『ヒロイン失格』主題歌、西野カナ「トリセツ」に込められたピュアな思い
紅白歌合戦で西野カナが歌う「トリセツ」。こちらの曲は大ヒット映画『ヒロイン失格』の主題歌でもあり、映画をより良いものにするアシストも担っていました。今回は楽曲の魅力と映画の魅力を合わせてご紹介します!
(C)2015 映画「ヒロイン失格」製作委員会 (C)幸田もも子/集英社
「トリセツ」とは「取り扱い説明書」の略
今回の楽曲の「トリセツ」とは「取り扱い説明書」の略です。
西野カナは今回の歌詞を映画の脚本のを読んで書いたと言います。
「男性になかなか理解してもらえない女性の内面、乙女心を『取り扱い説明書』になぞらえて描いた曲」と様々なインタビューで仰ってもいますね。
男性からすると一見わがままに見えるような非常に要求の強い歌詞。しかしそれは決してわがまま一辺倒ではなく「大好き!」という愛する彼への気持ちを示すものなんですよね。
歌詞に対する感じ方は、男女や恋愛価値観によって人それぞれ異なるかもしれません。その感じ方の違いを恋人同士、友人同士語り合える曲でもあるのではないでしょうか。
(C)2015 映画「ヒロイン失格」製作委員会 (C)幸田もも子/集英社
映画『ヒロイン失格』を見ると、はとりが利太に囁いているように聞こえる!
「トリセツ」の歌詞は、要約すれば「もっと私のこと見て!」「ずっと私のこと愛して!」というもの。恋した女性の彼への愛情溢れた歌詞になっています。
歌詞だけ見てもとてもストレートな愛を感じるものですが、映画『ヒロイン失格』を見るとより強くそう感じます。桐谷美玲演じる主人公はとりから、山崎賢人演じる利太への愛のメッセージのように感じるのです。というか、そうとしか思えません。
以下は歌詞が示している歌詞の一部です。
※詳細の歌詞は権利上表示をしておりません。ニュアンスのみ感じ取ってみてください。
・急に不機嫌になることがある
・放っとくと怒る
・定期的に褒めよう
・小さな変化にも気づいてあげよう
・太ったとかは余計
・目移りしたら最初の頃を思い出そう
・何でも無い日のちょっとしたプレゼントは効果的
・手紙が一番嬉しい
・泣いてたらギュッと強く抱きしめてあげよう
・たまには旅行にも連れてくこと
・記念日にはオシャレなディナーに行くこと
・カッコよくエスコートすること
・全部受け止めること
驚くくらいピュアな歌詞であると言えます。あまりにピュアすぎて「こんなん理想的過ぎて逆にそう簡単にいかない!」と反感を覚える方もいるでしょう。
しかし!初心忘れるべからずではないでしょうか。
(C)2015 映画「ヒロイン失格」製作委員会 (C)幸田もも子/集英社
大人は恋愛経験を甘えとして未来に適用してしまう
「トリセツ」の歌詞を考えた時に、ある程度恋愛経験のある方ならもどかしさや反感を覚えてしまうかもしれません。
それらの大半は経験則からくるものでしょう。『ヒロイン失格』で描かれる恋愛はピュアそのものであり、「トリセツ」はその延長線に存在します。そのピュアさはある意味私たちが理想とする恋愛の基本と言えるのではないでしょうか。
大人な気遣いをせず(できず)に、「好き!」が溢れる様、傷ついて流す涙、などは純粋そのもの。そういう気持ちは馬鹿らしいと思わず「初心」として立ち返るべき事なのではとも思ったりするわけであります。
「トリセツ」という曲をより堪能できる映画『ヒロイン失格』、DVDは2016年3月6日に発売されます。ラブコメ映画侮るなかれ。『ヒロイン失格』と「トリセツ」で、素直な自分を取り戻してみましょう。
(文:柳下修平)
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