「まるで『朝まで生テレビ』のようだ(笑)」ー『ドローン・オブ・ウォー』田原総一朗×森本敏トークイベント
2015年10月1日(金)より全国公開された映画『ドローン・オブ・ウォー』は、遠隔操作で空爆を行う現代戦争の恐ろしい実態と、アメリカ国内の“戦地”と“家庭”を行き来するドローン操縦士の異常な日常をリアルに映し出す、まさに「現在」の戦争映画と呼べる作品。
この度フリーキャスターの長谷川豊を進行に、政治・軍事分野におけるスペシャリストである田原総一朗、森本敏を迎え、トークショー付き上映会を早稲田大学大隈記念講堂 小講堂にて実施した。
僕らは廃人になっていた
冒頭、長谷川に本作の感想を求められると田原は、「ニュアンスとしては『アメリカン・スナイパー』に似ており、今回のドローンのような(軍人の)役割になっていたら恐らく僕らは早く廃人になっていた 。」と感想を述べた。
森本は「一番の問題は兵器のシステムが恐ろしいのではなく、それを使う人間の意図が怖い」述べ ると、国連で現在話されている軍事用ドローンの自動化、アメリカ国内で の“ドローン操縦士”の勲章授与の問題についても触れ、「人間の在り方、兵器に在り方について考えさせられる」と一連の軍事用ドローンの問題を引き合いに出し、作品の感想を述べた。
「ボタン1つで一方的に相手を爆撃する今までと違うこのような新しい戦争は許されるべきか?」と長谷川が問いかけると田原は「許す、許さないの前にまず、このアンバランスさに人は耐えられなくなるのではないか」と見解を述べた。
また、世界のドローン保有数や、日本でも“偵察用ドローン”が運用開始するなど新たなドローン法案が国会で話されているなどのはなしを受けて司会の長谷川は終始、驚きの声を上げた。
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