「今もまだ藤野涼子のまま…」ソロモンの偽証・前後篇イッキ魅上映舞台挨拶
2015年3月7日より『前篇・事件』、そして4月11日より『後篇・裁判』が公開となる、映画『ソロモンの偽証』。宮部みゆきさんの最高傑作のミステリーを『八日目の蝉』の成島出監督が映画化した、今年大注目の作品だ。
いよいよ前篇が今週末公開となるが、それに先立ち"『ソロモンの偽証』前後篇イッキ魅上映イベント"と題して、前篇・後篇を一気に上映するプレミアムイベントが、2015年3月1日に全国の映画館にて実施された。
正式公開前に、前篇・後篇の2部作を一気見するイベントは日本映画史上"初"の試み。全国の映画館でも売り切れがあいついだプレミアムイベント。
上映映画館のひとつ『新宿ピカデリー』では、1万人のオーディションを勝ち抜き見事出演を決めた主要中学生キャスト7人による舞台挨拶が行われた。
人間関係と勉強の大切さを改めて知ることになった
舞台挨拶に登壇された主役・藤野涼子役の藤野涼子さんは、
「成市舞鶴監督から『私生活でも"藤野涼子"でいなさい』と言われ撮影に挑んでいたのもあり、今もまだ"藤野涼子"のままでいます。そうしているうちに、人間関係や勉強することの大切さを改めて知りました」
と、この映画に出演したことで生活の全てが変わったと語った。
大出俊次役・清水尋也さんは
「"裁判"の部分は動きが少ない分、表情や声だけで気持ちが動くシーン。後篇は時間的には長いのですが、あっという間に終わると思います」と作品の魅力について語った。
最後に作品の見どころについて聞かれ、神原和彦役・板垣瑞生さんは
「後篇の裁判で、僕ら中学生が最終的に何を見出したのかが見どころ」初の一般上映となる『後篇』について自身を持った様子を見せた。
藤野涼子を支える野田健一役の前田航基さん。
物語の重要な鍵を握る人物の1人、E-girlsの一員としても活躍する三宅樹理役・石井杏奈さん。
役作りのためにさらに10kgもの体重を増やし撮影に挑んだ浅井松子役・富田望生さん。
事件の始まりとなる命を落とした中学生・柏木拓也を演じた望月歩さん。
映画ツイートデーに合わせて"あの2人"が登場
さらにこの日は『映画泥棒』として知られる『カメラ男』と『パトランプ男』が、『映画ツイートデー』キャンペーン初日ということで登場。
壇上の中学生キャストにカメラを向けるなど、会場に集った観客を沸かせた。
この映画を悩んでいる子たちに観てもらいたい
舞台挨拶の最後では、会場に来ていた成島出監督も登壇。
「初めてのチケット買ってもらっての上映会に大変興奮している」と集まった観客に向けてコメント。
さらに映画の見所について
「前篇はショッキングなところがあるが、後篇は希望と救済につながっていく物語。今の日本映画は命をゲームみたいに簡単に殺してしまっている。だけど、人の死は怖いし、痛いし、悲しいもの。それを伝えたくて、この作品を撮った。もし"松子"や"柏木拓也"がこの作品を観れば、彼らが死なずに済んだかもしれない。同じように悩んでいる子どもたちに観てもらいたい」
と作品にかける想いを熱く語られた。
イッキ"魅"後に観客から沸き起こる拍手
日本映画界史上"初"の試みとなった今回の上映会。一般では初の鑑賞に集まった観客から、後篇の上映終了後、自然と場内から拍手が沸き起こり、しばらく鳴り止まなかった。
全てを映画にかけた中学生たちの本気が伝わる映画『ソロモンの偽証』は、今週末の2015年3月7日からいよいよ『前篇・事件』が公開なる。ぜひ劇場にて、その"想い"を感じてみてはいかがだろうか。
映画『ソロモンの偽証』公式サイト
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