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西島&香川&竹内が大興奮!映画『クリーピー』ベルリン国際映画祭、現地レポ
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西島&香川&竹内が大興奮!映画『クリーピー』ベルリン国際映画祭、現地レポ
2016年6月18日より全国公開される黒沢清監督の最新作『クリーピー 偽りの隣人』が、現在ドイツ・ベルリンで開催中の第66回ベルリン国際映画祭に正式出品され、現地時間2月13日に「ベルリナーレ・スペシャル」部門にてワールドプレミア上映が開催された。早速現地の模様がシネマズにも到着した。
『クリーピー 偽りの隣人』ベルリン国際映画祭現地レポ
第15回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、作家・綾辻行人も「展開の予想できない実に気味の悪い(クリーピーな)物語」と絶賛した前川裕の原作小説を、名匠・黒沢清監督が待望の映画化する本作。ある夫婦の日常が、奇妙な隣人への疑惑と不安から深い闇へと引きずり込まれていく驚愕のサスペンス・スリラーとなっている。
このたび本作が、第66回ベルリン国際映画祭に正式出品された。黒沢清監督にとってはベルリン国際映画祭は、第49回(1999年)でフォーラム部門に出品した『ニンゲン合格』以来17年ぶりのこと。さらに主演の西島秀俊は第52回(2002年)でパノラマ部門に出品された斎藤久志監督の『いたいふたり』以来、14年ぶりのベルリンとなった。
映画祭には西島秀俊の他に、竹内結子、香川照之、黒沢清監督が出席。フォトコール、記者会見、レッドカーペット、そしてワールドプレミアとなる公式上映の舞台挨拶に登壇した。
現地ベルリンでも黒沢清監督への注目度はとても高く、公式上映のチケットは売り切れになり、満席となった1,650人の観客から万雷の拍手で迎えられた監督・キャストは、上映後にはスタンディングオベーションによる賞賛を受けた。
フォトコールのあとに行われた記者会見で、黒沢清監督は「怖いから始まり、徐々に引きこまれて心がウキウキしていく、滅多に観れない映画になったと思います。興奮を感じて欲しいです」とかたり、さらに「家族という基本的なコミュニティと思われていたものが壊れてきて、孤独と隙間が生まれています。映画はそこにつけ込んだ悪意を描きました。家族と言う単位が揺らいでいる原因の根は、とても深いと思います」と本作にかけた思いを語った。
さらに上映後行われた舞台挨拶の冒頭、黒沢清監督は「こんな気味の悪い映画を、こんな美しい会場で上映するということを決断していただいたベルリン映画祭には本当に勇気があるなと、深く感謝いたします」と挨拶。
さらに出演キャストに関して「映画の中ではかなり変な人ばかり出てくるのですが、ここに並んでいる3人の俳優は、普段はみんな紳士的で優しい人たちだということをこの場を借りて言っておきたいと思います」と語ると、西島秀俊は「香川さんはちょっとクレイジーなところがあります笑」と発言し会場からは笑いがおこった。
それに対して香川照之もドイツ語で「私は映画のキャラクターと同じ性格です」と自身が演じた少し不気味で奇妙な隣人に引っ掛けた挨拶をするなど、終始和やかなムードに観客たちも笑いと拍手で応えた。
さらに西島秀俊は「とても大きな劇場で、入った瞬間に驚きました。観客の皆さんと一緒に映画を観て、とても楽しんで観てくれていると感じた。盛り上がりと反応の良さは、これまで感じた事が無いほどで、とても幸せな上映でした」と興奮気味に語ると、竹内結子も「ああ、これが映画祭ってやつか、ってお客様の反応を見ながら感じました。こうやって反応してくださる方がいて、こうやって映画が完成するんだなって、この作品に出演できてすごく幸せです。とても素晴らしい体験をありがとうございました」と感動をあらわにした。
さらに香川照之も「黒沢監督のような本当に素晴らしい監督とともにベルリンの地に立てたことに本当に感謝します。黒沢監督ありがとう。そして最後まで見てくださって本当にありがとうございます」と感謝をのべ「これほど拍手が起きた上映は、今までで一番かもしれません」と同じく現地での観客の様子に興奮した様子をみせた。
写真中央はベルリン映画祭ディレクターのディーター・コスリック(Dieter Kosslick)氏
映画『クリーピー 偽りの隣人』は2016年6月18日(土)全国ロードショー。
(C)2016「クリーピー」製作委員会
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