葉山奨之、独占インタビュー|映画『流れ星が消えないうちに』
―本作で加地はひとり旅行をしていますが、葉山さん自身も撮影後ヨーロッパにひとり旅行されたそうですね。
行きました!だから加地が、狭い世界じゃなくて、広い世界を見たいんだと言ったことに関しては、すごく共感できました。僕も狭いところの刺激じゃなくて、例えば海外でしか見られないものを見たりだとか、そういう行動をするタイプなので。
―ひとり旅行は怖くありませんでしたか?
結構みんなにも同じこと聞かれましたが、怖いというよりは楽しみの方が大きかったですね。10代のうちに絶対1人で海外に行くという目標があって、たまたまスケジュールが空いた今年の4月に、マネージャーさんから「今なら行けるよ」って言われたので、これはもう行くしか無いと思い、出発するまで5日くらいしか無かったのですが、そこから飛行機の手配とかホテルの予約とかして、その作業がまず楽しかったです。
―旅行中、大変だったことは?
出発前に演じていた役で髪の色が明るくなっていたんです。それが、パスポートの写真とあまりに違うってことで、ロンドンの入国審査の時に「お前日本人じゃないだろ」みたいなこと言われ、入国審査に時間がかかったんですよね。他の人はどんどん通っていくのに「ユーストップ!」って言われて、もうその時は日本へ帰ってこられないんじゃないかと思いました。
―それは大変でしたね。
他の人が10分くらいで通過しているのに、僕は30分くらい引っかかって、やりとりしているうちにスーツを着た明らかに警察っぽい人が来て…。英語も分からなくて苦労しました。「スーツケースの中、全部チェックさせろ」となって、明らかに疑われている感じなんですよね。
―怖い体験をしてしまいましたね。
その時は死ぬほど怖かったですが、今思うと楽しかったなという感じです。でも、今でもなんで帰って来られたのか分からないです。最終的には両手の指紋を全部採られて、書類にサインさせられてみたいな感じで、帰りはその書類を出すことで無事に日本に戻って来られました。
柴山健次監督との武蔵野デート
―撮影地となった武蔵野市・三鷹市で印象深い出来事といえば?
撮影に入る前に監督とロケ地になる場所を、1日デートしたことですね。
―監督とデートですか?
どの作品でもそうなんですが、台本や原作を読んで、なんとなく想像はつくけど、撮影に入る前に現地に行って、どんなところに住んでいるとか、実際に見ることは、役を作る上ですごく大切なことだと思っているんです。それで、監督にそのことを伝えたら、監督も同意してくれて、スケジュール的に1日しか空きがなかったのですが、そこに合わせてもらい、吉祥寺に集合してデートしました。そこでは、加地のことについてとか、お互いが考えていることを話して、気づくことがいっぱいあったので、そのデートがなかったらちゃんと役作りが出来なかったと思います。
―では「また行きたい」と思う場所はどこですか?
プラネタリウムですね。映画の中でも鍵となっている場所です。僕は小学校以来だったのですが「こんなに大きかったっけ?」とか、そういう発見もありました。時間があれば、また行きたいですね。
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