映画コラム
「日本のいちばん長い日」の原田監督が役者として活躍している映画をご存知ですか?
「日本のいちばん長い日」の原田監督が役者として活躍している映画をご存知ですか?
ども、ライターのゆうせいです。いよいよ8月8日に「日本のいちばん長い日」が公開されますね。本作品は、1945年8月15日の終戦前夜、日本では一体何が起きていたか?戦後70年の時を経て明かされる真実が描かれているわけで、この夏おさえておきたい邦画ナンバー1と言えます。
出演者は、役所広司、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山崎努と、声だけでもその存在感がハンパない方々が名を連ねています。
その話題作の監督が「原田眞人」氏なのですが、実は原田監督は役者として複数の映画に出演しています。ファンの方からしてみると有名な話なのですが、あのトム・クルーズ主演のハリウッド超大作「ラストサムライ」や、ジェット・リー主演の「SPIRIT」が出演作なんです。
それも、かなり重要な役で。
ただ、重要は重要なんですけど、「やめてくれぇ!」と言いたくなるくらい悪いというか、特徴的な日本人の役なんです。
「ラストサムライ」ではガトリング砲をぶっ放す日本人役として出演
トム・クルーズ主演、渡辺謙共演の「ラストサムライ」では、ガトリング砲を二人にぶっ放す指令を出す大臣「大村」として出演しています。
このラストシーンなんですが、若かりし頃の僕にはもう衝撃的すぎて、2、3日は飯が喉を通らないどころか、「絶対ゆるさないからな!」と思うほど、腹が立ったのを覚えています。
時を経るにつれて、いつしかそんな大村のことを忘れることができていたのですが、その3年後に衝撃的な再会をすることになります。
「SPIRIT」では男と男の戦いに毒を盛る日本人として出演
ラストサムライから3年後、香港・アメリカ合作映画「SPIRIT」が公開されました。この作品は、ジェット・リー演じる高慢な武道家が、戦いや悲劇を通じて本当の強さとは何かを見つけるというストーリーの素晴らしい映画です。
クライマックスでは、日中友好のための試合に挑みます。しかし、そこで「大村!生きとったんか!」と言わんばかりの日本人が登場。
正確には大村ではなくて、「ミスター三田」ですが。
なんとこのミスター三田、正々堂々と戦っているジェット・リーのお茶に毒を入れて日本を勝たせようとする歪んだ正義の持ち主なんです。ラストサムライでの前例がありますから、マジでいい加減にしてくれと、映画だってこと、フィクションだってこと、演技だってこともそっちのけで、「原田眞人」という名前が脳裏に焼き付いたのを覚えています。いま考えると、それだけ印象的な役回りでもあり、演技力でもあったのでしょう。
そんな原田監督の印象をガラッと変えてくれた「駆け込み女と駆け出し男」
それから10年ほど過ぎたこと。大好きな大泉洋主演の「駆け込み女と駆け出し男」を観賞しました。観賞後、勝手に今年のベストムービーだな、最高だったなとほくそ笑んでいたところ、エンドロールに「監督:原田眞人」の名前が。
え!
大村?
ミスター三田?
まじで?
まさか「大村」、「ミスター三田」と若き頃の僕の心を揺さぶってきた人に、さらに大きな衝撃を与えられるとは思いもしませんでした。しかも役者ではなく監督という役回りで。
大好きな「原田眞人」監督の最新作を見ずにはいられない
大村のことも三田のこともすっ飛ばして、原田眞人監督の大ファンになってしまった筆者ですが、最新作「日本のいちばん長い日」も楽しみでしかたありません。
間違っても大村や三田は出てこないと思いますが、戦争を舞台に渦巻く人間模様の中には、もしかしたら近しい人物がいるかも…。
そのあたりも裏の楽しみとしながら、劇場に足を運びたいと思います。
それではまた。
ご存知、ゆうせいでした。
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