『残菊物語』『乱』『仁義なき戦い』の3作品がカンヌクラシックスで上映決定
2015年5月13日に南フランスのカンヌで開催される『第68回カンヌ国際映画祭』の平行部門・カンヌクラシックスで、日本映画の名作である溝口健二監督の『残菊物語』・黒澤明監督の『乱』・深作欣二監督の『仁義なき戦い』の3作品がデジタルリマスター版で上映されることになりました。
カンヌクラシックスは世界の名作を紹介するために創設された同映画祭の主要部門です。
溝口健二『残菊物語』 (c)1939 / 2015松竹
『残菊物語』は明治から昭和を生きた小説家・村松梢風が原作の作品。歌舞伎役者の悲恋の物語を描いています。溝口健二監督以外にも複数の監督がメガホンを取っていますが、溝口健二作品は1939年のキネマ旬報方がベストテンで2位に入賞しています。
黒澤明『乱』(c)KADOKAWA 1985
黒澤明監督の映画『乱』は戦国時代の武将・毛利元就の逸話『三本の矢』とシェイクスピアの悲劇『リア王』を題材にした映画で、黒澤監督が制作した最後の時代劇。実在しない武将・一文字秀虎の晩年と3人の息子との確執などを描いています。
深作欣二『仁義なき戦い』 (c)東映
深作欣二監督の『仁義なき戦い』は惜しくも2014年に亡くなった菅原文太さん主演の代表作。戦後の広島で実際に起こった抗争を題材とした映画で、深作欣二監督の美学が現れている作品として海外の評価も高いものです。
日本が誇る名作が今年も出品されることで、クラシック作品に対する再評価が期待されます。
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