こんにちは。シネマズ公式ライターの大谷です。
芸術の秋、ということで映画好きの皆さんはどんな作品を観るご予定でしょうか。

有名原作や話題の映画が次々と公開されていますが、特撮ヒーローもの＆ご当地ものが大好きな筆者からご紹介したい映画がひとつ。

それが11月14日（土）公開の『日本ローカルヒーロー大決戦』です。
映画の紹介の前に、「ローカルヒーロー」と言われてピンと来ない方もいるかもしれません。

「説明しよう！！」（一度言ってみたかったやつ）

「ふなっしー」や「くまモン」など、非公式、公式問わず全国には数多くのご当地キャラクターがいますが、いわゆる「ゆるキャラ」と呼ばれる系統のキャラクター以外にもオリジナルのヒーローとして地域の活性化に努めているキャラクターがほぼ全国にいます。
それが「ご当地ヒーロー」＝「ローカルヒーロー」なんです！
地域の伝承を元にしたキャラクター設定や地元の魅力を紹介するストーリー、デザインやアイテムにご当地性が取り込まれていたり、中には方言で話すキャラクターもいるなど個性豊か。
特に、自分の地元やゆかりのある土地のキャラクターなら応援したくなっちゃいますよね。

そんなファンの応援の元、誕生したのがこの映画『日本ローカルヒーロー大決戦』なんです。

ファンの気持ちがひとつになった映画

現在シリーズ5作目が放送中の千葉県木更津市のヒーロー「鳳神ヤツルギ」を中心に、北は北海道から南は沖縄まで全国49団体104キャラクター（敵キャラ含む）が集まって制作された今作は、クラウドファウンディングで一部資金を募り、企画が実現したインディペンデント映画でもあるんです。
目標を大幅に上回る金額でプロジェクトが成立しており、その点でも多くの人による支援と映画完成への願いがあったことが感じられます。

子供や市民たちの声援でパワーをもらったヒーローが敵を打ち破る展開のように、まさにファンの応援が形になったといえる作品です。



舞台は全国のヒーローが一同に集うイベント。
会場へ急ぐ子供たちが近道をしようと足を踏み入れた立ち入り禁止区域には、世界を消滅させようとたくらむ破壊の神・煉獄大魔王と4人の魔神が封印されていました。
その封印を解いてしまった子供のひとり、ミコトが大魔王の魂に憑依されてしまいます。
危機を感じ、駆けつけた鳳神ヤツルギこと大和タケルですが、その強大な力に破れ、ヤツルギの力を奪われてしまうのです。
そんな世界の危機に、イベントに出演するために集まっていたヒーローも大魔王と魔神たちに立ち向かいます！

リアルな世界でのヒーローとしての姿にも注目

また、この映画を通じて開発途上国の子供たちにポリオワクチンを贈るというプロジェクトも。興行収入の5％を認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会（略称JCV）」に寄付するとのこと。
作品の中だけでなく、現実でも世界の子供たちを救うヒーローとしての活躍も見逃せません。
もちろん私たちも、作品を観ることで世界の子供たちの力になれるというのは嬉しいことですよね。



「鳳神ヤツルギ」は千葉県を中心に、その他にも地元を中心にヒーローショーを行っていたり、ローカル局での番組を持っているヒーローも多数います。
また、11月21日（土）、22日（日）には映画に登場したヒーローをはじめ、全国のヒーローが集結する「2015日本ローカルヒーロー祭」も開催されます。
会場は上映館のひとつ「Ｔ・ジョイ蘇我」のあるフェスティバルウォーク蘇我やその周辺の特設ステージですので、この機会に映画を観て、さらにショーも観てローカルヒーローの魅力を体感してみるのもいいかもしれません。



『日本ローカルヒーロー大決戦』は11月14日（土）、T・ジョイ蘇我ほか、イオンシネマ系列全13劇場で公開です。
ヒーロー好きのお子さんと一緒に、またヒーローが好きな大きなお友達も、ぜひ会場に足を運んでみてください！
公式サイト：http://movie.yatsurugi.net

（文：大谷和美）


(c)株式会社ヤツルギ魂