映画コラム
夏の仮面ライダー&スーパー戦隊映画の楽しさ!
夏の仮面ライダー&スーパー戦隊映画の楽しさ!
TVシリーズの設定を大きく覆す
『劇場版 仮面ライダードライブ』!
続いては『劇場版仮面ライダードライブ サプライズフユーチャー』。こちらはバイクではなく自動車に乗り、意思を持ったベルトさんの力で変身する警視庁特状課刑事・泊進ノ介(竹内涼真)とその仲間たちのお話ですが(ものすごいザックリした説明!?)、劇場版ではそのベルトさんがまもなく暴走を始めて世界を征服してしまうという、その危機を未来の進ノ介の息子が伝えに来るというところからお話は始まります(それってターミネ……おっとっと?)。
これまで1年近く続いてきたTVシリーズの流れを大きく覆す設定にファンはびっくりですが、こちらもニンニンジャーに負けず劣らずのスーツ・アクションが楽しく、またネタバレは避けますが、意表をついた展開もなるほど納得。個人的には特状課の面々の活躍ももっと見たかったところですが(たとえば、りんな役・吉井怜のシーンとか!)、課長役・片岡鶴太郎のわかる人にはわかる往年のギャグがさりげなく口から漏れるあたりも嬉しく、対する参事官役でゲスト出演の柳沢慎吾も、定番のアレをやってくれています。
また銀幕ゆえか、TVだと勝気ヒロインの印象が強い内田理央が、ここでは可憐さが強調されているようにも思えました。また特筆すべきは進ノ介の未来の息子エイジ役に扮する千葉真一の息子・真剣佑のイケメンぶりと、父親仕込みのアクションの切れのよさ。思わず彼を主演にした現代アクション映画などを見たくなってしまいました。柴崎貴行監督、いかがなものでしょう?
アクションの鍛錬と実践を続ける
かけがえのない両シリーズ
『仮面ライダー』シリーズもスーパー戦隊シリーズも、アクション映画が日本映画界から消え去っていた80年代から世紀末にかけて、唯一といっていいほどアクション俳優やスタントマンなどを育ててきたかけがえのない存在であり(同時にイケメン俳優も多数輩出!)、その意味では最近ようやくアクション映画が日本でも再び作られるようになり、鍛錬を続けてきたスタッフ&キャストの意気が上がってきています。
映画の基本はアクション。それを実践し続ける両シリーズはこれからも応援していきたいものです。
■「キネマニア共和国」の連載をもっと読みたい方は、こちら
(文:増當竜也)
■「劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー/手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!」
■公開日:2015年8月8日
■「劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー」
竹内涼真 内田理央 上遠野太洸 稲葉 友
吉井 怜 浜野謙太 井俣太良 クリス・ペプラー
真剣佑 筧美和子
塚地武雅(ドランクドラゴン) 高橋健一(キングオブコメディ) 小山力也(声の出演)
松島庄汰 馬場ふみか 蕨野友也
柳沢慎吾 / 片岡鶴太郎
原作:石ノ森章太郎 脚本:三条 陸 監督:柴崎貴行
主題歌:Mitsuru Matsuoka EARNEST DRIVE『re-ray』
音楽:鳴瀬シュウヘイ 中川幸太郎
アクション監督:石垣広文(ジャパンアクションエンタープライズ)
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)
■「手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!」
西川俊介 松本 岳 中村嘉惟人 矢野優花 山谷花純 多和田秀弥
藤本敏史(FUJIWARA)
矢柴俊博
笹野高史
声の出演:東地宏樹 潘めぐみ
原作:八手三郎 脚本:下山健人 監督:中澤祥次郎
音楽:山下康介 アクション監督:福沢博文 特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)
特別協力:滋賀県 三重県 甲賀市 伊賀市 伊賀上野観光協会
■公式サイト:
http://www.drive-ninnin.jp/
劇場版「ドライブ・ニンニンジャー」製作委員会 ©石森プロ・テレビ朝日・ ADK・東映 ©2015 テレビ朝日・東映AG・東映
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。