴァニア地方のドラキュラがよく知られていると思います。夜間に行動して人の生き血を吸い、太陽の光や十字架が苦手で、シルバーやニンニクもダメ。
そんなイメージのヴァンパイアですが、本作「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」の舞台は現代で、場所はニュージランドの首都ウェリントンなんです。舞台がヨーロッパじゃないだけでちょっと笑えます。
活動時間帯は日光の当たらない夜が多いわりに暗いシーンはほとんどなく、むしろ彼らの行動を見てクスクスとほくそ笑んでしまうので観客としては愉快な気分になります。
シェアハウス取材でドキュメンタリー風
ヴィアゴ、ヴラゴ、ディーコン、ピーターの4人のヴァンパイアがシェアハウスで共同生活をし、なぜかその様子をテレビカメラが密着取材しているドキュメントテイストで物語が進んでいきまして、良い意味でものすごくB級の臭いがする作品です。
ぜんぜん怖くはなく、ヴァンパイアがヴァンパイアとしてどう楽しく生活していくか、オモシロおかしく描かれています。
いつの間にか人間までもがヴァンパイアと暮らすようになり、シェアハウスでの生活はもっと複雑に!この先はぜひ劇場でお楽しみください!
出演者の演技はすべてアドリブ
最後に、公式ブログを見てわかったのですが、この作品は脚本に沿ったストーリーで撮影が行われたものの、なんと出演者の演技はすべてアドリブなんだそうです!何なんですかねこれは!つまり、俳優さん自身の面白さがそのまま作品に表れていると言えるんじゃないでしょうか。
これが世界中の“観客賞”を総なめした理由なのかもしれませんね。観てて不思議な感覚のするホラーコメディ『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』は丸の内ピカデリーなど全国で上映中です。
ゆるすぎるヴァンパイアで笑っちゃおうゼ!
シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア 公式サイト
(文・アスカ)
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