映画コラム
誰が何と言おうと私にとっての「桜」映画はこれなんです!!
誰が何と言おうと私にとっての「桜」映画はこれなんです!!
待ちに待った春がきましたね! やっと暖かくなってきて、そろそろ桜が咲く季節。
桜といえば、「カードキャプターさくら」(笑)。
「美少女が変身して、悪者を魔法で倒す……」
魔法少女といったら、こんなイメージが強いですよね。
しかし「カードキャプターさくら」は、華麗な変身シーンもなければ、かっこいいというより、可愛い要素がとっても強い。
女の子なら誰もが、かっこよくキレイな魔法少女に憧れを持っていた中、
私はこの「カードキャプターさくら」が大好きでした。
当時小学校低学年、どうして好きになったの?と聞かれても、ぱっと答えられないのが歯がゆかったので、そんな理由を27歳になった今だから、考えてみることにしました!
「今日も映画日和ういログ」今回は、思い出深い『劇場版 カードキャプターさくら』を振り返ります。
想像する魔法少女とはちょっと違う?
「魔法少女」の見どころといえば変身シーンですが、主人公さくらちゃんは変身しないんですよね。
魔法で作られた不思議な街があるわけでもなく、ごく普通の家に暮らす小学生なので、戦闘用コスチュームに変身できるような魔力は持ち合わせていません。
パジャマや私服で戦うこともあるし、大親友の知世ちゃんが作ってくれた衣装を着て戦闘に挑むんです。
魔法のカードを集めるきっかけも、ひょんなことから。
さくらちゃんがうっかり、空高くに散らばせてしまった大量のカードを責任もって嫌々で集めることになる……しかも、そう簡単にうまくいかない!という、これまでの魔法少女のように魔法を華麗に使いこなす姿からは、なんとも程遠いはじまりなんです。
そんなおっちょこちょいなさくらちゃんの姿を見て、もし私も魔法を手にいれたら……?なんて想像なんかしちゃって、それがまた共感できちゃう部分が多くて、思わず応援したくなっちゃったんですよね、きっと。
さまざまな純愛が心揺さぶる
そして、なんといっても純愛要素。「魔法少女」といえば魔法を使うシーンも見どころのひとつなのですが、純愛要素が当時のさくらファンを熱くさせましたね。
主人公の不器用な恋愛、性別を超えた愛、友情愛、禁断の愛……といった主人公のほかにもキャラクターそれぞれ愛のカタチ、人生観がキレイに描かれていて、胸打たれるシーンが多かったんです。当時観ていた人は進展が待ち遠しくて仕方なかった人がほとんどだったのではないでしょうか。
これらの要素がギュッと詰まったのが、この『劇場版カードキャプターさくら』です。
大好きな人にまた会いたくなる
舞台は、香港。
魔法のカードを集めている最中でさくらちゃんが、街の抽選会で香港旅行に当選し、家族と友達で向かい、その先には……!
この作品、香港に行った気分になってしまうほど、
主題歌やBGMが雰囲気にぴったり、
香港の風景や戦闘シーンの描写がとても素晴らしいです。
映画オリジナルキャラである魔導士の声優は、綾波レイなどで有名な『林原めぐみ』さん。
圧巻の演技力に思わず感情移入してしまい、切なくてホロリとくる純愛物語です。
最近では、新作が発表されたり、2016年4月からはアニメの再放送が決定したりと、人気再上昇中の『カードキャプターさくら』。
「劇場版 カードキャプターさくら」の映画公開は1999年、配給会社は「松竹」。
私が人生で初めて友達とだけで観に行った映画作品でもあり、こうして松竹で紹介していることを考えると、ふとあの名セリフが浮かんできたり。
当時、夢中で観ていた人にとっていつまでも強く心に残っている作品。今後も期待ですね。
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(文:木村うい)
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